素敵な圧迫

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041138601

作品紹介・あらすじ

「ぴったりくる隙間」を追い求める広美は、ひとりの男に目を奪われた。あの男に抱きしめられたなら、どんなに気持ちいいだろう。広美の執着は加速し、男の人生を蝕んでいく――(「素敵な圧迫」)。交番巡査のモルオは落書き事件の対応に迫られていた。誰が何の目的で、商店街のあちこちに「V」の文字を残したのか。落書きをきっかけに、コロナで閉塞した町の人々が熱に浮かされはじめる――(「Vに捧げる行進」)。ほか全6編を収録。物語に翻弄される快感。胸を貫くカタルシス。文学性を併せ持つ、珠玉のミステリ短編集。

感想・レビュー・書評

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  • 幼少期に隙間に嵌る愉しみを知った彼女が、成長して男性に抱擁されると… 呉先生の短編集 #素敵な圧迫

    昨年『爆弾』で直木賞候補、このミス1位をとった呉勝弘先生の短編集。どれも絶妙な切り口の犯罪小説で、多くは語らずに様々な社会問題に示唆してくる。オチの切れ味も鋭いし、ミステリーとしても文芸としても素晴らしい作品集でした。

    ■素敵な圧迫 ★超オススメ
    少女時代に押入れの隙間にぴったりはまった感じが、密かな愉しみになってしまう。大人に成長した彼女は、ぴったりとはまった男性からの抱擁を求めるが…

    この変態的な性癖、ちょっと理解できる(いい大人が言うとキモいな)。しかしよくよく噛み締めると、生きる意味を教えてくれる哲学的な作品なんです。

    ■ミリオンダラー・レイン
    昭和43年、日本信託銀行の支店を出発する現金輸送車。一方、社会からはみ出た若き青年たちが計画した犯罪とは…

    短編ながら鬱屈とした若者たちを力強く描かれている。若気の至りが爽やかであるが滑稽でもある、そして破滅的な虚しさで包まれる。

    ■論リー・チャップリン ★オススメ
    息子からたかられる、情けない父親の物語。

    なんじゃこれっ!ただ文章が野獣のごとく迫ってくる快作。馬鹿馬鹿しくも合理的で温かみのない現代社会への批判が痛烈。

    ■パノラマ・マシン ★オススメ
    怪しい箱を拾った青年と同僚、不思議な能力を手に入れた彼らは…

    二人の駆け引きと下劣な考えや行動が読者を引き込む。ま、そうなるわな~。人間のイヤらしさとシタタカさを描いた作品。

    ■ダニエル《ハングマン》ジャービスの処刑について
    鬼ツヨなボクサーの武勇伝、戦歴が語られる物語。

    まるで洋画に出てくるような逞しいボクサーが登場、カッコイイ!終盤で明らかになる真相に顎が外れる。

    ■Vに捧げる行進
    商店街のシャッターに落書がされてしまい、地元の警官が街の人に話を聞くが…

    序盤はどんな話かよく分からないが、徐々に現代の混乱についてパワフルに語っていく。読み終わってタイトルを見て、これまでに社会や私がやってきた行動を振り返ったのでした。

    呉先生は来月2023年11月には犯罪小説の大作が出るそうで、楽しみですね~ 絶対買う!

  • 表題作「素敵な圧迫」を含む全6話の短編集。

    コンセントを抜いた、圧迫専用の小さくて四角い冷蔵庫の中。
    想像するだけで窮屈さを感じるのだが、彼女にとっては素晴らしい圧迫なんだろう。
    遂には肉体に限らず圧迫を感じるものに出会えたとき…。
    この表題作にも驚異を感じるのだが、他もなんとも言いようのない破滅さを感じ、予想できない結末に衝撃なのである。


  • 7 books to go!読友さんの感想を受けて、初の呉勝浩作品。どれも尖ったパーソナリティを持つ登場人物、さらに熱量を感じる作品ばかり。表題作、『素敵な圧迫』は「紫のスカートの女」を彷彿とさせる、やばい女性の性癖。密閉・圧迫が大好き。押入れの隙間に収まりたい願望。大学での1人暮らしで冷蔵庫の中でジッと圧迫を感じることが好き。不倫相手から抱かれる密閉感が大好き。その不倫相手から別れを言われ。。。彼女があれこれ別れまいと工作する。しかし相手から殺されそうになる!ゾゾゾーーー。ボクサーのお話しも最後に!!④

