頭の中を「言葉」にしてうまく伝える。

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  • ワニブックス
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  • Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784847096167

感想・レビュー・書評

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  • 請求記号 809.2-ヤマ
    資料番号 300632783

    新潟医療福祉大学図書館 蔵書検索(OPAC)
    https://library.nuhw.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=frombib&lang=0&amode=11&opkey=B158834251328972&bibid=1000124626&start=1&bbinfo_disp=1

  • 【概略】
     「思考を言語化する」、簡単そうで簡単でない。日常からどのような事柄を意識すればいいのだろう?言語化の前に、思考の幅と深さを考え、語彙の幅と深さを会得する。そのカギは、古今東西を問わず、古典にあった。「思っていることをうまく表現できない」人が、最初に手にとるには、ふさわしい一冊。

    2018年月日不詳   読了
    2019年07月30日 読了
    【書評】
     ここ最近における、自分の課題として「思考の言語化」が挙げられるんだよね。その手前の「思考」も、もちろん、ペラッペラの薄さなんだけど、なんとか現状の思考レベルを、うまく言語化できないかなと、ずっと思っていて。それで本屋さんでタイトルに目がとまり、購入したのが一年ぐらい前の話。
     案の定、言語化の手前の思考についても触れていた。そうなんだよね、思考と言語って、どちらかを伸ばすって、不自然な話で。第2言語として英語をやってるからわかる。覚えた表現や単語に血を通わせる思考が下敷きにないと、ただの記号を覚えただけの状態になってしまう。手前味噌だけど、日本語クラブである「ことのはトーストマスターズクラブ」を作ろうとしてること、あながち間違いじゃないね(笑)
     本書では、古典に立ち返ろうということも、一つの主軸として語られている。また、写経をしてみよう、ということも。この写経については、本当、大事だと思うし、こうして好意的に記述されていること、嬉しく思う。
     スピーチもそうだし、ギターもそうだし・・・やはり、人は、いつかどこかのタイミングで、過去の名作を辿る旅という段階が必要なんだなと、本書を読みながらあらためて思った。決して枝葉の部分・・・たとえば、技術的なコトなどに捕われて古い・新しいを語るのではなく、本質の部分を見出し、学ぶ。そうすることで、自身の内界に「深み」が増してくるのではと。イチロー選手がことあるごとに発言しているのと同様だね。
     古典、過去の名作、もっと、読もう。

  • 印象うすい。

  • 今後、役立てそうなことは私にはなかったかな。

  • うーん・・羊頭狗肉感あり

  • 自分には馴染みのない古典を多数引用しており、さまざまな考え方を学べた。

    ただ、実践的な文章の組み立て方やノウハウが少なく感じた。

  • 古典を読むことは、思考の幅を広げ深めることに役立つ。聖書、論語など。

  • 自己啓発

  • 「言葉にできる」ということ、「分かる」ということに関する本を立て続けに読もうと思っています。結論から言ってしまうと、本書の命題である『頭の中を「言葉」にしてうまく伝える。』には、「語彙力を増やす」しかありません。
    http://naokis.doorblog.jp/archives/put_into_words.html【書評】『頭の中を「言葉」にしてうまく伝える。』 : なおきのブログ

    <目次>
    はじめに
    第1章 自分の頭の中の考えを言葉にして、うまく伝えられる人が評価される
    第2章 まずは、思考を整理して、可視化する
    第3章 思考を深めて言語化する
    第4章 表現の幅を広げる「語彙力」のつけ方
    第5章 日本人には特有の「伝わりやす言葉のパターン」がある
    第6章 わかりやすく説明するための一工夫
    おわりに

    2017.12.04 SERENDIPより、予約
    2018.02.26 読書開始
    2018.03.01 読了

  • 頭の中身は誰にも見えないのだし、心の内はその人だけのモノだ。
    だから、言葉にして話したり書いたりしなければ、どんなに立派なことを考えていたとしても誰にも伝わらず、評価されない。
    「あいつは何を考えているのか、サッパリわからない」「何を言っているのか分からない」等など。

    本書で著者はインプットの重要さは大前提として説きつつもアウトプットの重要性について書いている。インプットにしても只管文字を眺めて右から左へ受け流すムーディな情報収集は無意味だというくらいなので、手取り足取りの二歩手前ぐらいの詳細さでアウトプット=頭の中を「言葉」にしてうまく伝える方法を教えてくれる。


    <blockquote>思考を言語化する訓練をしているときには、作った文章を、少しの時間寝かせてみることが大切です、少し時間を置いてから見直してみることで、<b>
    その言葉を書いていた自分自身の思考を客観化できるから</b>です。(P.81)</blockquote>



    そもそも自分が言わんとしていること十割が伝わることなどありない。7割伝わったとしたら、それはとても素晴らしいことで5割伝われば上出来。たいていは4割位の伝播率だろう。
    <blockquote>"4割捨てて内なる言葉をつくる"が言語化の秘密(P.83)</blockquote>
    だいたい知っていること全て出してしまおうという態度はダサい(とそこまで強烈な表現を著者はけしてしてないけれど)。<blockquote>"書いてみた中で、どう考えても伝えるだけムダだと思われるような情報や、自分の中で咀嚼しきれず言葉が浮いているようなものを、どんどん削っていきましょう"(P.83)。</blockquote>

    "咀嚼しきれない言葉"というのは肝に命じたい。
    よく欧米のマーケティング用語をカタカナにおこしただけの言葉が揶揄されるが、それは"咀嚼しきれ"ていないという部分が大きいからだと思う。借り物の言葉は偽物であるということが見破られる。


    また頭の中を「言葉」にする上で欠かせないのが"工具"である。家を建てるには木材などの資材の他に金槌や釘といった工具も欠かせない。思考の言語化において金槌や釘となるのは語彙だ。ボキャブラリーが豊富であればそれだけ表現力も高まるし、言葉によって思考が深化することだってある。
    <blockquote>
    <b>「ある言葉を、違う言葉を使って実現する」という作業こそ、語彙力を高めます。</b>(P.128)
    </blockquote>
    違う言葉を使って表現することに寄って語彙が増えるし、視点をずらすことにもつながる。
    思考の明晰さというのは「伝えようとしていること」がどれだけ解像度高く捉えられているかということ。そのため"2つの軸に当てはめると、思考は整理される"。
    自分と相手。話し手と聞き手。2次元ではなく、3次元。平面的ではなく立体的に捉えられるとなお良い。文脈や経緯といった次元も考慮した4次元で捉えられば最強。

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著者プロフィール

1963年、長崎県佐世保市生まれ。大東文化大学文学部中国文学科教授。中国山東大学客員教授。博士(中国学)。大東文化大学文学部卒業後、同大学院、フランス国立高等研究院人文科学研究所大学院に学ぶ。ケンブリッジ大学東洋学部共同研究員などを経て、現職。専門は、文献学、書誌学、日本語史など。著書に『心とカラダを整える おとなのための1分音読』(自由国民社)『文豪の凄い語彙力』(さくら舎)ほか多数。

「2020年 『語感力事典 日常会話からネーミングまで』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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