人を助けるとはどういうことか――本当の「協力関係」をつくる7つの原則
- 英治出版 (2009年8月7日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784862760609
感想・レビュー・書評
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三葛館一般 361.4||SC
自分が助けているつもりでも、相手はありがた迷惑と思っていることもあるのではないでしょうか。そんな食い違いを解消してくれる本です。
人を支援することは簡単なようで難しいのかもしれません。
これから医療者として患者さんを支援していくことになるみなさんにぜひ読んでいただきたい一冊です。
和医大OPAC → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=55554詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
支援関係(助け、助けられる事)が社会関係の通貨である、という考え方は、ハッとさせられるものであり、且つ納得させられた。支援という言葉からはイメージがつかないが、本書はリーダーシップ論の本であり、変革を行おうとする人に向けた本だ。大所高所からではなく、一対一の人間関係から始まるものである事に改めて気付かされた。
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人を助けるとはどういうことか?
相手にとっては、めいわくな時もある。
でも、絶えず人の役に立とうと思うことは大事である。
本当に求められていることは何であるか?
少しは考え、質問をしながら、聞いて行く。
所詮、他人の問題 であり、おせっかいかもしれない・
でも、絶えず人の役に立つことを、頭におくのだ。 -
原則1:与える側も受け入れる側も用意ができているとき、効果的な支援が生じる。
原則2:支援関係が公平なもんだと見なされたとき、効果的な支援が生まれる。
原則3:支援者が適切な支援の役割を果たしているとき、支援は効果的に行われる。
原則4:あなたの言動のすべてが、人間関係の将来を決定づける介入である。
原則5:効果的な支援は純粋な問いかけとともに始まる。
原則6:問題を抱えている当事者はクライアントである。
原則7:すべての答えを得ることはできない。 -
翻訳してしまうと、やや大げさになってしまいがちだが、人間関係の信頼を築くダイナミクスを理解し、より効果的な支援を成すことが大切だと説いている。
独りよがりな満足ではなく、相手が何を一番望んでいるのかを理解し、柔軟な対応ができるようにしたい。
フィードバックから学ぶことも多く、クライアントと支援者の人間関係を確立したものとするには互いの需要と供給のバランスを考えることが必要である。 -
良かれと思ってやったことなのにうまくいかなかった・・
失敗する時に良くある原理が書かれてあり、ちょっと納得するのと、反省からこの本に共感することがたくさんありました。
図書館でこの本を見つけてじっくり読みたくなって購入しました。黄緑色の表紙にも癒されてます。 -
日々の生活の中で、常々体感していることのまとめのようなもの。・助けを求めている人が訴える内容が、必ずしも的を得ているものではない(あるいは全く違う問題点を違う言葉で表現している)・助ける立場の人は、助けを成功させるために立ち位置に注意が必要という趣旨だった。どんな分野であれ、専門家としてまっとうに仕事をしている人ならば、ほぼ間違いなく体感しているはずだし、気を配っているはずだと思う。ヘルプを求める人のメンタルモデルと、専門家のそれとは大きく隔たりがあるから、言葉の表現も間違っているし、解決策の方針も間違っていることが多い。これが理解できてないと、そもそも「専門家」を生業にはできないはず。僕にとっては再確認的な内容を、分類した詳細なモデルの再提示だった感じ。
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■概要
「○○へ行くにはどうすればいいですか?」と道行く人に尋ねられたら、
あなたはどうやって答えますか?
キャリア・アンカーでおなじみシャイン先生が、
助ける・支援する際のポイントを語る。
■活かせる点
一番印象に残ったのは、助けを求める人は引け目を感じているので、支援する側からの積極的な働きかけが有効、ということ。
また、質問や要望の形で示される欲求について、
その後ろ側の、その人が本当に求めるものを考えることが有効ということ。
(さわ) -
「人を助ける」っていう言い方は幅が広すぎるので、目次はその分シンプルなフレームに基づいて細分化されていると思いきや、各章のタイトルを一見しただけでは他の章との関連や流れがとても分かりにくい。書いてある情報の整理がしづらかったです。翻訳なので仕方ないのかな。
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2010年19冊目。