ナオミとカナコ

著者 :
  • 幻冬舎
3.99
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本棚登録 : 2682
感想 : 463
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  • Amazon.co.jp ・本 (438ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344026728

感想・レビュー・書評

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  • ドキドキハラハラがすごかった…
    サクサク読めたけれど、ちょっと長かったかなぁ…

  • しっかりと準備した殺人は調べられるとあっけなくバレるような内容で、二人に不利な証拠が挙がる度に二人のドキドキがこちらににも伝わるようだった。女同士の友情は時にはかないものだけど、この2人の友情はあやうさを見せる事がない。逃げきって欲しいと思ってしまった。

  • 図書館で見かけて借り出し、久しぶりに一気読みした小説。殺人を犯す側に感情移入させ、犯行後も追及から逃げ切れることを願いながらページの先を急いで読ませる。奥田英朗の物語術に感服した。

  • I hate domestic violence the most

  • すっごいドキドキした!
    絶対に捕まって欲しくなくて、
    続きが気になって次の日には持ち越せない。
    1日で読み終わりました

  • 普通でした

  • 2015/7/15スピード感あって面白い。2日間で読んでしまった。ラストも良かった。奥田英朗さんの作品の中でも好きな作品。★5

  • 面白かったー!
    本読んでハラハラしたの久しぶり。ところどころ突っ込みどころあるけど。これからの生涯を上海で生きていくのは嫌だなあと。

  • 久しぶりに奥田英朗の小説読みました!
    ドラマにもなったそうですね〜
    とにかく面白かったです(^ ^)
    後半はハラハラドキドキでした!

  • ドラマのあることさえ、気付かなかったのですがそういえばコレ、話題になってた…みたいなノリで読み始めたらぐいぐい。

    え、ラストはあれでいいのですか?
    ドラマ的にはいいのでしょうね。

    だって、殺人じゃなくて「削除」なんですものね。

  • 恐ろしい。DV…

  • 前半は計画が甘いな〜とか、その時に誰かに目撃されてる可能性はないか?とか、その人あとで喋っちゃったらどうすんの?とか、ツッコミながら読んだ。
    後半はやっぱりいろんな矛盾が指摘されて、ほら〜言わんこっちゃない。

    全体を通して第三者目線で楽しめた。
    矛盾が明らかになるたびに追い詰められてく心理描写は生々しくてリアルだったし、最後のほうはハラハラしておもしろかった。
    しかし、なぜ殺すと早々と決めたのか疑問だし、二人の友情が不安定にも感じたのはなぜだろう??

  • 久しぶりの長編奥田英朗作品。やっぱり面白い。

  • DVで苦しんでいる友人を助けるために、友人と協力し友人の夫を殺害する話。うまく行ったかの様に思えたが、夫の妹の執拗な追い詰めにあう。
    おーこれで完全犯罪じゃない?から、ああなる程こうやって現代では犯罪が露呈して行くのかと思い知る。女性の強さ、男性の弱さを思う。ラストはまああれはあれで、なかなか楽しめた。

    あれっこれ奥田さんの作品か!まあこの人はよくまあ作風を変えられるなぁ、そう言われると奥田氏さらしさを感じる。

    私もマンションの監視カメラの位置確認しておこう。

  • 計画が穴だらけじゃないか~ドキドキした。
    実際、普通に人の計画殺人なんてこんなもんなんだろうな。
    朱美は最初ほんとに嫌な客だと思ったけど、だんだんその図太さが嫌に感じなかったな。ナオミと一緒だね。本当にいたら友達にはなりたくないけど(^_^;)

  • ドラマの結末が曖昧な感じがして、
    原作はどうなんだろう、と思って手にとった。

    面白かった。

    映像でみると、いろんなところに見える杜撰さが
    文章だと主人公たちと 同じタイミングで「あっ」ってなったので、
    原作のほうが楽しめた。

    で、結末は、
    同じ終わり方なのに 主人公目線だとやったぁ!って感じになれた。

    不思議なもんだな。

  • ナオミの章はじっくり読んで、カナコの章はあっという間に頭の中で映像化して読めた。完璧な殺人のはずが、色々とボロが出てくる。銀行でのお金のおろし方のこととか旦那の身代わりになってくれた中国人のこととか。ハラハラドキドキして面白かった!