  • 呉さん作品 8冊目は
    表題作「素敵な圧迫」を含む6編の短編集

    【素敵な圧迫】
    「いい隙間を見つけると、胸がおどった」
    押し入れの隅っこ、布団の隙間。電源を落とした一人暮らし用の冷蔵庫。抱擁に似た、素敵な圧迫。
    体をピッタリと包み込む圧迫に取り憑かれた広美。
    大人になった広美は自分の体に肌にピタッと合う男 遼と出会う。いつまでも抱きしめていてもらいたかったが、婚約者が出来た遼は別れ話を匂わせてきた_。

    わかるぅ。押し入れ好きだった。中学の修学旅行で友達と「ドラえもんごっこ」とか言って朝まで押し入れで寝たら キツくて次の日体がミシミシ痛かった思い出 笑

    こんなピターっとくる男性、そうそう手放したくないよねと思って読んでいたら 広美の性癖が想像の斜め上をいっていて怖かった。広美くらいになると精神的な圧迫に快楽を求めるのね。

    【ミリオンダラー・レイン】
    社会的地位の低い工場見習い従業員の青年二人が、搾取される側から する側へまわろうと 現金輸送車を襲う計画を立てる。世の中を震撼させた「三億円事件」。_虚しさしか残らないラストに青年と共に呆然。若さと社会への反発心で熱に浮かされていたのか。事件を起こさないでよかったのか、起こして欲しかったのか迷う。

    【論リー・チャップリン】
    「遊ぶ金が欲しいから10万円よこせ」と父親をゆする中学生の勝。「そんな大金あげられるわけないだろ」と勝の父の与太郎。勝VS与太郎の10万円を巡る口論の勝者はどっちだ?! 息子にも元妻にも論破されっぱなしの情けない与太郎。わたし与太郎好きだー笑 こんな平和な頭のパパ、議論する気も失せない?え、元妻はそんなところが嫌だったのかな笑 とにかく会話のセンスがツボ(*´`) 『決戦の金曜日』最後はホッコリ〜。愛情に論破はいらないだろ。

    【パノラマ・マシン】
    見た事もない不思議な箱を拾った男の話。
    妖しさムンムン 狂気ムンムンな話だった。
    箱から伸びたイヤホンのようなものを耳に差し込めば、現実世界と同じ景色の『あちらの世界』へ行けるというもの。あちらの世界では『何をしても』現実世界に影響は出ない。これを使う人間の欲望が…異常な男たちでゾワゾワ。

    【ダニエル・《ハングマン》・ジャービスの処刑について】
    ボクシングの話 興味無いー
    ダニーがどんだけ強かろうと、弟までもが天才的な強さだろうと 興味無いー
    と思っていたけどまさかの終着点でビックリ!!
    ダニーの武勇伝を語る人物の迎えた結末に…ゾーっ!

    【Vに捧げる行進】
    これは他の本で読んでた。

    うむ。やっぱり呉作品は長編の方が好きかもしれん。次は何 読もうかな(‘v’*)

    腰痛からの左足の痺れで病院行ったのに、骨に異常なしで痛み止めだけもらってきた。えー、座ってるのも立ってるのも辛いのに。




    • ゆーき本さん
      ウチの近くで整体探すと「バキバキしません」を売りにしてるとこばっか出てくるのよ。バキバキ探すほうが難しかも笑
      針いいって聞くから興味あるん...
      ウチの近くで整体探すと「バキバキしません」を売りにしてるとこばっか出てくるのよ。バキバキ探すほうが難しかも笑
      針いいって聞くから興味あるんだよねー
      体験したら感想聞かせるね
      2024/04/12
    • bmakiさん
      雪見酒さん

      ありがとうございます。
      今回の腰痛は大丈ばない感じで、何かないか調べまくっています。
      整体、ゴッドハンドとか書いてある...
      雪見酒さん

      ありがとうございます。
      今回の腰痛は大丈ばない感じで、何かないか調べまくっています。
      整体、ゴッドハンドとか書いてあるところ高くて(-。-;

