- Amazon.co.jp ・本 (394ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334766450
感想・レビュー・書評
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一番読みたかった探書ミステリーが一編もなかった、残念。
収録作品中、梶山季之氏と早見裕司氏の2編は既読。
その2編以外はあまり好みではなかった。
強いて言うなら戸板康二氏のはんにんがほのぼのとして良かった。
本を巡って殺人事件というのは中々入り込めない。
稀覯書、幻の本を探しだすという内容の痛快な物語はないのだろうか? -
このての本は通勤電車のお供には最適です。
題名には、ミステリーと銘打ってありますが、必ずしも、ミステリー好きな人だけでなく、純文学系が好きな人でも楽しめると思います。それだけいろんなタイプの作品が収録されてます。
知らない作家で良かったのが、「終夜図書館」、読みにくいが、ライトノベルのウンチクも楽しめた。 -
江戸川乱歩が口絵だけで小説がなかったのがとても残念。『二冊の同じ本』はさすがの安定感で、短いながらもにやりとしてしまったのが『怪奇製造人』。読点がなくて最初は読みにくかったが意外と(失礼)面白かったのが『終夜図書館』。気持ちは悪いがその狂気のほどについつい引きずられる『水無月十三ヤオ(漢字が出ない)九』。その他『献本』『若い沙漠』『展覧会の客』などがまずまず楽しめた。
<収録>
江戸川乱歩(口絵のみ)、松本清張『二冊の同じ本』、城昌幸『怪奇製造人』、甲賀三郎『焦げた聖書』、戸板康二『はんにん』、石沢英太郎『献本』、梶山季之『水無月十三ヤオ(漢字出ず)九』、出久根達郎『神かくし』、早見裕司『終夜図書館』、都筑道夫『署名本が死につながる』、野呂邦暢『若い沙漠』、紀田順一郎『展覧会の客』、仁木悦子『倉の中の実験』 -
「二冊の同じ本」がさすが。
「神かくし」「若い砂漠」の後味は、ミステリーを越えている。
「水無月十三〜」は、耽美とエロよりもグロのほうが遥かに大きく私は苦手。
「終夜図書館」が、意外な掘り出し物感あり。
海外編も編んでほしいなあ。