- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784860636074
感想・レビュー・書評
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2014年8月17日読了。タイトルがどぎつくてもったいない。自分は、介護と福祉問題についての独特の分析と解釈が書いてある本と理解した。長時間労働における高齢になってからの影響とかは考えさせられる。過労死については、国全体で考え方を変えないと難しいのかなと思いました。サッチャーさんの登場の流れは、分かりやすかった。かなり、分かりやすいと思うので、介護や福祉関係の人は、入門書のひとつとして読んでもらいたいな。この本を読んで、いろいろ考えるキッカケになれば。
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タイトルほどセンセーショナルな内容じゃなかったな。
カローシは問題だけど、私は「労働は罰」って考え方よりも日本人の仕事に対するあり方の方が好きだから…
いくらグローバルスタンダードだろうと、そっちにシフトする必要はないんじゃないか…と。 -
啓発書=ドラッグで、脳内スカスカになるよ!
と一刀両断するのは見事なもの。
海外の政策成功例を紹介してると思えば気づけば切られてる感じが爽快で、サクサク読めた。
会社はイヤだったら辞めればいい。心や体を壊してまで働く必要はない、というのは声を大にして伝えていきたいところ。
不満に時間使ってないで、創意工夫の精神と、自分で動く態度と副職できるような何かを意識してゆきたい。
まずは、お金の勉強だなー。 -
2014年3月22日読了。めいろま女史の2013年刊行の本。「日本に殺される」とはずいぶん乱暴な表現だが、日本の多くの有名企業が認める月百時間を超えようとする超過労働時間が、明確に脳や身体の疾患、うつ病などの病気と因果関係があると示されている以上、実際に過労死する日本のサラリーマンは「日本に殺された」ということは言えるのだろう。日本の大会社で残業して小銭を稼ぎ、高品質のサービスを受けて電車の数分の遅れに怒りを爆発させるような生活をしていては「幸せ」にはなれないものだ。世界の中で特異なポジションを占めていると思っていた日本がイタリア・ギリシャ・スペインなど没落しつつある非生産的国家との共通点が多い、との指摘は新鮮。何はともあれ、日本で・今ここでやっている仕事、環境だけにとらわれるのではなく「もっと別の場所で別の働き方があるのではないか」と考え、そのための努力・準備をしておくことが大事か。
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英国の見方が偏向しているのではないかと感じるが、対比されているイタリア、スペインの話を見ると、それも程度問題だろうかとも思う。
日本が外から見て異常だというのは当然だろうが、日本から逃げ出す以外の方法で逃れ得るものだろうかというところが、疑問。 -
タイトルが笑
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いってることはわかるが、ブログのようなキレはない。割とふつうの文章
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図書館に申請して買ってもらって、今日、読んだー。
すぐ読める。
メイロマさんの最近の著書の中では一番良いね。
ギリシャがダメなのは分かっていたけど、イタリアとスペインが、そこまで旧態依然とした不合理な社会だたっとは、知らなかった。
まー、イタリアは、ベルルスコーニみたいな野郎が首相になる国だから、ろくでもない日本よりもっとろくでもないかも、とは思っていたのだが。
たしかに、イタリアにいると、公的な役職の人たちも真昼間からサボッてるのを見て、おかしいなー、とは感じてたけど。 -
将来の働き方を考えさせられる本。とかく日本の未来は悲観的といった論調が多い中、確かにこのまま何もしなければ、そうなるけど、まだまだ個人一人ひとりが殻を破っていけば何とかなるのではといった風に前向きにさせてくれた。世の中にあるいろいろな「仕組み」に一番の問題があるということにも気づいた。ルールや仕組みを変えることが難しいため、その中での考えに自ずととらわれている。もっと「仕組み」の枠を超えて、考えていこうと思う。
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残業時間と過労死や疾病との関係、それを防ぐための制度、実情がわかりやすくまとめられている。それによって引き起こされる介護問題についても詳しい。
なぜ変わらないかという点から南欧との類似点も示され、厳しい指摘もある。ただそれは日本への愛情ゆえのものであると感じた。著者は、日本はまだ立ち直るチャンスがあると説く。
不況先進国イギリスの描写は生々しい。痛みを伴わない改革は難しいので、どう折り合いをつけるか参考にしながら政策を進めたいところ。一個人としての対応もしたい。