      高校生の頃から腰痛と付き合ってきているのですが、鍼治療は凄く効きましたよ。

      バレーボールやっていたのですが、腰痛で跳べなくなってしまったところ、鍼治療で一発で跳べるまで回復しました。

      その鍼灸院がもうなくなってしまい、何処に行くべきか手探り状態で色々探しています。
      良いところを見つけられると良いのですが。。。



      ゆーき本さん

      立ち仕事も腰に悪いのですね。
      私は朝から晩まで座りっぱなしで、それが腰痛の原因だとか言われたことがありますが。適度に立ったり座ったりしないとダメなんでしょうかね。。。

      スッキリ良くなりたいですね(^◇^;)
      2024/04/13
    • ゆーき本さん
      そか「鍼」か!
      より鍼灸院 興味出てきました
      適度なストレッチ
      適度な運動
      わかっているけどやってません
      とりあえず今日の仕事はたまに座って...
      そか「鍼」か!
      より鍼灸院 興味出てきました
      適度なストレッチ
      適度な運動
      わかっているけどやってません
      とりあえず今日の仕事はたまに座ってみようと思います笑

      みなさま腰をいたわってがんばりましょ⟡.·*.
      2024/04/13
  • 「スワン」や「爆弾」が面白くて、最近気になっている、呉勝浩さんの短編集ということで購入し、すぐに拝読しましたが、エンターテイメント性と各物語を締めくくる多彩なオチに妙な爽快感がありました。

    個人的には表題の「素敵な圧迫」が1番好きで、物語は30ページ程度しかないのですが、オチのインパクトが強烈だったのと、ウィットに富んだオチが刺さりました。

    個人的にはシリアスだったり、イヤミスだったりする作品を期待してた部分も相まって、少し評価は控えめになった部分もありますが、中毒性のある作品だと思うので、ぜひ手に取ってもらいたい作品です。

    • yukimisakeさん
      初めまして、コメント失礼します。ネモJさんが感想を書いていらっしゃるのを拝見してあまりに嬉しくてコメントしてしまいました。

      実は発売前から...
      初めまして、コメント失礼します。ネモJさんが感想を書いていらっしゃるのを拝見してあまりに嬉しくてコメントしてしまいました。

      実は発売前から欲しくてソワソワしていて、今も本屋に行く度に手に取っては「今、金欠!!」と泣く泣く棚に戻しているを繰り返していまして。

      同じくシリアス路線が強めだと想像してましたが、ネモJさんの感想を拝見して益々読みたい熱が高まりましたので、そのうち買いたいと思います!

      『素敵な圧迫』30ページなんですね、驚きました。
      2023/09/07
    • ネモJさん
      yukimisakeさん、コメントしていただきありがとうございます!

      呉勝弘さんの「スワン」に魅了されたのをきっかけに私も本作を発売前から...
      yukimisakeさん、コメントしていただきありがとうございます!

      呉勝弘さんの「スワン」に魅了されたのをきっかけに私も本作を発売前から楽しみにしてまして、本作をすぐに購入した次第です…笑

      本作の短編はそれぞれに色があって、好みが分かれることかと思いますので、本作を読み終わりましたら、yukimisakeさんはどの短編が好みだったか、お伺いしたいです!
      2023/09/07
    • yukimisakeさん
      お忙しい中をコメント返しありがとうございます!

      「スワン」まだなので、こちらもネモJさんの感想を拝見してとても楽しみになっています!
      同じ...
      お忙しい中をコメント返しありがとうございます!

      「スワン」まだなので、こちらもネモJさんの感想を拝見してとても楽しみになっています!
      同じように楽しみにされていた方がいらっしゃって、今凄く嬉しくてテンション上がってます笑。

      好みの分かれる短編集って大好きなので、なるべく近いうちに買います!どれも個性派揃いな感じですね!

      また読みましたら、書かせて頂きますね。
      本棚が非常に素敵でフォローさせて頂きました。参考にさせて頂きます。

      2023/09/07
  • 切れ味抜群! 幕切れ直前に見える鮮烈さ。読者の心に爪痕を残す六編 | レビュー | Book Bang -ブックバン-
    https://www.bookbang.jp/review/article/762460

    <訪問>「素敵な圧迫」を書いた  呉勝浩(ご・かつひろ)さん:北海道新聞デジタル
    https://www.hokkaido-np.co.jp/article/914198/

    「素敵な圧迫」呉勝浩 [文芸書] - KADOKAWA
    https://www.kadokawa.co.jp/product/322303000843

  • '23年9月29日、読了。呉勝浩さんの小説、3冊目。

    以前読んだ(または、聴いた)、「爆弾」と「スワン」が、とても素晴らしかったので…大いに期待して読み始めました。そして…

    うーん…やはり、凄い!最初の「素敵な圧迫」で、参ってしまったಥ⁠‿⁠ಥ なんのこっちゃ、と思いましたが…気持ち悪く、笑えて、そしてゲンナリ…もう、これだけで、どーにもならん!

