食品の裏側―みんな大好きな食品添加物

著者 :
  • 東洋経済新報社
3.79
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感想 : 422
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  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492222669

感想・レビュー・書評

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  • 現場を知っている著者だからこその説得力。
    読んでよかった本。

    これまでとにかく安いものに惹かれていた自分が恥ずかしい。
    添加物という存在を耳にしたことがあっても、みんな食べてるし平気でしょ、と無下にしていた。

    この本を読むと添加物の異様さ気持ち悪さが伝わってくる。それらで加工されたものを美味しいと食べていたなんて…。
    そういえばコンビニのおにぎり工場で日雇いバイトをした人は、そのあとコンビニおにぎりが食べれなくなっていたことをふと思い出した。

    著者も述べているが、日本に住む以上、添加物0は無理。
    忙しい時はお惣菜やレトルトで手軽に済ませたい時もあるし、添加物承知で便利さを優先することもある。でも、意識するだけで摂取量を少なくできる。これからは買う前に表示を見ることを必ずしていこう。


    メモ
    ◇素朴な疑問を持つ
    なんでこんなに安いのか?食品表示を見る癖をつける。

    ◇添加物の名称を覚えなくても気をつけられる
    台所にないもの=食品添加物

    ◇一括表示、キャリーオーバーに気をつける
    一括表示の例 香料、イーストフード

    ◇加工助剤
    カット野菜やパックサラダの野菜は殺菌剤まみれ

    ◇添加物表示不要なものに注意
    お惣菜やパンなどバラ売りのもの。
    何が入ってるのかわからない。

    ◇たんぱく加水分解物、ブドウ等果糖液糖

    ◇調味料にはこだわりたい

  • 世界がかわる。

  • 伝説の本です。

  • かつて食品添加物の営業をしていた人による食品の裏側の公開。興味深い。

  • 2017.09読了。6割しか読んでないけど、ここで止める。辛い。改めて加工品が買えなくなる。便利なんだけど。「最強の食事」を読んで、食事を変えたら、驚くほど自分自身のパフォーマンスが変わった。何事も面倒臭くて、色んな事が上手くできなくてモチベーションが上がらない、うだつの上がらないダメ人間だったのが、割と気分爽快で色んな事が出来るようになったし、痩せた。よって、食べ物ってホントに体や脳の働きを左右するのだと実感した。安くて便利で美味しいけど、脳をダメにする薬物まみれの加工品を食べるのか、手間がかかって割高だけど、より良い人生、楽しい人生が送れるご飯を作るのか…。短期的な物に飛びつき易い脳を持つ私としては、長期的に見て後者の方が絶対良いとは解っていても、実行はなかなか難しいのである。でも、なるべく裏の表示を見て、なるべく添加物を避けようと思う。複合表記に騙されないよう頑張りたい。

  • 食品添加物を摂取しないで生活することなど無理だろうし、著者が言うように、時短や効率という面でのメリットは現代社会においてもはや排除できないだろう。著者の主張でいいな、と思うのは「食育」に繰り返し言及していること。子供達に正しい知識を教えるのは親の義務であり責任であると思う。

    自分で料理もするし、海外駐在から帰国した時、化学調味料を舌が忘れていてその使用に敏感になり、調味料は昔からの手間隙をかけて作られたものを高くても使うようになった。よくうちでホームパーティをして手料理をふるまったが、美味しいと幸いにして言ってもらえることが多かった原因は、うちで使う調味料のおかげが大きかったと今でも思う。

    たらこ、漬物、練り物、ハム類、惣菜、などは自分で購入して食べたりはほとんどしない。ジュース類も飲まないし、スナック菓子なども食べない。焼肉のたれや、ドレッシングなども、ほとんど買わない。身体に悪いと言う以前に、美味しいと思えないので、自然と避けるようになっている。別に自慢したいわけではないけど。

    一方、でも時々、インスタントラーメンやカップ焼きそば、某チキンラーメンは、食べる。何か、どうしてもあの味が欲しくなってしまう。そういうものに一度慣らされてしまっているからだろうなとは思う。

