- Amazon.co.jp ・本 (135ページ)
- / ISBN・EAN: 9784892401305
感想・レビュー・書評
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さあ今回の本は感動作だよ!著者の村中さんはお年寄りに絵本を読み聞かせをされているんですよ。一見地味な毎日ですが、絵本の力はすごいですね。毎日繰り返していると少しづつお年寄りに変化が出てくるんですよ。本書ではその地味で小さいけどドラマチックな変化が記録されているよ!それに対する村中さんの考察も味わい深いですよ!これはもう、若い頃には実感できない境地じゃないんですか?ある程度自分も年をとって両親が老いたことを実感して初めて腑に落ちる境地ですよ!地味だけどドラマチックな日々の記録!人間いつかは辿る道!さあ読みましょう読みましょう!!
“「読書療法」の向こう側とこちら側 村中李衣”
https://diletanto.hateblo.jp/entry/2021/06/16/203107詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
心にじんじん響く言葉が伝わってきます。お年寄りの介護施設にて。「差し迫ってやりこなさなければならないことにとり囲まれて、余裕のもてない人間と、差し迫るものが何ひとつなく、つかまえるものも手だてもない人間が、いつもいつも〈世話をする人と世話をされる人〉というかたちで向きあうのは、互いに、とても辛いことです。」〈ものがたりの時間〉は、逃避でも慰めでもなく(もちろんそうであってもいいのだけれど)、現実に新しいまなざしを提供する時間。心にズシンとおさまります。絵本は悩みに効く薬でも、治療道具でもテクニックでもない、友人のようなもの。この付き合い方をよりよいものにするために、私も精進できればいいな。
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卒論のために。一人で読書をする読書療法そのものっていうよりも、「読みあい」を基本としている。