21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由
- クロスメディア・パブリッシング(インプレス) (2015年8月4日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784844374213
感想・レビュー・書評
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ここ最近流行しだした?デザイン思考の基礎を知るにはいい本です...イラスト上手になりたいなぁ...
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フレームにより思考が活性化することがあらためてよくわかった。
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デザイン思考に関してコンパクトにまとまっている
ただ、コンパクトにまとまりすぎて、一つひとつの本来の深さが伝わってこない
また、他の本に比べて実際のアクションに繋がるような分かりやすいステップが少なく、(相対的に)すぐ行動に移しにくい
元祖と言えるIDEOの「発想する会社!」の方が内容はよく分かると思う -
ビジネスマンとして社会で働くようになってから様々な左脳的思考やノウハウを学び、いつの間にかそれらを振りかざしている自分、MBAを真剣に考えたものの何処かに違和感を感じて踏み止まったこと、昨今のディベロッパーリレーションへの興味と挑戦への動機。今自分の子供を見ていて感じる様々な気づき。そして将来の成熟した先進国日本のために必須なイノベーションの創出。私自身が抱えている様々な疑問な問題提起に対して、全てを分かりやすく解き明かし、ビジネス、デザイン、エンジニアリングの関係とそれらの必要性を証明する良書。元同僚の記述が有るのは嬉しく、一方で悔しい。
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2015.09.23 デザインシンキングのリアルを感じることができた。もう少し体系的に説明されているとなお良いが、デザインシンキング事態が、そういうものではないのかも知れない。
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「一般的に、ちまたに出回っている「デザイン思考」はあまりに表層的すぎて、彼ら(引用者註 クリエイター)には「浅い」と思われている」(p.218)と著者自身が書いているように、本書もまたそのような見てくれなので、正直にいうと眉に唾して読み始めたのだが、これは大変にすばらしい本であった。不明を恥じたい気持ちである。
著者は文系でビジネスパーソンとしてのキャリアを積んできて、いわゆる「デザイン」からは遠い分野にいたところを、様々な契機を経て、IITのデザインスクールで「デザイン思考」を学んだ。その創造的問題解決の手法が非常に強力なものなので、自分はデザインから遠いと思い込んでいるビジネスパーソンにこそデザイン思考は必要であると説く。
評者は、伝統的な建築デザインの教育を受けてきて、今はそれを教える立場にあるので、むしろ「デザイン思考」にすっかりなじんでしまっている。だから逆に、今になって「デザイン思考」を特別扱いする人の気持ちがよくわからないというところがあった。デザインがわからないというのがよくわからないし、ありがたがるのも遠ざけるのもどっちもよくわからなかったのである。それで冒頭に引用したようなバイアスをもっていたわけだ。
本書は、ビジネスの分野からアプローチしてきた人が、どのようにしてデザイン思考を学習し理解していったか、それがどのようなインパクトをもって迫るのかを明快に示してくれる。なるほど他分野からはこのようにデザイン思考が理解されていくのかと目からうろこが落ちる記述が随所にあった。デザインを教えてきた者として、多くを学び直した気持ちである。
各章末にあるように、右脳的なデザイナーの思考と左脳的なビジネスマンの思考との対比というのが基本構造である。
デザイン思考のプロセスは、ステップバイステップですすむのものではなく、「抽象←→具体」「現在を知る←→未来をつくる」の二軸からなる4象限のモード(リサーチ、分析、統合・課題再定義、プロトタイプ、中心に初期課題設定)を自在に行き来するものだとする図式にまとめ、それぞれのモードに、旅人、ジャーナリスト、編集者、エンジニアのメタファーで説明している。pp.108-109のイラストにまとめられている。
また、ワークプレイスの重要性についての詳しい言及があるのも素晴らしい。pp.170-171のイラストもよく感じを伝えている。デザインの場はこうでなくてはならない。
本書はビジネスパーソンが読むべきものであると同時に、デザイン教育に関わる者こそ読むべきだ。そして、デザインを学ぶ初学者の戸惑いと喜びのありようを深く汲みながら、デザイン・スタジオを運営していくことで、より創造的な問題解決が可能な人材を輩出していくことができるだろう。
How might we create an environment that can fully demonstrate the power that people have?
われわれはどのようにして、人々が持てる力を存分に発揮しあえる環境をつくりだすことができるだろうか? -
最近注目のデザイン思考。中身は『クリエイティブ・マインドセット』に及ばないが、初学者でもわかりやすい。
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面白かった!読みながら連想したことを徒然と
・可視化することで刺激を強化し、無意識を顕在化させることが右脳思考の効果
・色々な分類方法はあるけど、分類により区分と自身の立ち位置を明確化することで、スタイルとしての使い分けと不足分の強化を行うことができるということ(=生来固有のものではなく、役割を変えるのがミソ)
・SE的にはデザイン思考はAgile開発に近いような気がした -
誤解を恐れず、かなり、わかりやすく言うと「文系出身者がデザイン系の理系脳を学ぶには超絶分かりやすい良い本」って感じでしょうか。自分のように4年間都市計画系や建築に携わってた学生で、かつ、独りではなく皆で作るという共創プロセスをやったことある人なら当然にやってると思う。ビジネスではディスカッションより、共創出来るやつが今後は良いと思う。交渉の場では勝ち負けを決めるディスカッション技術や、明確な負けではないのに、負けた気持ちにさせて優位に進める交渉術とかが必要で、そういうことをさせたらピカイチの人の話を直にみるとすげぇなぁ…と思うことはあるけれど。共創のプロセスメイクであればあまり負ける気がしない、と、この本を読んで改めて気づかされました。