君と漕ぐ2 :ながとろ高校カヌー部と強敵たち (新潮文庫nex)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 292
感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101801643

作品紹介・あらすじ

他校のライバル集結。富士の麓で火花が散る! インハイ出場を決めた希衣と恵梨香の新ペア。カヌー部女子四人は休む間もなく練習を重ね、結束を深める。次の関東大会では、絶対的な強さの“孤高の女王”こと利根蘭子をはじめ、千葉からは繊細なパドル捌きで魅せる双子の大森姉妹、山梨からはパワーが武器の神田と堀ペアなど個性的なライバルらが集結。ながとろ高校の勝利の行方は !? 揺れる想いと熱い闘志がきらめく青春部活小説。

感想・レビュー・書評

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  • めっちゃ良い、これぞスポーツの青春って感じがする

    ペアを変えての大会
    それぞれの感情が伺える
    過去にすがりついたり、諦めと理想の狭間にいたり、人間関係不器用だったり
    悩みながらただただ不器用に前に漕ぐだけ
    ライバル達に言われる『何故ペアを変えたのか』というのは、1番本人たちが悩んでるに決まってる
    他人がとやかく言うことじゃないよー!って思いながら読んでしまった笑
    何年も共にやってきて、悩まない訳がないよ
    別の子と組む選択、彼女自身を受け入れた選択
    まだココロの中では思うことがあるとは思うけれど、先輩の強さが私は凄く好ましいなって思う
    恵梨香ちゃんの人間関係不器用な様子も、少しずつ他者と関わり感情が増えてきてる姿が応援したくなってくる

    悩んで悔しんで青春だ

  • 読書記録 2023.6

    #君と漕ぐ2
    #武田綾乃

    千帆だけだった希衣の世界が広がり始める。恵梨香もカヌーを通じて自分の世界が広がり始める。希衣と恵梨香の距離が少しずつ縮まっていく様子にほっこり。
    周囲にうまくはまってないなあと感じる時にオススメ。勇気をもらえるよ。

    #読書好きな人と繋がりたい
    #読了

  • 響け!ユーフォニアムシリーズでお馴染みの武田綾乃が2019年からスタートした「君と漕ぐシリーズ」の第2弾。本作では、ながとろ高校カヌー部を舞台に、高校一年生の舞奈、恵梨香、高校二年生の希衣と千帆の4人の活躍と成長を描く部活小説です。本巻は、関東高等学校カヌー大会兼関東高等学校カヌー選手権大会でのお話です。大会を通じて、4人の心境にも変化が見えます。ちょっとした仕草や情景を用いた心理描写が非常にうまいです。他校の選手も登場し、面白いキャラが増えました。カヌー対決も手に汗握る展開で熱いです。蘭子の発言の真意は。

  • 1巻目に続いて面白いです。

  • 前巻でインターハイ出場を決めた希衣と恵梨香の新ペア。
    舞台は富士五湖のひとつ精進湖の、カヌー競技場での関東大会が中心。
    シングルに賭ける「孤高の女王」こと利根蘭子をはじめ、繊細なパドル捌きで魅せる双子の大森姉妹、山梨からはパワーが武器の神田と堀ペアなど個性的なライバルらが集結。これらの間で繰り広げる、言葉のやりとりと人間関係がなかなか面白い。
    レースの結果はというと・・・。「悔しいです。先輩、私、やっぱり悔しい」(p.297)。

    エピローグでは、利根蘭子の発言が新たな展開を予感させる。その展開も楽しみだが、選手としてではなく大会の後方支援を任されている黒部舞奈の「君と、そしてみんなと、漕ぎたい。その願いは、自分には不相応だろうか」(p.137)。この切ない思いは実現するのだろうか?そして、カヌーに興味を持ってから性格が変わってきた、天神千帆の姪、海美の成長は?

    次巻に向けて、興味は尽きない。

  • 本格的に試合が始まり、ますます面白くなってきた。それぞれの登場人物についての過去なども掘り下げられてきて、それぞれの葛藤や悩みも分かり、ますます好きになった。
    自分も何か頑張ろうという気になった。
    熱い思いに泣きそうになった。
    続きも早く読みたいし、響け!ユーフォニアムも読みたい!

  • 高校生たちの心の機微をとても丁寧に描いてある。

  • 予選を突破したながとろ高校カヌー部2年生の希衣、千帆そして1年生の惠梨香。戦いの舞台を富士五湖の1つ精進湖へ移し、カヌー競技の関東大会が開催される。何気ない日々の暮らし、練習風景、他校のライバル紹介、そして臨む関東大会。ライバルとの交流は惠梨香たちをどう動かすのか…。女子高生の揺れ動く心のうちが繊細に描かれていて、きっとこの年頃の女の子のリアルな気持ちが表現されているのだろうなと思う。波乱が起きることを予想させる最後の一行。続編を楽しみにしています。

  • 1冊目を読んでからの期間が経ちすぎました。ちょっと忘れてるところが多かったので、物語に入り込めるまでが長かったです。ラストは共通で、次に繋がる感じで終わりました。見届けたくなる話です。

  • 主人公がカヌー部の皆なので視点が不安定でちょっと読みにくい。
    とにかくカヌーの勝ち負けというわけではなく、高校生女子らしい悩みが満載で、高校生という一時期の難しさが丁寧に描かれています。

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著者プロフィール

1992年京都府生まれ。第8回日本ラブストーリー大賞最終候補作に選ばれた『今日、きみと息をする。』が2013年に出版されデビュー。『響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ』がテレビアニメ化され話題に。同シリーズは映画化、コミカライズなどもされ人気を博している。2020年に『愛されなくても別に』が第37回織田作之助賞の候補に、また2001年には同作で第42回吉川英治文学新人賞を受賞。その他の著作に、「君と漕ぐ」シリーズ、『石黒くんに春は来ない』『青い春を数えて』『その日、朱音は空を飛んだ』『どうぞ愛をお叫びください』『世界が青くなったら』『嘘つきなふたり』などがある。

「2023年 『愛されなくても別に』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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