海辺のカフカ (下) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.63
  • (1988)
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  • (100)
本棚登録 : 22551
レビュー : 1536
  • Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101001555

感想・レビュー・書評

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  • 村上春樹は全部そうだけど、魂の物語。物語の何が何の象徴なのかとか全然わからないけど、読み終わった時、自分の深いところが揺さぶられていることに気づく。存在の空白と根源的な暴力性、でも人は空白には耐えられなくて、意味を求めずにはいられない。こんな物語を作れる村上春樹って、偉大だと思う。

  • 村上春樹が物語の解釈について答えを提示しないのは、作品にほとんどすべてが書いてあるからじゃないのかな。しかしよくできているなあ…。星野青年への違和感は拭い去れないけれど。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「しかしよくできているなあ…」
      村上春樹の本は、読み始めたら止められないので、体調を整え、連休や長期休暇の時に読むようにしている。。。
      「星...
      「しかしよくできているなあ…」
      村上春樹の本は、読み始めたら止められないので、体調を整え、連休や長期休暇の時に読むようにしている。。。
      「星野青年への違和感は」
      ふ~ん、、、どうして何だろう?
      2012/12/20
  • なんだろう、SFちっくな純文学?こういう雰囲気の小説を読んだのは初めてだったから、ちょっとびっくりした。これは読む度に違う印象を受けそう。ノルウェイの森よりは、好き。

  • 仕事がすっごく忙しい時期に読んだので、何もかも捨てて、カフカ少年のように、どこか知らない町で、朝早く起きて、ジムに行って、図書館でずっと本を読む生活がしたい~って強く思ってたことを覚えていますw

    図書館にフェミニスト団体の2人が来たときの、大島さんとのやり取りがすごく心に残っています。

  • ナカタさんは、あの山のなかで記憶をなくした少年だったのね?

    読み終わった時何故か穏やかな気持ちになったけど、
    まだ様々な伏線が私の中で結びきれておらずなんとなく消化不良。

    でも、やっぱり面白かった。

    入り口の向こうの世界ってなんのことだったんだろう?

    結局ジョニーウォーカーは何者だったんだろう?

    もう一度読み直したらわかるのかしら?

  • 海外でも高い評価を受けるとか、どうでもいいですね。

    村上さんの描く様々な失われること、損なわれること。
    不可避であり、それがひとつ、生きている意味なのかもしれない。

    「逃げ回っていても、どこにも行けない。」

    自分の周りに対して、閉じてしまうのではなく。
    自分は自分でありながら、周りの一部でもある。

    すごく異質な世界を描いているのにもかかわらず、
    なんとなく納得させられてしまう力のある物語でした。

  • 完全な自分とはなに?
    みんな、どこか不完全で、完全ではなくて、
    だから自分の片割れを探し続けているのかな。
    人間は、生まれたときの、なにも色が付いていない、
    その瞬間が完全に「自分だけで出来ている自分」であって、
    そこから少しずつ、いろいろ吸収して「自分」を薄めていく。
    その過程で、どんどん自分らしさを落としていって、
    自分のオリジナルではないものを吸収していって、
    でも、その結果できあがったものが自分であって、
    そこで吸収する者に対してあれこれ思案して培っていく感性を
    「アイデンティティ」と呼ぶのであって、
    それがあってこその自分であって、
    結局今この現在の自分が、半分足りないようでもなんでも、
    自分であることは間違いない。
    探しても、探さなくても、それは変わらない。

    なんてことを考えて、主題は結局どうだったのか、良く分からなくなった。

  • すべてが切なかった。

    佐伯さんのとめられなかった想いも、
    貫こうとした想いも、
    カフカの戦いも、
    恋をしたことも。

    でも、ほんとにおもしろかった。

    何回も繰り返し読んだら、その度に感想が変わりそう。

    わたし、ナカタさんが大好きでした。

  • 下巻の方は怒濤のように数時間で読了。
    なんか「中華あんかけおこげ」のような小説でした。

    おこげとあんの作り方を料理番組のように交互に交互に丁寧に見せられた感じ。
    そして最後に

    じゅわ~~~

    っと合わせて出来上がり。
    本当に「最後まで読まないと完成しない」小説なのかなーと思いました。

    たぶんおこげはナカタさん。
    さいごに揚げたのがホシノさん。
    あんにはカフカくんとか大島さんとか佐伯さんという具がとろっととじられていたのだろう。
    _______________

    子供特有の内世界はたぶんどっかで捨てなければならないんだろうなぁ。
    さなぎの殻みたいなもんだろか。
    そうだな、カフカくんはさなぎなんだな。
    そして他に出てくる大人たちは、まだどっかに殻がくっついたままなのだなぁ。

    そんな感想でしたよ。

  •  すぐ勃起するはなし

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著者プロフィール

村上春樹(むらかみ はるき)
1949年、京都府京都市伏見区生まれ、兵庫県西宮市芦屋市育ち。早稲田大学第一文学部映画演劇科卒。大学在学中にジャズ喫茶「ピーター・キャット」を国分寺・千駄ヶ谷に開店していた(1981年、店を人に譲渡)。1979年にデビュー作の「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞。谷崎潤一郎賞、読売文学賞、朝日賞など数々の受賞歴がある。2006年にフランツ・カフカ賞、2009年にイスラエルのエルサレム賞受賞。ノーベル文学賞に最も近い作家の一人と言われており、毎年発表時期に日本国内でニュースになる。事実、村上春樹作品は全世界で翻訳されており、アメリカ・アジアでの評価がとりわけ高い。フィッツジェラルドやレイモンド・カーヴァーなどの作品の翻訳も手がけ、翻訳家としての仕事も高い評価を受ける。翻訳と創作活動を交互に行うことで、作風を変化させ、作家としての成長を続けている。新作が発表されるたび大きな話題となるが、近年は特別番組「村上RADIO」にてラジオDJも務め(不定期放映)、数々の名言も注目を集める。代表作に『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』。2019年7月31日に『神の子どもたちはみな踊る』が舞台化。アメリカのサックス奏者スタン・ゲッツの伝記翻訳を2019年8月刊行。2019年9月10日発売の『文藝春秋』10月号で「至るところにある妄想 バイロイト日記」を寄稿。

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