ハラスのいた日々 増補版 (文春文庫 な 21-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167523015

感想・レビュー・書評

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  • おばあちゃんの本棚にあった本。
    白黒だけどハラスのかわいい写真がいっぱい。
    ハラスみたいな賢い犬を飼いたい・・・

  • 何故だろう。犬の読み物は必ずと言って良いほど泣いてしまうのだけど、この本は覚悟して読んだせいか泣かないで読めた。

  • 家を新築した祝いに義妹からもらった一匹のシバ犬にハラスと名づけ、子犬から看取るまでの思い出を描いたエッセイ。彼が死んでから回想として描かれた本なので、どうしても子犬の頃よりも老犬となり病に侵された頃の方に思いいれが強く、泣けます。犬以外でも動物を家族として愛して看取った人ならば、ハラスが行方不明になるくだりはきっと泣けると思います。淡々とした文章ですが、愛情の伝わるいい本です。家でゆっくりできる時間に読むのがお奨め。

  • 子のない中年夫婦宅に柴犬の仔犬がやって来て、亡くなるまでの
    歳月を描いた随筆。 ハラスがいたことでどれほど心ゆたかに健やかに過ごす事が出来ただろう。
    第7回新田次郎文学賞受賞。

  • 翻訳家、中野孝次著。
    マイホームと共に手に入れた一匹の柴犬との交流が描かれている。
    読み易い文章でありながら、愛犬への愛情がひしひしと伝わってくる。犬を飼ったことがある人ならかならず共感するだろう。
    最後の愛犬との別れの場面では号泣せずにいられない。

  • リアルなワンコとの生活。。

  •  生まれてから死ぬまで。犬の一生に付き合ったことのある人ならこの本を読んで何も感じずにはいられないでしょう。読めば読む程著者の飼い犬への愛を感じ、自分が飼っていた犬の事を思い出してウルウルきてしまいます。

  • 何度読んでもウッとくる。
    お堅い中野先生が、「一匹の犬コロ」と心通わせあい、互いにとってなくてはならぬ存在になってゆく。犬コロと共につむぐ小さな幸せ。小さいけれど、それで十分。

  • 気難しい作家として有名な、中野さんの心をも溶かした愛犬ハラスとの生活が、微笑ましく、そして涙なくしては読めなかった。ドラマ映像にもなってた気がします。

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著者プロフィール

1925-2004。千葉県生まれ。東京大学文学部卒、國學院大學教授。作家、評論家。『実朝考』『ブリューゲルへの旅』『麦塾るる日に』『ハラスのいた日々』『清貧の思想』『暗殺者』『いまを生きる知恵』など著作多数。


「2020年 『ローマの哲人 セネカの言葉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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