- Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334767631
感想・レビュー・書評
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ほんわかミステリー坂木司の傑作、「和菓子のアン」。そこから派生した和菓子を題材にしたアンソロジーです。
大御所からあまり知らない人まで様々ですが、内容的に刑事物からSF迄物凄く幅広い作品集になっています。日月恩さんの刑事物が僕的にはツボでしたが、読む人によって色々な側面が感じられる良作と思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
和菓子をテーマにした10編の物語。文体の違い、舞台の違い、キャラクターの違い、、、和菓子をテーマに個性的な物語が繰り広げられるのが面白い。小川一水が意外だったけどしっかり彼らしい世界観をみせているのがさすが。一番好きだったのは日明恩の『トマどら』。ある刑事の元に毎月和菓子屋から贈られてくるどら焼きと、その背景の家族事情。物語もよかったけど、なによりどら焼きがとても美味しそう。
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2013年1月刊。初出は、小説宝石2012年1月号〜3月号、5月号〜11月号発表の和菓子をテーマにしたアンソロジー10編。2014年6月文庫化。和菓子のアンのファンですので、坂木さんのアンの新作のお話が良かったです。坂木さん、小川さん、畑中さん以外の方は初めてでしたが、いずれも力作揃いで楽しめました。同じアンソロジーシリーズで、「本屋さんの〜」、「ペットの〜」というのも出ているようで、読もうかなと思っているところです。
空の春告鳥:坂木司、トマどら:日明恩、チチとクズの国:牧野修、迷宮の松露:近藤史恵、融雪:柴田よしき、糖質な彼女:木地雅映子、時じくの実の宮古へ:小川一水、古入道きたりて:恒川光太郎、しりとり:北村薫、甘き織姫:畠中恵 -
「和菓子」をモチーフに、短編を一作書いていただけませんか?読書家としても知られる『和菓子のアン』の著者・坂木司が、今いちばん読みたい人気作家たちに執筆を依頼。日常の謎を描くミステリーから、壮大な世界観を展開するSF、心温まる優しい怪談まで、さまざまな読み味の作品が揃いました。疲れたときに読みたくなる、宝箱のような一冊をどうぞ。(背表紙より)
アンソロジーは、新しい作家さんを発見するのにとても良いです。今回も半分以上は読んだことがない作家さん。牧野修さん、木地雅映子さんの作品が好きかも!と思いました。発見は嬉しいです。テーマを変えてまた読んでみたいなぁ。 -
アンソロジーシリーズ第一弾。
和菓子にまつわる十の物語。
和菓子ときくと甘ったるいイメージを持ちがちだけれど、
ほろ苦い味から、はたまた「お?」と感じる不思議な味まで種々様々。
私は人一倍食いしん坊なので、柴田よしき著の「融雪」が一番のお気に入り。
私も一度、奈穂さんの特製ランチを食べてみたいものである。
また再読する時は温かい緑茶と一緒に楽しみたい一冊。
和菓子の餡・ソロジーとは...うまいことおっしゃる。 -
和菓子のアンの続編読みたさに買ったけど、損はなかったなーと。
自分が知ってる方が坂木さん以外に北村さんと畠中さんしかいなかったからもしかしたら坂木さん読んで放り出す可能性も…なんて考えてたけどそんなことなかったです。
和菓子をテーマにこんなにいろんな話が生まれるんだなーとちょっと感動もしたし。緑茶と和菓子を準備して読むべき一冊!
個人的には空の春告鳥、迷宮の松露、糖質な彼女、古入道きたりて、しりとり、甘き織姫が好きかなあ。
糖質な彼女の秋本先生のキャラがなかなか良かった。イケメンでドSな医者とか最高です!甘き織姫の御岳も面白かった。
アンソロジーって初めて買って読んでみたけど短編で新たに気になる作家さんも出来るしおいしいかも。 -
ごちそうさまでした!
単純に「うまっ!」と叫べるものから、大人な味わいまで本当にいろんな「和菓子」がぎゅぎゅっと詰まってる贅沢な一品。
松露の勘違い、夜船と古入道、しりとりのせつなさ。
甘いだけじゃない。おいしいだけじゃない。
この企画の言い出しっぺ坂木司に感謝!
次刊の近藤史恵リクエストのペットのアンソロジーに期待ー! -
和菓子のアンの続編が読みたくて、購入。
和菓子についての短編集。
おいしい和菓子とお茶と準備してから読みたい。 -
和菓子がテーマの10編のアンソロジー、
個人的には、3の「チチとグズの国」と9の「しりとり」が好きだけど一番おいしそうなのは5の「融雪」かな、4の「迷宮の松露」の舞台モロッコは私も行きたい -
大好きな坂木さん(和菓子のアンシリーズ)リクエスト!!
ということで、和菓子が出てくる話が面白くない訳がない!!と、楽しみにしていたのだが、書く人が変わればこうも変わるか!?
たとえ美味しいものが出てきたとしても、苦手なジャンルの内容があることを痛感した。