もう、聞こえない

著者 : 誉田哲也

• 幻冬舎 (2020年8月26日発売)

感想・レビュー・書評

[yoshi1004さんの感想 · 2021年1月3日]

少し超能力絡みの作品。登場人物が明記されてたらもっと読みやすかったかな。章毎に人物の視点が違う点が読み辛かった。斬新で新しい試みに感じた。

[みっこさんの感想 · 2021年1月2日]

今までの誉田哲也の話とは少し雰囲気が違う感じもしたけど、なかなか面白かった。

[mp_qmさんの感想 · 2021年1月1日]

誉田哲也っぽくない展開に、少し物足りなさはありますが、視点が複数に渡り、どこにいるのか？迷い子になりかけながらも、些細な伏線を回収し続けていくと、スーっとしますね。
ただ唯一、凝りが残るのは、諭吉さんですね。
あの場面で、なぜ諭吉さんなのか？不思議でしたね。最後に回収されることを期待していましたが、そのまま……
生と死、あの世界とこの世界、きっと見えるものや聞こえるものが全てではないっということか。

[あさみちゃんさんの感想 · 2020年12月22日]

面白かったけれど、誉田氏のスリリングでエッジの効いた、グロさ満載の小説とは全く別の作風。むしろ東野圭吾的です。こうなると、もうなんでもありな感じ。そして、実際の事件にもこんなことがあれば、救われることが多いでしょうね。菊田の名前が出てくるたびに西島秀俊さんの容貌が目に浮かび、ニマニマしてしまう姫川班フリークです。

[Y.Ryuoさんの感想 · 2020年12月12日]

自宅で男が死んだと自ら通報してきた女の取り調べの過程で出てきたのは「声が聞こえる」という供述。
関連して語られる、みんみ、ゆったんの事情と事件のかかわり、言霊？の世界のもどかしさ。
と思ったら、真相が明かされた後の終章ではユーモアで終わって、あれれという感じだった。
20-62

[haji07-2020さんの感想 · 2020年11月18日]

11月-20。3.5点。
男に襲われるが、反撃して殺害してしまった女性。少し前から「女性の声」が聞こえると供述。

帯ではホラータッチな宣伝だが、毛色が違う。
さすがに筆力があるので、よくあるパターンだが読ませる。

意外なところに「ストロベリーナイト」とのクロスオーバーが。

[リコリス さんの感想 · 2020年11月7日]

「是か否か」

この話、すごく読みやすかった。
(誉田さんにしては、グロもなく)
女性視点だったのも良かったし。
ラストもそれなりに驚かせてくれた。

菊田梓さん、登場します。
この本読むと、梓さん、菊田のいい奥様なんだなあ。
一時は2人の離婚なんて願ったけど、
幸せになって欲しいなあ。
なんて思ってしまった。
(姫川ネタです)

[ryoukentさんの感想 · 2020年11月2日]

＜面＞
いやはやなんともこれまた面白い本に出会ってしまった。
最終日が文化の日の飛び石連休の中日月曜を有給休暇にして４連休にしたその中日の月曜は朝から雨が降っていたので週末に手に入れたこの本を読みはじめた。その前から読んでいた〇本ばななの本がめちゃくちゃ面白くなかったせいもありこの『もう，聞こえない』は朝読み始めたらそのまんま読み続けて夜そう遅くない時間には読み終わってしまっていた。僕にしてみてもそう多くはない「読破本」のひとつになった。
第一章につきどこかで読んだことのある感じの文章だなぁと思ったら『武士道シックスティーン』であった。なぜか。そりゃあ作者が一緒だからだ。彼は僕より10歳ほど若いが感覚的にはもっとづっと若い作家だといつも感じる。そうさなぁづっと30歳くらいの感じ。悪く言っているわけではなくそれだけ作品にパワーや若さを感じるということ。
ともかくこの本は面白いおすすめです。それから最後の展開からシリーズ化になる事を予感するのは僕だけでは無くたぶん他の方々の感想にもその事が多く書かれているだろうと思いながらこの感想はいつも通りに読メとブクログに上げてそれから皆さんの感想を読みに行こうではないか。すまぬ。

[蒼さんの感想 · 2020年10月16日]

　傷害致死の容疑者として逮捕された雪実。そして刑事に言った。
「声が聞こえるんです。」

　まさか、こんなファンタジーだとは思いませんでした。
　雪実の前任者の真由が失踪し、真由が追っていた14年前の事件がとある方法で明るみに出た時、止まっていた時間が動きだし、事件の真相が解明されたのは良かったけど、それは真由との別れを意味すると思ってたのに、まさかあんなラストになるとは！

　個人的に、強面の土堂がちょっとお気に入りです。あんなお茶目？な一面があったとは。
　読了感爽快でした。

[Yukinaoさんの感想 · 2020年9月16日]

面白かった！個人的、本屋大賞あげたい（笑）視点は、ありえないと思いながらもちょっとリアルで引き込まれた。最後までほとんど一気読みでした。全然ありえないって思えないような、この世界観の小説はあまりない気がします(私が知らないだけかもしれないけれど)。
途中の、「夢は、違和感を感じるまでリアルだと思ってる」っていうような言葉にドキッとさせられました。

著者プロフィール

誉田哲也
1969年東京都生まれ。2002年『妖の華』で第２回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞受賞、03年『アクセス』で第４回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞。主なシリーズとして、『ジウⅠ・Ⅱ・Ⅲ』に始まり『国境事変』『ハング』『歌舞伎町セブン』『歌舞伎町ダムド』『ノワール　硝子の太陽』と続く〈ジウ〉サーガ、『ストロベリーナイト』から『ルージュ　硝子の太陽』まで続く〈姫川玲子〉シリーズ、『武士道シックスティーン』などの〈武士道〉シリーズ、『ドルチェ』など〈魚住久江〉シリーズ等があり、映像化作品も多い。

「2023年 『ジウX』 で使われていた紹介文から引用しています。」