菊と刀 (光文社古典新訳文庫 Cヘ 1-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (545ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334751692

感想・レビュー・書評

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  • アメリカ人、文化人類学者が考察する日本人の生き方。恥の文化、恩と義理。とても興味深く読めた。日本人の歴史あるいは自分のイデオロギーの変遷を辿る意味でも面白いと思う。

  • すでに戦後の日本人のもののいくつかを失っていると改めて感じさせられる本でした。共感するものも多くあり、これを短期間でまとめた女性ベネディクトに興味が沸きます。
    なかでも9章の面白さ!

    2011年1月読了

  • ツッコミどころ満載。なのに納得させられる部分が大きくて不思議。日本人論をかじるならば絶対読むべき。読みやすいし。

  • ダイゴのお勧め

  • 「西洋文化は「罪」を、日本文化は「恥」を基調としたものである」

    この見解で世界中にその名をしらしめたベネディクトだけれど、
    いざ読んでみると、
    なるほどと唸らされる考察も多々あるものの、誤認も少なくない。

    この本は、
    太平洋戦争時に、敵国(日本)研究のために記された本であり、
    世界で最も有名な日本人論でありながら、
    執筆時、ベネディクトは1度たりとも
    日本を訪れたことがなかったという。
    なんだか、ヘンな話だ。

    読み終えた後、すぐさま辞書を数冊引っ張り出して
    「恥」の対義語を探したのだが…
    「恥」には対義語が無い。

    わたしは、「誇」がそれに当たると思う。

    当時の日本人たちはきっと
    誇り高く在ろうとするが故に多くを恥じ、
    時に、誇りを守るために恥を偲んで醜を侵したのだろうと。

    恥の対義語、
    今からでも設けるべきだ。
    そして、
    日本人こそ1度は読むべきだ。

    笑っちゃうし、唸らされる
    興味深い1冊です。

  • 『菊と刀』は、前から、読んでみたいなあと思ってたのですが、機会がなくて、延び延びになってました。でも、光文社古典新訳文庫で出版されているのを知って、図書館で借りて、読んでみました。

    アメリカで1946年に出版された本の日本語訳なので、今読むと違和感を感じる部分もありますが、現在の日本人にも当てはまる部分も多く、興味深い内容でした。

  • 「応分の場」や「恥」という日本人の特質を鋭く見抜く観察眼には驚かされる。
    半世紀以上も前の日本人論であるのに、現代社会を洞察しているような普遍さも備える。
    外発的な動機付け(周囲の目)や集団の中での位階を重視する傾向から窮屈な思いをしがちなニッポンだけれど、それが己を琢磨する意識とも密接にリンクしているので性質が悪い。

  • 日本人なら読んでおかねば。

  •  太平洋戦争の終結をにらみ、当時のアメリカ政府・軍の指示による最終決戦と戦後政策のための日本人に関する調査資料である。

     天皇制や恥の文化など、アジアとはいえ他国とかなり異なった習慣・風俗を持った民族と見ていたようだ。特に「恥」についての言及は過剰ともとれる。これも兵法の一つだ。

  • 色々間違ってるけど、純粋に切り口が面白い。

    戦中・戦後の日本人論なので、所謂“古き良き日本像”ではあるのだけれど、結構今の日本人にも当てはまるところを発見できる。

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著者プロフィール

Ruth Benedict 1887―1948。アメリカの文化人類学者。ニューヨークに生まれ、コロンビア大学大学院でフランツ・ボアズに師事し、第二次世界大戦中は、合衆国政府の戦時情報局に勤務し、日本文化についての研究を深める。晩年にコロンビア大学の正教授に任じられる。主な著書に、『文化の型』『菊と刀―日本文化の型』など。


「2020年 『レイシズム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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