サーカスの夜に

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 153
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103311928

感想・レビュー・書評

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  • いまの心境だと、こういう優しい作品が安心できる。

  • ラストにじんわりきました

  • 小さい時から病気でつらい思いをした僕。
    病気が治ったと思ったら、今度は両親が離婚してしまった。
    しかも、病気の後遺症で10歳の時から身長が伸びない。

    自分の運命を悟った僕は、たまたま番外地に来ていたサーカスの劇団員に立候補する。

    最初は雑用。
    コックのお手伝いからトイレの掃除など。
    そして、やがてジャグリングを教えてもらい、恋をして、綱渡り師を目指す。

    途中から「この主人公名前がないのかな」と思っていたら最後に自分でつけることになりました。その名も「ソリャンカ」。彼が前を向いて真っ直ぐ綱の上を歩き出す所で物語は終わる。

    この物語、そもそも登場人物の名前ってないんですよね。
    皆食べ物の名前を呼称にしている。名前を大事にする考え方って新鮮でした。

  • 雰囲気がこの人っぽくない…誰かに似ている…って頭のどこかで思いながら読んでた。
    勘違いかな、サーカスっていう別世界の雰囲気がそう思わせただけかも。

  • 大きくならない少年が、サーカス団に入りトイレ掃除係りからやがて綱渡りとしてデビューするまでのお話。どこか日本ではないような異国情緒あふれる幻想的な童話のような世界観。エリン・モーゲンスタンの『夜のサーカス』を思い出す。サーカスの裏側はきれいごとばかりではないのだ。

  • 私はどうもサーカスを見ると泣けてしまう。

    何とかソレイユとか(済みません)
    華やかなショー的なイメージよりも
    どうも旅芸人的な物淋しさを感じてしまうんです。

    昔、遊園地でミニサーカスみたいなのがやっていて
    衣装に着替えたとっても綺麗なロシアのお姉さんが
    女子トイレで一緒に並んでいるのを見たときの
    あの感じを思い出します。

    この本のサーカスがまさにそんな感じ。

    理由もなく涙腺を刺激されつつ
    このおとぎ話から目が離せませんでした。

  • 体の成長が止まってしまった少年が、かつて自分を捨てた両親とともに見たサーカスに憧れ、弟子入りをする。そこは、体や心に傷を持った人たちの集まりで、少年は団員たちの苦しみや悲しみに触れながら、様々なことを学んでいく。

    異国の架空の町が舞台で、地に足がついていないような、ふわふわした感覚が漂っている。そこが魅力ではあるものの、問題を抱えた人たちの集まりなのだから、おとぎ話で終わらせず、もう少し「毒」を加えて大人の小説に仕上げてほしかったな。

  • おしゃれな映画になりそう。

  • 子供の頃、家族で見に行った木下サーカスを思い出した。なんか、ものすごくワクワクしていた気持ちも。

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著者プロフィール

作家。デビュー作『食堂かたつむり』が、大ベストセラーとなる。その他に、『喋々喃々』『にじいろガーデン』『サーカスの夜に』『ツバキ文具店』『キラキラ共和国』『ミ・ト・ン』『ライオンのおやつ』『とわの庭』など著書多数。

「2023年 『昨日のパスタ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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