陰陽師 酔月ノ巻

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 71
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  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163817200

感想・レビュー・書評

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  • 19

  • するする読めるのが不思議なシリーズ。
    この本は、首と唐が多かったな、という印象。
    毎度ながら、人の欲の怖さ、哀しさ、愛しさ、奥深さをしみじみ感じられる。
    新山月記、夜叉婆あが印象的で、ひたすら切ない。
    しかし、首大臣を読むと、博雅はいろんな意味でいい漢なんだなぁ、と。

  • 「首大臣」兼家さまって困ったちゃんですよね・・・。朱雀門の鬼はこのやりとりで博雅に会いたくなって出てきたのかなと考えると可愛らしい。「道満、酒を馳走されて~」の道満がすごかった。全裸にさせた死人にこちらも全裸で抱き付いて添い寝!読みながら思わず「おいおいおい」と突っ込んでしまった(笑)「めなし」冒頭の博雅のタラシっぷりがもう最高。照れる晴明も見もの。ご馳走様です。他も良作短編。この表紙は詩を吟ずる「新山月記」の虎ですね。最初滑稽に見えたけど、読んでから見るとなんとも哀愁漂ってくる。

  • 陰陽師シリーズ。

    今回は何かと蘆屋道満の出番が多かった。道満と言えば、暗躍の人であろうに、まるっきり人助けをしている話もあり、意外な感も。その時は、随分とお酒を欲していたのかな(笑) 夢枕さんが描く道満は茶目っ気があって好き。「首大臣」のように、ちょっと悪いイタズラをするときもあるけど、お灸を据える程度だし、憎めないキャラであるのは変わりなし。

  • 今回読み終わって最初に思ったこと。
    道満が普通に人助けをしているぞ、ということ。穿った見方をしていたのかもだけど、道満ってもっと欲深でにやにやと笑って人を貶める的な存在だと思っていたんですよ。それが今回は酒は要求してるけど、割りと普通に助けてくれるなー、と。パラパラと読み返せば酒以外にもちゃっかりやってたりもらったりしてるけどね。そして何気に晴明と仲良いじゃんとか思いました(笑)
    そして、関係ないけど今回残念だったのは、晴明と博雅の「ゆこう」「ゆこう」が少なかったこと。他の人のが居ることが多かったからだけど、晴明が「ゆきましょう」みたいな返しだったのが他人行儀すぎるよ晴明!とか思いました。
    でも博雅のデレに照れる晴明もいてニヤリとしました(笑)

    今回酔月ノ巻ということで、酒関係、月関係のお話しが多かったです。酒関係ということで道満もよく出てきたのかな。
    何はともあれ面白いです。人からものに変化するのときの書き方!まるで見ているかのようにまざまざと思い浮かびます。陰陽師を書きはじめて25年とのこと。まだまだ書かなければいけない話はあるとのことなので次回作も楽しみに待ちたいと思います。

  • 相変わらずの晴明であり、博雅で、いつもようで、つまらなくともあり、それが安心でもあるかな。
    もう内容も同じようで、新鮮さは無いが、新刊が出たらまた読みたくなるような本かと思う。

  • 図書館より。
    久しぶりに読んだ陰陽師。
    なんかいいよね~この二人のやりとり。
    そして25周年。
    すごい。

  • この、大いなるマンネリ感がたまらなく良いですね^^ ていうか、芦屋道満ってあんなにまるいというか穏やかなキャラだったっけ…?

  • 織姫と彦星のはなしが印象的。風流だなあ。

  • 芦屋道満がいつもよりよく出てきた。

    「めなし」は恋と怪のバランスがきれいだった。
    道長が出てきたのは驚いた。

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著者プロフィール

1951年、神奈川県出身。第10回日本SF大賞、第21回星雲賞(日本長編部門)、第11回柴田錬三郎賞、第46回吉川英治賞など格調高い文芸賞を多数受賞。主な著作として『陰陽師』『闇狩り師』『餓狼伝』などのシリーズがあり、圧倒的人気を博す。

「2016年 『陰陽師―瀧夜叉姫― ⑧』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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