    特に好きなのは、「パノラマ・マシン」と「ダニエル〜」でした。
    特に、「パノラマ・マシン」は…僕は本作中、表題作と双璧、と感じてます。

    逆に、一番ピンとこなかった(?)のは、「論リー・チャップリン」かな…

    でも、どれも素晴らしい、呉さんらしい、「素敵」な短編集だと思います。こんなの、ちょっと無いよなぁ(⁠ ⁠・ั⁠﹏⁠・ั⁠)

  • やっぱり当たりだ!呉さんは、すんごく面白い!6つの短編集です。私はこれで、呉さん、9作目。本屋さんで迷ったけど、買って良かった!やっぱり、短編も秀逸だと思うわ。
    特に面白かったのが、表題作の『素敵な圧迫』もう、題名が「なんだそりゃ?」って思うでしょ⁈これがもう、題名通りの言葉通りで、変わってておっかしくって。もう、この1遍で、掴まれましたねえ〜〜〜!
    『論リー・チャップリン』は、良い意味でも毛色が違い爽やかで、これも好き!
    『パノラマ・マシン』や
    『Vに捧げる行進』は、若い頃夢中で読んだ、筒井康隆さんの初期の短編集を思い出しました。

    そう、あくまでも現代の日本の話なんだけど(あ、ちょっと昔のもあるけどコロナの話も出てくる)ある意味、SFだし、毒があるけどユーモアもある、ミステリーでもあるし、読み出したら止まりませんでした。

    お好みは分かれるかもしれないけど…帯通り
    「超弩級のミステリ短編集」
    「物語に翻弄される快感。胸を貫くカタルシス。文学性を併せ持つ、珠玉のミステリ短編集」(帯裏側)ですね。私は好きだな〜〜!
    あ〜〜面白かった!!

  • 普段短編集はあんまり読まないのでこの作品も気にはなりつつスルーしてたけど、懇親会で呉さんとお話しして、自分でも理由はよくわからないけどこの方の書くものは絶対に面白いと確信した。
    やっぱり、呉さんの作品は会話とかロジックとかがめちゃくちゃ面白い!
    社会の隅っこでくすぶってる仄暗い欲望?怒り?
    そういうものが噴出する瞬間が、誰にでもきっとあると思わせられる。

    『Q』が行き詰まって書くのがしんどすぎて、息抜きにこの『素敵な圧迫』を書いておられたらしく、こっちは書くのがめちゃくちゃ楽しかったと仰っていた。

  • 先ず、このタイトルが私のどストライク。夢野久作さんの作品に良く出てくる「素敵な〇〇」と言う表現が大好きなのです。(『ドグラ・マグラ』の感想に書きましたが)
    発売前から楽しみにしていた今作、ついに念願叶って読了致しましたので、短編毎に簡単に感想を書きたいと思います。

    ***********************
    【素敵な圧迫】
    それはもう、素敵です。性的倒錯具合が!
    大手コンビニ本部で働くOLの広美が、完璧な理想の男遼と出会い身体を重ねる、とネタバレ無しで書くとよくある恋愛ものですが、広美の素敵さはそんなもんじゃありません。
    ラストの方は狂気すら感じますがそれが最高です。表紙の箱が何か分からなかったのですが、読んで初めて、あぁー!アレか!と納得。
    これはぜひ体感して欲しい衝撃ですね。

    【ミリオンダラーレイン】
    1968年のお話です。学生運動も盛んな時期のお話で、ここでも呉さんが良くテーマにされている(気がする)社会の格差が出てきます。
    貧富の差に絶望し、犯罪に手を染めようとする芳雄と藤本の奮闘記と言った話かな?
    『素敵な圧迫』とガラッと違った社会派です。最後のオチが…なんという絶望感…。