  • 仕事に不満を抱いているOL・直美と専業主婦の加奈子。ある日直美は、親友の加奈子が夫からDVを受けていることを知る。
    「抵抗しても無駄。仮に離婚できたってアイツが生きている限り私は生きた心地がしない」
    自分の知らないところで、今も暴力に脅えた暮らしをしている彼女を心配する直美。
    やがて2人は加奈子の夫殺害の計画を立て、実行する。

    直美が広末涼子、加奈子が内田有紀でドラマ化すると聞いて図書館で借りた。本が結構厚くて最初はビビったけど、読み始めたらあっという間だった。
    前半であっさりと犯罪遂行したものの、後半ではじわじわと追い詰められる2人に「結局どうなるの~?」とハラハラ。
    最後逃げ切れた。犯罪者が逃げるのはよくないけど、今回はよかった。

    DV野郎と知りながら黙ってんじゃないよ、旦那家族。イラついたー!
    暴力を振るう奴は人として最低。男女問わず。
    中国人は信じていいのか悪いのかよくわからんね。

  • デパートの外商部で働く直美と専業主婦で夫からDVを受けている加奈子。
    直美は親友である加奈子のDV被害を見て放っておけないと気に病む。
    そして、仕事上で知り合った顧客とDV夫にそっくりの中国人といった一定の条件が揃った時に直美の夫を殺害するという計画を企てる。
    彼を殺して二人で山中に埋める。
    そして、顧客の金を横領した夫が中国に逃亡したと見せかけるという筋書通りに事は運び、全ては完璧だと思われた殺人計画だったが-。

    後半になる度に面白くなるストーリーでした。
    最後にはどんでん返しがあるのかと思っていたけど、それもなく、殺人という非日常的なものが関わってるには割と淡々としたストーリーなのにちゃんと読ませてくれるのはさすがだと思います。
    殺害者である二人の女性の心情になってこちらもハラハラしたり、ヒリヒリした気持ちで読む事ができました。
    ああ、完璧な犯罪計画って本当に大変なことなんだな・・・とも思いました。
    完全犯罪って人的なものでなく運も左右するのかもとも。

    最初はいくら親友がひどい目に合ってるとはいえ、いきなりその夫を殺そうとするか?と思いましたが、それが主人公の一人である直美という女性なのかもと読んでる内に思いました。
    読んでいる内に、直美は私の中でドラマで天海祐希が演じている女性になってきました。
    喋り方とか行動とかが似てる。
    そんな具体的にイメージできるくらいにキャラが描けていると思います。

    お話は最初は直美の章、次に加奈子の章となっていて、最初は犯罪動機と犯罪計画の材料が揃うまで、後の章では犯罪後の話となっています。
    私にとっては久々に★4つの本になりました。

  • やや途中でダレた気がしたけど…トータルそれなりに面白かった。後半の加奈子の章の方が、緊張感が増してきてサクサク読めた。余韻のある終わり方は賛否両論あるかもしれないが、私はこれはこれで好き。

  • 老舗百貨店の外商部で働く直美と、夫にDVを受けている加奈子のお話。
    ナオミの章、カナコの章、と 2章立て

    物語の中盤に殺人・遺棄があり、その前に計画、その後の逃亡まで
    っていうのは珍しいパターンだと思います。

    殺人はいけないことですが
    なんとかこの2人には、逃げのびて欲しいという応援をしてしまいました。
    (カナコの夫の家族も揃って皆嫌なヤツだし)

    意外と杜撰だったことが次々と露呈していきますが、
    なんとかなったんでしょうか。
    続きが気になります。

    かなり分厚い本でしたが、殆ど一気読みでした。

  • #読了。キュレーターを希望して百貨店に入社した直美だが、外商部にて日々我儘なお客の対応に追われる。そんな中、親友の加奈子が夫のDVに耐え続けていることを知る。自身の母もDVを受けていた家庭で育った直美は、加奈子に夫を排除するよう提案するが・・・面白かった、一気読み。稚拙な犯行ではあったが、そこをついてだんだんと窮地に落ちて行く二人の様が、よく描かれていた。

