- Amazon.co.jp ・本 (156ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093861410
作品紹介・あらすじ
派手なパフォーマンスで人気を集める美少女ヴォーカリスト・ミシンと、ミシンに憧れてギタリストになった鈍臭い私の、友情よりも愛情よりも深い絆の物語。
感想・レビュー・書評
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ミシンも傘子ちゃんもかわいいなぁ
こんな繊細でパンクな子他にいないと思う
すっごく可愛くて切なくなる作品だった
あんなにひたむきにミシンを愛せる傘子ちゃんすき!
とはいえミシンて名前素敵… -
随分前に読んだ本だけど、女の子同士の愛情めいた友情に関しては本当にお上手だなあ、と感心させられる。打算のない純粋な愛情ってこういうものでしょ?って言われている気がする。お笑い成分がない分下妻物語よりもよけいそう感じます。
あと、思春期独特の、格好つけたくても、つけられなかったり、気持ちの表現がまだまだこなれてなくて、上手に伝えられなかったりする、そういうどんくささが残酷なまでに描かれてるのも本書に限らず嶽本先生の特徴だと思う。そういう意味でも、昔なつかしい友達のような感覚でそばに置いておきたい本。 -
ぷっとんでる!!だが、それが良い!!
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頭の中に映像がありありと浮かぶ………
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十数年ぶりに再読。
読後に処分してしまったので、今回は図書館本。
この人の小説はいきなり読みたくなる。
いきなり続編からの再読だけど、ミシンたちのストーリーだけを読みたかったのでOK。
MILKやSUPER LOVERS(LOVERS ROCK)等の洋服ブランドが話に出てくるので、それが結構楽しみでもある。
この方特有の、読んでるときに「ん?」という疑問符が出てくるのはご愛嬌。
そこはさらっと流しつつ。
再読した今回の方が、楽しめた気がした。
サクッと読めるし、きっとまた読みたくなるのだろうな。 -
でもね、ミシン、今なら貴方が私に何を望んでいたのかが理解できるよ。ミシン-。
そして、どうして私が貴方をこんなにも好きであるのかも応えられるよ。ミシン-。
大好きなミシン-。ずっと、ずっと、私は貴方の傍らに、います。
我儘でめちゃくちゃなライブパフォーマンスをするパンクバンドのボーカル『ミシン』と、彼女を崇拝するどんくさい『傘子』の物語だ。読み始めてすぐ、失敗したかなと思った。なんせ、冒頭からミシンを撲殺(未遂)するシーンなのだ。
元々、ワザと反抗的なたいどをとったりルールを無視することがカッコイイと思っているような輩は好きではないので、彼女たちに好感は持てない。この作品の良さを理解できたとは思わないけど、二人が本当の強さを持ち立ち上がっていればいいと思った。 -
滅茶苦茶なボーカルのミシンといつかエスでは満足しなくなるかもしれないという弾けないギタリストの傘子の、二人暮らしや音楽番組やライヴが彩る格好つけない甘い日々。馬鹿で鈍臭い傘子の非道くて優しくなくて高潔なくらい眩しい純愛がとても良い。洗練されていなそうな歌詞まで直に響く。前作が素敵に昇華されていた。