    【論リーチャップリン】
    お話の舞台は一気に現代へ。13歳の勝が父親である与太郎に10万円を無心する所から始まります。
    金の強請り方が恐喝に近いのですが、13歳とは思えない屁理屈が非常にコミカルに描かれていてずっと笑っていました。
    まさにタイトルが全てを表していますが、果たして与太郎は勝を論破出来るのか。
    「困ったときの子宮幻想」と言うパワーワードが出てきます。語彙のセンスが凄すぎる。

    【パノラマ・マシン】
    またまた時代が少し前へ。こちらは登場人物が全てアルファベット表記になっており、どことなく横溝正史さんや、夢野久作さんを思わせる世界観でした。素敵な耽美。
    会社帰りの主人公Fが穴のように見える箱を見つける所から始まります。
    こんなのも書けるのですか?!と単純に感心した作品です。一つだけかなり毛色が違うし、どことなく文体も変えてらっしゃるような?(鳥頭なので気の所為な可能性が高いですが)

    【ダニエル・《ハングマン》・ジャービスの処刑について】
    あれ、私はいつの間にかスポーツのインタビュー記事を読んでいたのか?と錯覚する位リアルなボクシングのドキュメンタリー形式です。
    語り口調が我々日本人が良く耳にする海外バラエティの吹き替え調なので親しみやすく、ボクシングに詳しくないですが臨場感たっぷりに楽しめました。
    途中から、おや…?と思っていたのですがまさかあんな終わり方だとは…。良い!(語彙力センスがゼロ)

    【Vに捧げる行進】
    1番ミステリーらしい雰囲気です。
    コロナの衝撃波を諸に食らった商店街のお話。黄色の〇に赤のVが描かれた落書きを巡って、交番勤務のモルオ(名前がキュート)が奔走します。
    これは犯人とその動機が判明したラストでは、唸りそうになりました。確かにあの混沌期で逆に吹っ切れて凄い方向に弾けるる人が居てもおかしくなかったなと、今更怖くなったのでした。

    ***********************

    とにかく個性の輝くお話ばかりで読み応え抜群。またもや呉さんの底の見えない才能に舌を巻きました。どちらかと言えば文学好きの方が楽しめる印象でもありました。
    私の1番の好みは【パノラマ・マシン】でした。
    たまりませんなあ、あの薄紫のエフェクトが似合いそうな世界観は…。
    (また友人に変な心配をされそうなので、黙っておこうと思います)

    • yukimisakeさん
      今のとこ、他に障害もないので、もしそれでもまだ頻繁に起こるようなら検査だそうです(>_<)
      今のとこ、他に障害もないので、もしそれでもまだ頻繁に起こるようなら検査だそうです(>_<)
      2024/03/11
    • ゆーき本さん
      おかえり〜。
      とりあえず手術とかじゃなくてよかった。
      (´,,-ㅿ-,,`)フゥ-
      自律神経の乱れは怖いね。
      ほんとに睡眠、食事、日光浴びる...
      おかえり〜。
      とりあえず手術とかじゃなくてよかった。
      (´,,-ㅿ-,,`)フゥ-
      自律神経の乱れは怖いね。
      ほんとに睡眠、食事、日光浴びるは大切だ。
      休める時はちゃんと休んでね。
      2024/03/11
    • yukimisakeさん
      ありがとうございます(*´ω`*)
      一先ずこれで安心して本が読めます(〃´o`)フゥ…
      ご心配おかけしました…
      ありがとうございます(*´ω`*)
      一先ずこれで安心して本が読めます(〃´o`)フゥ…
      ご心配おかけしました…
      2024/03/11
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著者プロフィール

1981年青森県生まれ。大阪芸術大学映像学科卒業。現在、大阪府大阪市在住。2015年、『道徳の時間』で、第61回江戸川乱歩賞を受賞し、デビュー。18年『白い衝動』で第20回大藪春彦賞受賞、同年『ライオン・ブルー』で第31回山本周五郎賞候補、19年『雛口依子の最低な落下とやけくそキャノンボール』で第72回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)候補、20年『スワン』で第41回吉川英治文学新人賞受賞、同作は第73回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)も受賞し、第162回直木賞候補ともなった。21年『おれたちの歌をうたえ』で第165回直木賞候補。他に『ロスト』『蜃気楼の犬』『マトリョーシカ・ブラッド』などがある。

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