三流シェフ

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 73
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344040649

感想・レビュー・書評

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  • 2023.4.28

  • 2023.1.28〜2023.1.29

  • 2022 三國清三(みくにきよみ)1954生まれ、さんの自伝、そして決意表明

    痛快な人生ドラマだった
    それは三國さんが常に貪欲に自分のやりたいことのために突き進んでいるからだろう。
    人の血の滲む努力と成功の物語(時に失敗があったとしても)は清々しい。
    一緒に努力したかのような気持ちになるからだろうか。

    ご縁があって、ミクニさんのお料理をり食べたことがあるのが本当に嬉しい
    新しいお店の予約はいつまで埋まっているのか〜

    さて、この本を中学校の学校図書館に入れるかどうするかを考える
    これで押し通せる時代ではないが、
    やはり人を動かす力はこういうことなのだろうと感じる
    パワーをもらえる本としてはよいのではないかと思う

    p48 どうにもならないとわかったら、さっさと別の道を探した方がいい。どちらかといえば、ぼくらそう考える。それは海で身につけた生きる知恵だ。現実は容赦ない。どんなに船が出したくても、海が荒れたら諦めるしかない。その判断ができなければ、命を落とすだけだ。

    p66 必死だったのは、なにもできなきし、なにも知らなかったからである。

    p120 大使を閣下と呼ぶこと。十年修行すること。収入は自己投資に使うこと。

    p132 料理の基本は、どこでも一緒なのだ。日本にいたとき、フランス料理は遠い外国の特別な料理だった。ここでは、ただの料理だった。そしてただの料理である以上、大切なことも同じだった。

    p137 大人の度量にぼくは育てられたのだ。〜それはぼくの料理かわ完璧だったからでは決してないはずだ。失敗や間違いは、たぶんいくつもあった。黙ってそれを許し、ぼくの自由にやらせてくれたのだと思う。

    p144 みんながやりたくないことを、機嫌良くやることだ。苦しそうにやっていたら、周りだっていい気持ちはしない。人は人の苦労をそれほど評価しない。だけど誰もやりたがらない仕事を楽しげにやってる人間がいたら、「なんだ、とかしなやつだ」って言う人もいるだろうけど、少しも嫌われはしない。誰もがやりたくない仕事をやってるわけだから。そのうち顔見知りになって、挨拶くらいかわすようになり、やがて軽口を言い合う仲になる。そこから始めればいい。もしなにかやりたいことがあって、どうしてもそれができなかったら、その世界の鍋を探してみることだ。なんの保証もないけど、もしかしたらなにかのとっかりは摑めるかもしれない。

    P154九十九パーセント不可能でも、一パーセントの可能性があるなら諦めちゃ駄目だ

    P176ただし、このときもうひとつ重要なことがある。自分の働きに見合うだけの、正当なギャランティを要求しなきゃいけない。

    P196バカみたいな話だけど、それでようやく目が醒めた。ぼくはフランス人じゃない、と。

    P214お金とし尿と技術、三國さんは三つのうち二つがあればお店は持てます

    1985年「オテル・ドゥ・ミクニ」オープン
    本)『皿の上に、僕がある』

    P241ミクニの日本料理はすごく美味しい


    本)『Le Guide Culinaire「料理の手引き』) オーギュスト・エスコフィエ著 フランス料理の基礎を作った フランス料理の父

    人)アントナン・カレーム 宮廷料理人フランス料理の原型を築き上げた

    人)フェルナン・ポワン「すべてのが始まり」のシェフ
    エスコフィエの50年後のシェフ 「ら・ピラミッド」ヴィエンヌのレストランでそこで狩猟したデジポール・ボキューズ、トロワグロ兄弟、ロジェ・ヴェルジュ

    『西洋料理大全』秋山徳蔵

    『道をひらく』松下幸之助〜「憂事に直面してよ、これ。おそれてはならない」

    『兄弟」なかにし礼


    青木靖男あおきやすお 札幌グランドホテル
    村上信夫むらかみのぶお 帝国ホテル
    奥富秀吉おくとみひでよし 氷彫刻家
    小木曽本雄おぎそもとお ジュネーブ大使
    フレディ・ジラルデ ジュネーブ「オテル・ドビル」
    ~「コム・テュ・ヴ」お前の好きにしろ
     辻静雄
     ポール・ボキューズ
    ピエール・トロワグロ&ジャン・トロワグロ兄弟 ロアンヌの名店「トロワグロ」
     ピエールの息子ミシェル
     ピエール・トロワグロ「マキシム・ド・パリ」初代シェフ
    ポール・エーベルラン「オーベルジュ・ドゥ・リル」
    ルイ・ウーティエ「ロアジス」カンヌ近郊ラ・ナブールのお店
    ロジェ・ヴェルジュ「ル・ムーラン・ド・ムージャン」
    ジャン・ドラベーヌ「カメリア」
    アラン・シャペル「アラン・シャペル」リヨン郊外ミヨネ~「セ・パ・ラフィネ」(洗練されていない)
    P188「料理は節度のある行為でなくてはなりません。繊細な感性と慎み深い態度で臨むのです。すべてを決めるのは食材自身であり、料理人は自然の恵みを学び続ける永遠のアプランティ(弟子)なのですから」~『La cuisine c'est beucoup plus que des recettes by Alain Chapel


    シェフ・ド・キュイジーヌ 総料理長
    スーシェフ・ド・キュイジーヌ 副料理長
    シェフ・ド・パルティ 部門シェフ長
    アントルメティエ スープ、前菜、卵料理
    ポワソニエ 魚料理
    ソーシエ ソース担当
    デシャップ 盛り付け
    アプランティ 見習い

    ルセット レシピ

    マンジェ まかない

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著者プロフィール

1954年北海道・増毛町生まれ。15歳で料理人を志し、札幌グランドホテル、帝国ホテルにて修業後、74年、駐スイス日本大使館料理長に就任。ジラルデ、トロワグロ、アラン・シャペルなど三ツ星レストランで修業を重ね、82年に帰国。85年、東京・四ツ谷にオテル・ドゥ・ミクニ開店。99年、ルレ・エ・シャトー協会の世界5大陸トップシェフに選出される。15年、フランス共和国レジオン・ドヌール勲章シュバリエを受勲。

「2023年 『スーパーの食材が高級レストランの味になる 三國シェフのすご技絶品レシピ 永久保存版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

三國清三の作品

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