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この作品に関連する談話室の質問
みんなの感想・レビュー・書評
@daen0_0さん
「2012年一番初めに読んだ本・漫画」はトルコ人ノーベル賞作家オルハン・パムク「白い城」です。洋の東西の知識人同士がぐだぐだの交流しつつ、お互いのアイデンティティが混ざり合う話。叙述トリックもあってちょっとだけエンタメ。
ヨーロッパとアジアにまたがる国、トルコらしさがあふれる作品。奴隷として買い取られた主人公と彼とそっくりの主人。彼らのせめぎあいと物語の最後の展開はとてもシンボリック。
ここまで東西の葛藤を真っ正面から追求するのはやはりトルコが、西洋とイスラムの文化・信条が真っ正面からぶつかる国だから?
日本のように大陸の縁のどん詰まりの国では、異文化同士もうまいことまぜこせて折り合いをつけてしまうのに。
17世紀、オスマン帝国に捕らえられ、奴隷となったヴェネツィア人の「わたし」が、自分とそっくりな「師」と呼ばれる学者に奴隷として買い取られ、奇妙な共同生活を始める。 皇帝に献ずる様々な機械や兵器の発明と、物語の著述に打ち込む彼らは、一心同体の存在に。 やがて「自分は何か?」という哲学的な疑問にぶち当たった二人は、自己の素性や罪を著述し、相手を理解し合いながら、互いの自我が入り乱れる。 二人の葛... 続きを読む »
なんとも不思議な読み心地。 17世紀後半のオスマン帝国を舞台に、海賊に捉えられ奴隷となったヴェネツィア人の「わたし」と、その主であるトルコ人学者(師と呼ばれている)との相克を描いた小説なのだが、読者である私たちには、予めこの物語の成り立ちが知らされている。物語のなかで起こったとされている出来事が史実とは一致しないことも。こうした知識によって、読み終わった後も「わたし」について、彼の語ったとされる... 続きを読む »
オルハン・パムクはずっと前から(彼がノーベル文学賞を受賞してから)読みたかったのだが、今だに手を付けていない。
早く買って読みたい。でもちょっと割高なのだ。
ただ、この場で決意表明。
「わたしの名は紅」や「雪」の厚さに恐れをなしていたので、257頁に思わず手が出ました。佐藤亜紀の世界に近いのでしょうか。自分の理解力をはるかに越えていました。
パムクらしいテーマです。「紅」と比べると物語の広がりが乏しいし、せっかく歴史を扱ってるのにそのあたりの楽しみというか、歴史ものでないと出せない世界観が少なく、歴史がシチュエーション程度ですまされているのが残念です。
が、あくまでそれは「私の名は紅」とくらべてのこと。
ある意味、もっともパムクらしい小説かもしれません。
独特の語り口と世界。淡々として饒舌、哲学的で、奴隷のわたしと師と皇帝との関係がとても興味深い。単純に西と東とは言えないが、文明、文化のせめぎ合いのようなものも息苦しいほどである。そして、全体に美しい。白い城は何の象徴だったんだろうと考えさせられた。
パムク氏の小説は、きれいで迫力もあって、ファンなのですが、日本語が難しいように思った。英語でも読んでみたい。
ついに翻訳が出たか。美しい作品だし、格調も高い小説なので、早く翻訳が出ればよいなあ、と思っていた。
ドイツ語版Die weise Festungを2008年にベルリンに滞在しているときに読んだ。内容的にも難しく、この本を選んでしまったことを少し後悔したのだが、パムクの作品やテーマは大好きなので、なんとか読み終えることが出来た。分からない箇所もあったので、翻訳が出ることを私も待っていた一人だ。もう一度、ドイツ語版も脇に置きながらこの翻訳を読みたい。






