片想い

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 1798
感想 : 171
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  • Amazon.co.jp ・本 (379ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163198804

感想・レビュー・書評

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  • ようやく読み終わった。
    登場人物がどれも好きになれず、あまり感情移入できないために読むのに時間がかかった。

    でも勉強になる本でした。

  • 東野圭吾さんの片思い



    この作品は、ある女性が性同一性障害であることと殺人を犯した事を同級生に告白をして、同級生たちで彼女を匿うお話。



    十年ぶりに部活仲間と再会した際、昔女の子だった美月という女性が男性になっていた。というだけでびっくり何だけど、殺人を犯したという告白にもびっくりな始まり。



    性同一性障害の女性(男性)だけでなく、彼女を支える同級生たちの現状や背景が以外に入り組んでいて、後半も読んでいてハラハラどきどきさせられました。



    ただの殺人サスペンスではなく、友情や愛情そして読者を裏切らない結末・・・・。本当に面白かったです。題目にもあるように、理解してほしい人になかなか分かってもらえない心の奥底にある強い片思いという気持ちがぎっしり詰まっていました。


    東野さんはさらに昔の作品で秘密を書いています。この作品では妻と娘が逆転するお話。今回の片思いは男と女が逆転ということで秘密を引きずっていると述べていました。



    今回は秘密と違って、難しい境界線を描いていたけどとっても読んでいて切ない気持ちになったけど、熱い友情もあり読み終わったときは爽快感でいっぱいでした。


    ぜひもう一度時間を置いて再度読んでみたい作品です。



    やっぱり面白かった。


    ではまた

  • 誰にでも異性の部分があると思う。切ない…

  • 予想外の展開に。良い作品

  • 帝都大アメフト部のOB西脇哲朗は、十年ぶりにかつての女子マネージャー日浦美月に再会し、ある「秘密」を告白される。あの頃の未来にいるはずの自分たちは、変わってしまったのだろうか。過ぎ去った青春の日々を裏切るまいとする仲間たちを描く傑作ミステリー。 (amazonより抜粋)

  • 東野作品も久しぶり。

    東野圭吾は当たりはずれが極めて少ない良質の作家さんです。

    この本はおもしろいです。映画やらドラマやらになる気配は一切ないですが、おもしろいです。

    他の東野作品とは一味違ったテーマですので、東野作品に飽きつつある人におすすめです。

  • う~ん、微妙。いつもの東野路線からはハズレていますね。

  • 10年ぶりに会った元マネージャーの美月の告白は衝撃的でした
    性同一性障害は今ではテレビなどで取り上げられる事も多くなって
    分かっているつもりでしたが、差別や生活への苦悩、半陰陽など知らない事も多く奥深い内容です。

    作中で美月の行動に理解出来ない所が多々あるのですが
    読み進めるうちに私も一つの固定観念に縛られていたのだと
    知らされました。

    ひとつひとつ、明らかになっていく真実は
    変わってしまった仲間、揺らぐ家族、それでも変わらない友情など
    人間ドラマが満載でした。

    私は思慮深い中尾に一番、惹かれ感情移入してしまいましたが
    この結果が良かったのかどうか・・・
    読んだみなさんの感想が聞きたくなりました。





  • 先になかなか進めないカンジで
    読み終えないと思ったけど最後どうなるのか
    知りたい思いで最後まで読み終えました。
    読み終えたらなんとなく納得だけど途中が気が重くなるというか
    切ない思いがたくさんあるなって思った。

  • 性同一障害をテーマに殺人事件を絡めた
    奥深い内容だった。
    「男と女は繋がっているが、どこかで必ず捻じれている」=メビウスの帯
    (半陰陽という言葉を初めて知った。)

    自分らしく生きたいと戸籍を交換し、
    その生活を守ろうとみんなが一生懸命生きている。
    世の中知らないことがまだまだ多い。

    結末が気になって一気に読んでしまった。
    悲しい結末だったけど、大事な人を守ろうとする気持ちに感動した。

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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