  • 一気読み。久しぶりにガッツリ本読んだって感じ。
    内容が内容なだけに、こんなこと言うのは不謹慎かもしれないけど、ワクワクした。
    そして最後はドキドキした。

  • ヒネリなどはなく、正統派ですね。サスペンスって感じ?
    久々に、面白かった~!一気読みでした。
    前半、ツメが甘いんじゃないのかな~とか思いながら読み(でも、実際の事件もこんな感じなのかも)、後半やっぱりツメが甘い部分が露呈していって・・・
    実際、犯罪者なわけですが、なんだか応援しちゃう自分がいます。「逃げて~」って感じで、最後まで楽しく読めました。

  • 犯人目線のサスペンス。徐々に追い詰められている情景描写が素晴らしい。この作家独特のストーリー展開はページをめくる手を休めさせない強さがある。ラストがこれ?という若干の物足りなさはあったが、全般的に読みやすく印象に残る一冊だった。

  • 百貨店外商部という望まない職場で悶々と働く独身のナオミ。
    銀行員と結婚して幸せな専業主婦になるはずが、夫のDVを受けるカナコ。
    ふたりは共謀して、夫を排除する―

    ごく普通の人が殺人者になるって、意外と単純な理由なんだろうか。
    でも、そこに至るまでに細かい事由がたくさんたくさん積み重なっているんだな。
    ナオミの正義感、母の受けていた暴力、仕事で知り合った中国人…

    だけど、実際こういうDVによって心を恐怖で支配された人が救われるって難しいよね。
    だって自分からアクション取れないから。瀕死で病院に運び込まれて発覚、とかじゃ?
    あまりにもどかしくて、殺人を選んだふたりを応援する心境になってしまう。
    そうさせたかったのか作者。

    主ストーリーには、高齢者問題や日本で働く中国人のあれやこれやも盛り込まれ、読み応えがありました。
    流行りの?イヤミス程にくらーい気持ちにはならなかったので、やっぱり奥田さんの小説は好き。

  • 最高

  • 望まない職場で憂鬱な日々を送る直美、夫の暴力に耐える加奈子。二人は加奈子の夫を殺そうと計画をして・・・

    友達からおススメされた本。自分から手に取らないと思うけど、読み始めたら止まらなくなった。
    特に後半は一気読みです!ハラハラ、ドキドキしながら読んでました。
    夫を殺した二人。だけど、完全犯罪なんてうまくいくはずなくて・・・話の展開に二人と一緒の気持ちになってた。こんなに引き込まれるなんて思ってなかったなぁ・・・
    奥田さんの作品は初めてだったので、他のも気になります!

  • ドキドキ、である。上手くいくわけない・・・なのに「排除」してしまう。そう、「排除」だ。
    必然と偶然。もう後戻りはできない。ふたりは進む。
    自分たちが信じる光の射す方へ!

    ・・・って、彼女たちの選択を肯定はしませんけどね。
    いかにも素人っぽいところと、彼女たち、そしてまわりの人々の心情にいちいちシンクロしてしまい、ページをめくる手が止まらないのでした~♪

  • DV夫を殺して、アリバイ工作して・・・って、なんか先が読めちゃう。でもこの詰めの甘さ加減が、実際の殺人事件に近いのかも。この手の話なら桐野夏生のOUTの方が断然面白い。

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著者プロフィール

おくだ・ひでお
1959年岐阜県生まれ。プランナー、コピーライターなどを経て1997年『ウランバーナの森』でデビュー。2002年『邪魔』で大藪春彦賞受賞。2004年『空中ブランコ』で直木賞、2007年『家日和』で柴田錬三郎賞、2009年『オリンピックの身代金』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『最悪』、『イン・ザ・プール』、『マドンナ』、『ガール』、『サウスバウンド』、『無理』、『噂の女』、『我が家のヒミツ』、『ナオミとカナコ』、『向田理髪店』など。映像化作品も多数あり、コミカルな短篇から社会派長編までさまざまな作風で人気を博している。近著に『罪の轍』。

「2021年 『邪魔(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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