エール! (3) (実業之日本社文庫)

  • 実業之日本社
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408551470

感想・レビュー・書評

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  • お仕事オムニバス。
    どの主人公も、悩みや不満を抱えつつ、
    それでも明るく生きていく予感がする。

  • 21/05/09読了
    原田マハがよかった

  • シリーズの中でも変わり種の職業が多かったです。伊坂幸太郎は短い話しの中にも伏線と回収があり、楽しく読めました。

  • どんどん読めるお話と、なかなか進まない話が合った。好みに寄るかな。やっぱりマハさんのお話は好き。

  • どこかで繋がっているいろんな方の短編集。
    色んな人生があるよね。

  • エール!3 実業之日本社

    〈ヴィーナスの誕生〉原田マハ
    運送会社の美術輸送班で働く女性が主人公。
    『ひとつひとつ、どれもが、依頼主にとって大切な、世界にたったひとつの作品だった。取り扱うものを、差別しない。全て等しく貴重なものとして、最新の注意と集中力をもって、取り扱うこと。』

    〈心春日和〉日明恩
    東京消防庁災害救急情報センター勤務の女性が主人公。
    『他人がどう思おうと、自分の仕事に誇りを持ち、楽しく前向きに受け止め、それに向かって努力している。』

    〈ラブ・ミー・テンダー〉森谷明子
    ベビーシッターの女性が主人公。
    『ベビーシッターは私の誇り高い天職だ。そしてやるからには最高のシッターになる。』

    〈クール〉山本幸久
    二人の女性が主人公。一人は農業を営む86歳の女性で、もう一人はテレビ局のアナウンサー。
    人生何が起こるか分からへんなって思う本。女性って強い。

    〈シンプル・マインド〉吉永南央
    イベント企画会社勤務の女性。
    『笑って。つらくても、どうにかやっていける。』

    〈彗星さんたち〉伊坂幸太郎
    新幹線の清掃をする女性が主人公。
    『常にベストをつくせ。見る人は見ている。』
    『ちゃんとする』
    『ちょっと砂糖があるだけで、苦い薬も飲めるのよ。どんな花にも蜜がある、楽しみ方を見つければ、つらい仕事も楽しくなるの』
    『あのね、どんなことも、思っているほどは悪くはないんだってよ。次の日には少しは物事がよくなってるの。どんなことも思ったほど悪くない。翌朝になれば改善されている。』
    『大事なのは、冷静でいることと親切でいることよ。』
    『いつも誰かのために生きている叔母に、少しでもゆっくりしてもらいたくて』

    〈編集後記〉大矢博子
    『あなたの仕事もきっと誰かが見ています。顔も名前も知らない人が、あなたの仕事をみて元気づけられたり、快適に過ごせたりしてるんです。このアンソロジーは、そんなあなたへのエールです。』
    『企画者や作家だけでは本は出来ません。本に名前の載らない、たくさんの人のおかげで一冊の本が作者に届きます。ここにもまた働く人がいるのです。』
    『疲れている人も、張り切っている人も、忙しい人も、そうでない人も、そしてこれから社会に出る人も。
    今日も元気で、いってらっしゃい!』

  • 伊坂幸太郎目当てに借りたのだが、日明恩にぐっときた。

    しかしこれ「たちもり・めぐみ」とはとうてい読めないゾ。

    パソコンで全然変換してくれないし、「にちあかるいbs(バックスペース)bsおん」でやっと変換した。

    めぐみはいいよ。変換してくれるから。でも、たちもりはねーべ。

    警察や消防のリアルを描くらしい。有川浩の自衛隊オタクみたいなものか?

    しばらく日明恩を読んでみようと思う。

  • ■原田マハ「ヴィーナスの誕生 La Nascita di Venere」(美術品輸送・展示スタッフ)
    ■日明 恩「心晴日和」(災害救急情報センター通信員)
    ■森谷明子「『ラブ・ミー・テンダー』」(ベビーシッター)
    ■山本幸久「クール」(農業)
    ■吉永南央「シンプル・マインド」(イベント会社契約社員)
    ■伊坂幸太郎「彗星さんたち」(新幹線清掃スタッフ)

    クールだけは何をいいたいのかわからず読破断念したが、それぞれ悩み、でも頑張って何か得ていく流れは何ともあったかく、自分も自分になりに頑張っていきたいなぁと思えた。

  •  6人の小説家による短編集。それぞれの地味な仕事に従事している女性たちのちょっとホッと、幸せを感じる瞬間を描いていることに清涼感を感じさせられる。原田マハは美術品輸送専門業者、伊坂幸太郎は新幹線の掃除婦、その他、消防本部の通信員(日明恩)、ベビーシッター(森谷明子)、テレビのレポーター(山本幸久)、イベント企画会社(吉永南央)の仕事に従事する方たちが登場する。そして農家に嫁いで約70年のゑいさん(山本幸久)もまた7人目の職業人女性としてカウントできそうだ。

  • お仕事小説アンソロジー第3段。
    明日からも、頑張ろう。

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著者プロフィール

1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、「新潮ミステリー倶楽部賞」を受賞し、デビューする。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で、「吉川英治文学新人賞」、短編『死神の精度』で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で、「本屋大賞」「山本周五郎賞」のW受賞を果たす。その他著書に、『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』『重力ピエロ』『フーガはユーガ』『クジラアタマの王様』『逆ソクラテス』『ペッパーズ・ゴースト』『777 トリプルセブン』等がある。

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