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- / ISBN・EAN: 4941565301477
感想・レビュー・書評
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ジャン=ピエール・ジュネ監督、2001年、フランス。
途中でワケがわからなくなります。
ワケをわかろうと思って観ちゃいけないんだろうなヨーロッパ映画は・・・とか考えていたら、最後には、伏線を解くがごとくいろいろワケが繋がってワロタ。
でもその割には読後爽快という感じではなく、重苦しいものが胃の腑に残りました。やっぱヨーロッパ映画なんだなあ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
サブカル少女の必見映画と言われて観てみた。有名すぎてちょっと俗っぽいかも…とも思っていたが、かなり良い。食わず嫌い、ダメ、絶対。
キュートでポップな世界観にかなり惹かれる。パリの街かわいい。仏語かわいい。
日々の大半を空想の世界で暮らすアメリ。不思議ちゃんとかメンヘラとか時々そのように表現されることもあるけど、ただ自分の殻に閉じこもっているわけではない。なんなら開けているように感じられた。アメリはアメリなりに人生の豊かさを十分楽しんでいるように見える。いや、実際そうであろう。
幸福感で満たされる映画だった。 -
初めて見たときの衝撃を忘れない。誰がなんと言おうと、私の生涯のベストムービー!!!!
大好きな赤と緑の世界に入りたい。
不思議でいたずらで愛おしい、大好きなアメリ。 -
見た映画のリストにないのだが、《アメリ》を見てないかなぁ、リスト漏れではないかと思いつつ、おそるおそる見る。思い当たる場面はなかったのでたぶん見ていないのだろう。
ポップな画面におかっぱで目の大きいアメリが大写しになるだけでインパクトがある。
最近は発達障害ということが話題になるが、発達障害の人たちの社会の関わりの話と見ると分かりやすいのかもしれない。脚本が非常に洒落ていて、まず登場事物の好きなもの、嫌いなものを列挙していくが、これがあるあるで楽しい。
嫌いなもの。連れション 濡れた水着が体に貼り付くこと 長風呂で手に皺が寄ること
好きなもの。指を鳴らすこと 牛に突かれる闘牛士 壁紙を大きく剥がすこと 豆に手を突っ込むこと 飛び石
といった風。
さらに嫌いな野菜屋の主人の家に入り込みイタズラをするのもおかしい。電話の短縮番号をかえたり、靴を少し小さくしたり、ドアの取手を内と外で変えたり、酒に砂糖を混ぜたり。小さい時にする、サッカーのゴールシーンでアンテナの線を抜くというイタズラも面白かった。
いつもインスタント写真機の下をさらっている人とか独特の感性のユーモアが楽しい。画面もポップで、話に合わせて、古い動画が入り込むが、中にはそれにあわせて撮ったものが随分あり、写真の人物が動いたりも含めてかなり凝った画面作りになっている。
人生は切り取り用によって楽しいことも一杯あるというようなメッセージでしょうか。ただ小技の連続なので少し飽きるとこもありますね。 -
とても好きな映画。おしゃれ、というよりアメリの空想と世界の調和が素晴らしい。パリの街と人の心が一緒になって街を散歩するみたいな感じ、アメリに連れられて、こっちも空想の住人として2人を見ている気持ちになる。
クリームブリュレのおこげをぐちゃぐちゃにすること、矢印の追いかけっこ、ホットワインにひたすビスケット、モペットの2人乗り。キュートでレトロでひたすらかわいい!
パリに旅行した時、モンマルトルのドゥ・ムーランでクリームブリュレを叩き割って食べましたよ、やりたくなる!! -
あんまり「オシャレオシャレ」言われるので敬遠していた作品。『読書する女』でも思ったけどフランス映画ってわりとサラッとセックスシーン入れてくるのか?『アムールの国』だなあ…うっかり子供には見せられない。内容も可愛らしく撮ってはいるけどけっこうな事やってる。これってほんとに「若い女性の憧れ」だったの?映画としては面白かったけどこんな恋愛したいとは思わないだろうし。なんだかイメージが先行して(オシャレイメージで拒否反応起こして)ちょっと評価がブレてました。
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AMELIE
2001年 フランス
監督:ジャン=ピエール・ジュネ
出演:オドレイ・トトゥ/マチュー・カソヴィッツ
ようやく、というか今さらですが、やっとアメリを観ることができました。あまりにも混んでて断念したこととかあったんですけども、さすがにもう映画館空いてました。うん、これは前評判通り、とても素敵な映画でした。素直に、観終わったあと幸せな気持ちになれるような。映像とか色彩とか小道具とかは流石この監督ならではの独特の彩りで、オドレイ・トトゥはオシャレでチャーミングだし、マチュー・カソヴィッツ(『憎しみ』撮った映画監督だよね、このひと)もいい味出してるし、わーやっぱりこの監督の映画好きだわーってしみじみ思わされました。
でもさ、こういう映画が大ブームになるほど、世の人々は荒んでるの?っていう疑問はわきました(笑)というか、私は基本引き蘢り体質だし自閉症気味だし空想妄想癖激しいから、ああこういうのわかるなあとか思うわけですが、世の女性はそんなに皆あれに共感を覚えるものなのかしら?(謎)
ポジティブシンキングだのオリジナリティもしくはアイデンティティの確立だの、そういう分析をしてしまうと非常に偽善めいて気持ち悪くなりそう。いや、映画自体は、ほんとにカラフルなジェリービーンズのようで、後味もよろしく、ほんとに素敵な映画で大好きでした。
(2002.05) -
メルヘンの空想の世界と現実の世界と。
まわりくどいんだけど何故か愛らしくて。
不器用ながらも前に進んで行く姿、ほのぼのとさせてくれる作品でした。 -
オドレイ・トトゥの目力すごい。アメリの吸い込まれそうな瞳と表情の変化だけで一本の映画として成立してしまいそうな抜群の存在感だからこそ、周囲の人物も個性的である必要があったんだろうな。フランス映画特有の過剰さを抑え、ポップな部分を切り取って創られたかの様なこの作品はそれ故の箱庭感に少しだけ距離を感じつつ、それでもアメリの衣装や作品中に使われる音楽はどれもお洒落なものばかりで、ディティールに至るまでのこだわりと愛情を感じられるのが観ていて嬉しい。うーん、でもこの強烈な自己肯定感はやっぱり少しだけ苦手かも。