- Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167727017
感想・レビュー・書評
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「いいことの数は決まっていて、誰かが余計に手にすれば、誰かがあぶれる」。駆け落ちした相手に逃げられたり、しんだ夫の連れ子と姑に手を焼かされたり……。とことん男運にめぐまれないヒロインたちが、何かをつかみ取っていく姿を描く。情感あふれる八つの恋愛短編。(裏表紙より)
最初の物語に登場する脇役の人物が次の物語の主人公になる短編集。
こういう話ってよくあることなのだろうか?広い世間だからあるんだろうけど…。
題名の通り、悲しい(?)お話ばかりでした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
題名通り、不運な女性達の連鎖。自分の立場が違うと、人の見方も全く変わってしまう。でも、根底に流れる思いは一緒かも。
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駆け落ち相手に逃げられた「道連れの犬」夫に先立たれ連れ子と姑に苦心する「不運な女神」すべてを理解していた義兄を亡くした「凪の情景」前妻から奪った旦那との離婚を拒否し続ける「琵琶」親子三代出戻りの「ドール・ハウス」別れた夫の家族と出くわしてしまう「桜舞」男に翻弄される人生から離れる「帰省」たった1人の男に全てを捧げた「彼方より遠く」
男運に恵まれない女性たちの恋に翻弄されながらもそこから一歩を踏み出す8つの物語。
☆☆☆
女性達の感情がとてもリアルで1人1人の人生にのめり込んでしまう。女は脆くてでも強いなぁと思う。 -
まるでノンフィクション。
とことん男運に恵まれないヒロインたちが、恋に翻弄され、揺れ動きながらも、何かをつかみとっていく姿を描く。情感あふれる八つの恋愛短編。
このように紹介されていましたが、私としてはこの紹介のされ方は相応しくないと思います。
だいたい、男運に恵まれないっていう表現が違うのでは?と。
運に恵まれる恵まれないじゃなく、その人を選んだのは自分自身。
そんなこと言われなくてもわかってるわ、それくらいの強さがある主人公ばかりでした。
だからこそ、小説として成り立っているのだと思います。
個人的には、「不運な女神」「ドール・ハウス」「帰省」がお気に入りです。
どうして大切なものが一つじゃないんだろう。
もし一つだけだったら、どんなに幸せなことか。
当たり前だけど、“みんな幸せ”なんてあり得ないんだよね。
みんな誰かを傷つけて、誰かに傷つけられて生きているんだよね。
なるべくそんなことないといいんだけど。 -
男ってみんな浮気するものなのかなあと思わされる(苦笑)そういう男をつかんでしまう女の人ばかりの物語。でも自分の身に降りかかる可能性もなくはないよね…
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可もなく不可もなく… 短編なので読みやすかった。
けど、無理やり不幸っぽいなーと思うし
見る角度を変えたら不幸でもないんじゃない?とも思って
なんとなーく読み進めてしまった感じ。 -
とことん男運に恵まれないヒロイン達が、恋に翻弄され
揺れ動きながらも何かをつかみとっていく姿を描く短編集。
それぞれの話で、最終的には自分にとって大切なものを見つけてく。
私ってほんとについてないって言っている人は
きっと自分にとっての大切なものに、気がつかないだけなのかなって思う。
幸せの価値観は人それぞれだな。
唯川さんの描く女性はいつも、醜い一面と素敵な一面の両方を備えている。 -
8つの短編集。
その中で『枇杷』という話が、すごく印象的でした。