人を助けるとはどういうことか――本当の「協力関係」をつくる7つの原則

  • 英治出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862760609

感想・レビュー・書評

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  • 支援学の観点から、支援をする時に気をつけた方が良いことを記載している。具体例は載っているものの、イメージがつきづらく、実践で意識していくのが若干難しいかと思った。
    実践するには数あるポイントをしっかり覚えて、意識していくことが大切になると思う。

  • 人を助けるとはどういうことか。失敗しがちなたくさんの注意点を、事例をあげながら解説。要点は1つ。相手が何を求めているかを知ることからはじめること。これを怠ると逆におせっかい、ありがた迷惑になる。

  • 2011年2月10日のブログから
    http://jqut.blog98.fc2.com/blog-entry-1144.html

    なぜかまじめに書評です。

    夫婦関係、恋人関係、親子関係、職場関係、友人関係などで悩んでいる心優しいすべての人たちにお勧めしたい本です。
    そして、気づかないうちにアンヘルプフル・ヘルプをもたらしてしまいがちな、まじめで相手のためになりたいと思っているキャリアカウンセラーの卵たちにも……。クライアントのことを思って一生懸命に支援をしようとしているのに、なかなか思うようなキャリアカウンセリングができないと悩んでいるとき、きっと何かヒントがあるはずです。

    本書の以下の言葉は、私たちがキャリア・カウンセラーとして、もっともっと鍛錬をしていく心の支えにもなります。

    『われわれが、支援者としてもっと有能になれたら、誰にとっても、人生はよりよいものになる』。

    ****書評*********書評**********書評*********書評*********

    「人を助けるとはどういうことか~本当の協力関係をつくる7つの法則」

    エドガー・H・シャイン著 英知出版刊

    日曜日に自宅で仕事をしている父親に小学生の子供が勉強を教えて欲しいといいよる、嫌な顔一つせずに勉強を教えて仕事に戻る優しい父親。
    でも、本当に子供が求めていたのは、学校であったことを父親に思いっきり話すことだったのかもしれない。勉強の件は子供なりに一生懸命に考えたきっかけ作りだけだったのかもしれない。優しい父親は見当違いの支援を子供にしたのかもしれない。

    本書は「支援学」の本である。著者であるシャイン氏は、組織心理学の大家だが、本書では「アンヘルプフル・ヘルプ」、つまり役に立たなかった支援を扱っている。そして、そう陥らないための心構えを伝えてくれている。

    人事部の役割は、経営層、社員の双方に有効な支援を提供することだといってもいいだろう。研修を企画するのも、参加する社員にそれが役立つと思うからであり、評価制度を見直すのも、それが社員のモチベーションを喚起し、会社業績の向上に貢献すると思うからだ。

    でも、よくよく考えてみると、独りよがりの支援をしてはいないだろうか。それは本当に相手が求めていることなのだろうか。ピントのずれている支援はしていないか。提供する側が役に立つと思っているだけで、提供される側には迷惑なだけなどという支援をしてはいないだろうか。

    本書では本当の支援関係をつくるためのポイントが整理されているが、中でも最大のアドバイスは「控えめな質問をする」ということだ。

    本当の支援は相手との対話なくしてはできない。対話のきっかけをつくるのが「控えめな質問」だ。最初に相手が言ってきたことに反射的に対応することが本当の支援になるとは限らない。問題の真の解決のために何を支援すればいいのか、実はこれがわかっておらずに「アンヘルプフル・ヘルプ」を提供してしまっているケースは多い。仕事でも、家庭でも。それでは信頼関係も作れないし、相手の満足も得られない。

    日曜の朝、外出前の妻が2着の洋服を指して「どっちがいいかしら」と聞く。さて、あなたはどんな返答をするだろうか。

  • HELPING: How to Offer, Give, and Receive Help ― http://www.eijipress.co.jp/book/book.php?epcode=2090

  • 此方なら判る気がする。

    英治出版のPR
    「「どうしたら、あの人の役に立てるだろう?」
    組織心理学のグルがたどり着いた究極の命題。あたりまえすぎて見過ごされていた「協力関係」の原理・原則を、日常的な事例に紐づけ、わかりやすく読み解く。
    われわれが、支援者としてもっと有能になれたら、誰にとっても人生がよりよいものになる。
    どうすれば、本当の意味で人の役に立てるのか。あたりまえすぎて見過ごされていた「協力関係」の原理原則を、組織心理学のグル、エドガー・シャインが提示する。身近な日常の事例を紐解きながら、実践につながる具体的なコツも合わせて詳解。
    『リーダーシップ入門』『リーダーシップの旅』の金井壽宏氏が監訳。」

  • 1 人を助けるとはどういうことか
    2 経済と演劇
    3 成功する支援関係とは?
    4 支援の種類
    5 控えめな問いかけ
    6 「問いかけ」を活用する
    7 チームワークの本質とは?
    8 支援するリーダーと組織というクライアント
    9 支援関係における7つの原則とコツ

  • 言われてみれば当たり前のことでも、言われなければつい忘れがちな、人間関係の勘所を指摘してくれます。
    自分の経験と照らし合わせながら、人とどう関わっていくべきか、どのように支援したら良いか、考えながら読みました。

  • わかったようなわからないような。
    小難しい専門用語が書いてあるわけではないのに、読みにくくて仕方なかった。
    最後の実践に基づいた章だけでよいかもしれない。


    原題 "HELPING How to Offer,Give,and Receive Help"(2009)
    装幀 / 重原 隆

  • 「親切のつもりで」、あるいは「相手の助けになるように」とった行動が、
    実は相手にとってはそうでなかったということは多い。

    本当の“支援”とはどうあるべきか考えさせられました。

  • コア:私たちは社会的な動物であるため、助けを請われたら助けなければならない。
    人を助けるためには、まず相手が何に対して問題を抱えているのかを知らなければならない。etc...
    MBAの教授だから、話がビジネスの方に行きがち。
    心理学の先生なので、もちろん日常生活に応用もできるが、正直自分が求めていたものではなかった。
    さらに、学術的な文章にしては構成がいまいちのように感じた。

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著者プロフィール

エドガー・ヘンリー・シャイン Edgar Henry Schein
アメリカの心理学者。 MITスローン経営学大学院名誉教授。陸軍の研究所で洗脳研究を行った後マサチューセッツ工科大学(MIT)に移り、組織開発、キャリア開発、組織文化の分野の発展に貢献した。著名な著書に『組織文化とリーダーシップ』『プロセス・コンサルテーション―援助関係を築くこと』『キャリア・マネジメント』(すべて白桃書房)などがある。

「2022年 『エドガー・H・シャイン「マイ・ラーニング・ジャーニー ズ」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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