    どうでもいいことを最後に書いてしまったけど、そして自分には子供がいないけど、せっかく昔から伝えられてきた食の文化を、たかだか数十年の間に失ってしまうのはあまりにもったいないと思う。また、現代社会において、必要な部分はあると思うものの、食品メーカーや加工業者など生産者側が、営利だけを考えるだけでなく、食文化も大切にする、という考えは大切にして欲しいと願う。

    我々はもはや後戻りできない、複雑な社会を作り上げてしまったんだし。でも、大切なこと、忘れてはいけないこと、は確かにあるはずだと思う。

  • 3.0 この本を読んでから、食品を買う時に自然と添加物を確認するようになりました。しかし、値段と便利さの誘惑には勝てず添加物が入っていると判ってても買ってしまいます。難しい問題です。

  • 勉強になった。
    しかし一番知りたかった添加物の人体にへの影響が詳しく書かれていなかったことが痛い。
    どんな健康被害があるのかをもう少し知りたかった。

    しかし添加物の種類が数え切れないほどあり、その組み合わせによる悪影響がまだ解明されていない現状では仕方のないことですよね。

    この本にも書いてあった様に、添加物はなるべく少なくしながら、添加物との付き合い方を考えていきたいと思います。



    ・添加物の表示免除の対象として
    ①キャリーオーバー
    ②加工助剤
    ③バラ売り及び店内で製造、販売するもの
    ④パッケージが小さいもの(30㎠以下)
    ⑤栄養補助剤

    「ブドウ糖果糖液糖」はブドウ糖と果糖が分解されているので吸収が早く超高GI。
    ペットボトルのジュースなど超高GI飲料ということ。
    最近は小学生か糖尿病になるほど増えてるらしい。

    「たんばく加水分解物」はたんぱく質をアミノ酸にして出来たもので、その分解過程は2通りある。
    一つが酵素分解で、もう一つが塩酸分解。
    問題なのは塩酸分解の方で、塩酸自体が劇薬で、分解をする時には塩素化合物という発ガン性物質が出来てしまう。

  • 「食品添加物=悪」というような本ではなく、「食品添加物ってこんなもんなんですよ、メリットデメリットを考えて商品かいましょうね。」という本でした。
    自分自身も食品添加物は「必要悪」だと考えているので、著者の考えに共感しました。

    また、将来「モノ作り」をしたいと思っている人間の立場でこの本を読み、コストの問題は大事ですが、身近の人に使ってもらいたいと思えるモノ作りをしたいと改めて思いました。

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著者プロフィール

安部 司(アベ ツカサ)
安部司(70万部『食品の裏側』著者、「無添加の神様」とも呼ばれる)
1951年、福岡県の農家に生まれる。山口大学文理学部化学科を卒業後、総合商社食品課に勤務する。退職後は、海外での食品の開発輸入や、無添加食品等の開発、伝統食品の復活に取り組んでいる。
NPO熊本県有機農業研究会JAS判定員、経済産業省水質第一種公害防止管理者を務めつつ、食品製造関係工業所有権(特許)4件を取得。開発した商品は300品目以上。一般社団法人加工食品診断士協会の代表理事。
2005年に上梓した『食品の裏側 みんな大好きな食品添加物』(東洋経済新報社)は、食品添加物の現状や食生活の危機を訴え、新聞、雑誌、テレビにも取り上げられるなど大きな反響を呼んだ。現在70万部を突破するベストセラーとなり、中国、台湾、韓国でも翻訳出版されている。その他の著書に『なにを食べたらいいの?』(新潮社)、『食品の裏側2 実態編 やっぱり大好き食品添加物』(東洋経済新報社)、『「安心な食品」の見分け方どっちがいいか、徹底ガイド』(祥伝社)などがある。

「2021年 『世界一美味しい「プロの手抜き和食」安部ごはん ベスト102レシピ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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