土漠の花 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
3.70
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本棚登録 : 335
レビュー : 55
  • Amazon.co.jp ・本 (406ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344425125

作品紹介・あらすじ

ソマリアの国境付近で活動する陸上自衛隊第一空挺団の精鋭達。そこに命を狙われている女性が駆け込んだ時、自衛官達の命を賭けた戦闘が始まった。一人の女性を守ることは自分達の誇りを取り戻すことでもあった。極限状況での男達の確執と友情。次々と試練が降りかかる中、生きて帰ることはできるか?一気読み必至の日本推理作家協会賞受賞作!

感想・レビュー・書評

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  • レビューで期待値上がりすぎて、そんなものかぁ、と思ってしまった。もちろん最初から引き込まれるスピーディーなストーリー展開で、やはり一気に3時間位で読んでしまったのだが、、エンタメではあるが、私にとってはそれ以上ではなかった。やはりジェノサイドを読んでしまったので、、あれを超える本にはそうそう出会えないのかもしれない。でもこの手の異世界に飛び込めて没頭できるような小説は好きだな。気軽に読めるから忙しい時期の週末のいい息抜きにもなる。

  • 今まで読んできた中で好きな本はいくつもありますが、次の展開が気になってぶっ続けで読んでしまったものは、この本だけです。
    自衛隊の方の物語で、ストーリーも飽きることがないので読んでみてください。

  • 読みごたえたっぷりのエンタメ小説。
    しかも徹夜本。

    ソマリアとジブチのエリアで海賊対処活動に取り組む陸上自衛隊のチームが主人公。
    このエリアでの海賊対処活動は現実でも行われてますね。

    冒頭読み始めて、いきなりストーリーが動き出す。
    内容としては最初に述べたようにエンタメ小説だが、南スーダンにPKO派遣されていた陸上自衛隊の日報が隠蔽され、その中に「戦闘」の文言が存在した、ということが現実に起こっており、そういうことを踏まえるとリアリティも感じさせる。

    当然ながらフィクションなので、登場人物のキャラクターは美化されてるといわれるとそうかもしれないが、信念と誇りを持って最後まで闘う姿というのはやはり感じるものがありました。

    アフリカの部族間の抗争や民族浄化の描写の部分については、以前に読んだ小説『ジェノサイド』を彷彿とさせるようなところも感じたり。

    多少の残酷な描写はあるが、内容的には今後映像化もあり得るのではと思います。

  • 面白かった。実際に自衛隊がここまでの状況に追い込まれた場合にここまで戦えるのかは疑問だけど、練度は高いからきっかけがあればやはり戦うんだろう。
    登場人物それぞれにバックストーリーがあり、それが戦闘状況に深みを与えてます。これは映像化して欲しいな。

  • 良作。

  • 物語の展開がスピーディで、ハラハラ、一気に読み切りました。
    ソマリアに興味を持ちました。

    初めて読んだ作家さん、他の作品も読んでみようと思います。

  • 昔「戦国自衛隊」という映画があった。
    昭和の頃の自衛隊の一部隊が、戦車や武器一切とともに
    日本の戦国時代にタイムスリップしてしまう、という内容。

    本作「土漠の花」は、平成の自衛隊の12名が「ジブチ」
    へ「捜索救助任務」の名の下に派遣される。
    無政府無秩序の、まさに戦国時代と同義の地域「ソマリア」
    へ行くのにタイムスリップは必要がない現状を体感した。

    戦後日本に「軍隊」はなく憲法9条下の「自衛隊」がある。
    「不動の約定」があろうとも時代は人は、世界は流動する。
    武力と武器のある地域を訪れる者はそれを携帯する。
    それぞれの「心」や「常識」は現地で初めて葛藤する。
    その場に立っている「現実」の中で、何ができるのだろう。

    描かれる「自衛隊員」それぞれの人間性や生きた過去、その
    個人個人の「人格」は見えるが、現地民兵の一人一人にも
    また同じ命があったろう。描かれはしないがそう思わせる。
    決死行をリアルに描いているが、「本部」や「国家」側の
    絵は挟み込まれないところが、このストーリーの微妙な
    立ち位置を感じさせる。

    「怪物商人」という武器商人の小説も過去に読んだが、
    「武器さえなければ…」と、ありえぬ後悔甚しい。
    己の子に銃を持たせたいと思う人はいない。
    人生の最後に銃口を向けられたい人はいない。
    そんなことはわかっているのに人の世は不毛に繰り返す。
    私たちは向かいたい未来にしかむかえない。ならば
    武器のない世界を望む、その一人として生きていたい。

    そして人は本を読むのだろうな。

  • ノンストップノーベル
    海賊のイメージしかないソマリアを舞台にした戦闘小説。
    登場人物が多少かっこよすぎだが、スタートからエンドまでハラハラドキドキの連続。
    ソマリアのことを勉強しなくては。

  • 空港の待ち時間で読了。サクッと読めて、読後感もいいので、カバンの中に一冊入れておくのにちょうどいい作家になりつつある。解説で他作品のネタバレが含まれていて、ちょっとドキッとした。そろそろ代表作でもある機龍警察シリーズも読んでみるか。

  • 主人公達が追いつめられて殺されていく感じの小説はどうも苦手だ。中々読むペースが上がらない。
    頭の中でフィクションだと言い聞かせて読んだ。
    それだけ表現や構成が上手いという事かも知れない。
    国際支援の名の下、紛争地域に近いグレーゾーンに派遣される場合にあり得ない話ではないと思ってしまう。

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著者プロフィール

1963年大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部文芸学科卒業。2010年、『機龍警察』で小説家デビュー。2012年に『機龍警察 自爆条項』で第33回日本SF大賞、2013年に『機龍警察 暗黒市場』で第34回吉川英治文学新人賞、2015年に『コルトM1851残月』で第17回大藪春彦賞、『土漠の花』で第68回日本推理作家協会賞を受賞。他の著書に『神子上典膳』『機龍警察 狼眼殺手』『コルトM1847羽衣』『東京輪舞』などがある。

「2019年 『悪の五輪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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