人生に生かす易経

著者 :
  • 致知出版社
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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (289ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784884747954

感想・レビュー・書評

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  • 基本的にはビジネス書。
    成功を収めるための指南書、リーダー論。

    易に関する本は初めて読んだけど、そうか、陰陽の考え方も易学だと思えば、その思想はわりと自分にも浸透していたのかも。

    兆しを見過ごさないこと。
    隠転させないためには、自分の中で陽を極まらせないこと、か。

  • 易は占いではなく教養なのだと分かった。
    64個ある卦のうち、本書で重点的に紹介されているのはたった1個。たった1つの卦だけで、本が1冊書ける程の示唆に富んでいる。
    そして、たった1つの卦の説明が、人生にも、仕事にも、家庭にも、様々な場面に当てはまる。
    こんなストーリー豊かな卦が64もある。
    いつか、他の卦についても知ってみたい。

  • 分厚かったけど、面白かった。

    ①兆し、を見る目を養いなさい。

    ②トラブルが起きたら。
    このトラブルが何を教えようとしているのか
    考え、改める。その行為が吉につながる。
    トラブルが起きても、改めなければ凶になる。
    吉と凶の違いはそこ。

    ③人生には陰も陽も両方ある。
    バランスをとって生きるのが大事。

    龍の話。乾為天(けんいてん)より。
    1 潜龍 大きな志を立てる時代 徳を培う
    2 見龍 師を見つける時代 基と型を作る
         見、の通り、世の中が見えてくる時代。
         でも、好き勝手やってはいけない。
         よく見る、基本をしっかりと作る。
         守・破・離でいうところの守、だね。
    3 君子終日乾乾の時代 
         創意工夫し、技を生み出す。
         私は今、ここかしら。
         積極果敢と内省が必要。
         昼間はどんどん積極的に挑戦する。
         寝る前になったらものすごく反省する。
         これでよかったのか、このやり方がベスト
         だったのか、と。
         そこから大胆かつ細心の性格がつくられる。
         毎日の日記は続けよう、大事だ。
    4 躍龍 兆しを見極める時代
         まだジャンプの時。だから、
         いつジャンプするのか見極める
         時を観る(心で観る)
         ジャンプしたら、自分の志を
         ふり返ってみる。
    5 飛龍 いよいよ大空をとぶ。
         うまくいく時代。
         しかしうまくいくからこそ(陽)
         陰を自ら作り出すことが大切。
         陰の作り方は、後継者を育てること。
         社会に還元する。
    6 亢龍 衰退の時代
         誰にでもある。ただ、
         急激に落ちるか、
         ゆっくりと降下していくかの違い。

    人生、ゴルフ、お茶、お花、
    なんでも同じ。だから、このサイクルは何度でも
    繰り返される。

    易経って占いかと思ってた。
    そういう要素ももちろんあるんだけれど、

    中国五経の一つ。陽を印、陰を印で示し、
    それを組み合わせた六十四卦によって
    自然と人生の変化の道理を説いた書。

    だったのね。

  • ”四書五経の五経の1つ。
    変化の書(Book of changes)。時と兆しの専門書。

    <キーフレーズ>
    ・変易、不易、易簡
    ・時中…時に中たる(あたる):「その時にぴったりの」
    ・八卦六十四卦(か)
    ・卦辞(かじ)…卦の示す時の全体像を説く
    ・爻辞(こうじ)…その時の成り行きを六段階で説く
    ・雲をよび、大地に恵みの雨を降らす
    ・潜龍→見龍→君子終日乾乾す→躍龍→飛龍→亢龍
    ・潜龍…確乎不抜の志
    ・見龍…基と型をつくる
    ・躍龍…激しく動きながら機・幾・期を観る
    ・飛龍…自らの内に陰を生じさせて陽の力を調整する
    ・亢龍…惜福。不足を自分のなかに見いだす

    <きっかけ>
     2016年6月人間塾課題図書。”

  • 【2015/6/17】
    紹介者:米山勝規
    レビュー:米山

    中国古来から占いとして形作られたという「易経」。
    ただ、これは孔子の解釈を経て教えとしても世にでるようになる。この本はその易経を人生にどう生かすのか、ということがわかりやすく書かれています。
    孔子を経ても解釈を一つに絞られていないという「易経」だからこそ、自分の人生にどう当てはめても自由!

  • 易ってすごい!と感動!!
    今どの場面にいるのかな〜、あまりよくないように見えるけど、いい兆しかな?などとと思うと、ちょっとワクワクします。
    志を高く持ち頑張りたいです。

  • 易経の解説書。易の解釈が定まっていないらしく著者なりの解釈で人生、とくに会社の場合を用いて解説している。
    引用も多いがわかりやすい。読んでいて過去と向き合うことは多いものの楽になれる本。

  • 難しいと思っていた易経が、こんなにも面白い学問だったのかと、まさに目からウロコの書。非常に奥が深く、この学問を極めることが人生を豊かにすることに直接結びつくのではないかと感じ、心高ぶるものがある。

  • 「時」を知る、「兆し」を知るための専門書、「易経」。

    読めば読むほど興味深いです。
    人が、人として、人とともに、よりよく生きるための知恵。

    「時」の考え方と、「吉凶悔吝」の教えが特に印象的でした。

    「時」がぴたりと合ったとき、「役割」を果たすことができる。
    それは自分の功績ではなくて、その場その時そのことを行うことが正しいことだったのであり、実行した自分は役割を果たしただけ、という考え方。

    「吉凶悔吝」は事実から目と心を背けなければ、そんなに悪いことにはならないよ、という教え。

    『易経』は今の私には難解すぎて読めませんが、少しずつ解説書を通して学びを深めて、いつか読み込めるようになりたいです。

  • 易経の歴史や大枠が簡易にまとめられているので、易経の位置付けや概要をつかみたい方向き。ある程度、易を学んでいる方だと実用しにくく物足りなく感じるかもしれません。

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著者プロフィール

易経研究家。東洋文化振興会相談役。
1949 年名古屋市生まれ。中国古典『易経』を、占いでなく古代の叡知の書としてわかりやすく紹介。全国の企業、官庁で講演やセミナーを開催している。『易経』全文を読むのに14 〜15年かけるNHK文化センター(名古屋)「現代に生きる『易経』入門」講座は今年で26年目になる。
主な著書に『超訳 易経 陽―乾為天―』『超訳 易経 陰―坤為地ほかー』(ともに新泉社)、『人生に生かす易経』『経営に生かす易経』『「易経」一日一言』、CDシリーズ『易経講座』1〜6(いずれも致知出版社)、『易経入門~64 の物語に学ぶ生き方』(CD 全13 巻/ユーキャン)などがある。

「2022年 『春の来ない冬はない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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