エンタテインメントの作り方

著者 :
  • KADOKAWA/角川学芸出版
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本棚登録 : 241
感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046533494

作品紹介・あらすじ

読者を魅了する物語はどのようにして作られるのか? ホラー、ミステリ、SFで文芸賞を受賞し、『黒い家』『青の炎』『悪の教典』と年代を超えてミリオンセラーを出し続けるエンタメ・キングが手の内を明かす!

感想・レビュー・書評

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  • タイトルから「エンタメ全般」をイメージしてしまうが、小説、とりわけサスペンス、ホラー、SFジャンルの書き方について、新人賞選考委員であり、新人賞受賞者であり、数々のヒット作を世に出してきた貴志さんの立場からのアドバイスが記されている。

    映画も漫画も演劇も音楽も、あらゆるメディアを漁って貪欲にアイデアを盗んで自分の作品に注入せよ、と訴えているので貴志さん的には「エンタメの作り方」としているのだろう。

  • エンターテイメントの……とあるが読者を意識した小説家なら前提にしておくべきことという感じ。どういうことに気を配って書いているのか書いてあり書き手として読んでも発想の邪魔にならない。それでいて、いい感じでそそのかしてくれる。いろいろと創意工夫したから言えることなんだろうなと素直に思えるレクチャーだった気がします。

  • この本に類する書を他にも結構読んだことがござりまする。

    名古屋ご出身 清水義範先生の『小説家になる方法』、岐阜ご出身 鯨統一郎センセの『努力しないで作家になる方法』、これまた名古屋ご出身 大沢在昌兄ぃ先生の『売れる作家の全技術』等など。(ありゃ、全部中部地方人でござった。独り占めですまぬのう)

    思うに、沢山読む人はそのうち書きたくなることもござるので、こういう本を偉い作家が書くと売れるかもしれんぞ、という作家のいや出版社の思惑があるのでござる。でも、これらを全部読んだって何にも書けはしないので念のためw

    この貴志作品の決定的「瑕疵」わ(作品中にNGな事と云う意味でこの”瑕疵”があまりに何回も使われているので、ボクもここで使ってみたw。すまぬ)、比喩にかこつけて時分の作品からの抜粋をかなり頻繁に使ってしまっていること。これぞ「興醒め」である。すまぬのう。m(_w_)m

  • 貴志さんファンなので、へぇ~、なるほどねぇ・・・と思いながら、おもしろくて一気読みw
    貴志さんが影響を受けた本なども載っていて、私でも題名は知ってるくらいかなり有名な本も含め、全然読んだことないものばかりだったので、翻訳物苦手だけど、そのうち読んでみなくちゃなぁ~と思ったり。

  • 貴志祐介の小説と同じく、読みやすくて面白い。アイデアの種の拾い方、整理法から始まる。どんな本を読んで、自作小説のどこに反映されているのか。
    紹介されている小説はどれも読みたい。
    すぐに読んでみたいのは、リチャード・アダムスの「ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち」。うさぎたちは創生神話を持ち、文化や世界観が作り込まれているとのこと。
    小説を書く気がなくとも、貴志祐介の着眼点は面白く、ブックガイドとしても楽しめる。

  • 貴志祐介流小説の書き方を教えてくれる本。こういう本を読むことはあまりないからなるほどなぁ~とたびたび感心しました。当たり前のようなことが書かれているのかもしれないけどそれができるかできないかで作品の質が大きく変わってくる。自分は小説を書こうと思ったことはないが帯に興味を惹かれて購入。つまり、帯も小説が売れるかどうかのカギを握っていると思う。作品の裏話とかが分かるから貴志さんが好きな人にはオススメ。個人的に『新世界より』が好きなのでその舞台やキャラ設定等が知れて満足です。これからも頑張ってほしい。

  • 貴志さんの小説は重厚だけど読みやすいと思う。
    自分の文章を他人に楽しく読みやすく読んでもらうための手法、工夫、理由などが披露されている。
    貴志さんの頭の中はどうなっているのか、その秘密が垣間見えたような気分になれる一冊。

  • 個人的にかなり参考になりました。おすすめです

  •  本書の後半が参考になりました。

  • エンタメ小説の書き方をわかりやすく説明してくれていた。
    なんか無性に映画『黒い家』を見たくなった。なんでだろう。

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著者プロフィール

1959年大阪生まれ。京都大学卒。96年『十三番目の人格-ISOLA-』でデビュー。翌年『黒い家』で日本ホラー小説大賞を受賞、ベストセラーとなる。05年『硝子のハンマー』で日本推理作家協会賞、08年『新世界より』で日本SF大賞、10年『悪の教典』で山田風太郎賞を受賞。

「2023年 『梅雨物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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