幸せになる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教えII

  • ダイヤモンド社
4.11
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478066119

感想・レビュー・書評

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  • 嫌われる勇気の続編として、書かれた本書は、間髪入れずに読めたことでより深くアドラー の理論を味わうことができた。
    青年のようにアドラーの教えに感銘を受け、生活してきたが躓くことは大いにしてある。
    それを見越して、書かれた本書は読者思いの本だと個人的に感動した。

    今回の本で、感銘を受けたのは   

    相談に来る人は「悪いあなた」か「かわいそうな私」の話をしている
    大事なのは「どうしたいか」ということ  

    話を受容して、慰めたところで、どうしたいのか? ということが話せなければ前には進まないというのは、わかっていたけれど、不意打ちで急所をパンチされた気がした。
    どうしたいのか、それは宣言であり、決意であるから、逃げたい自分がいるからこそ、パンチが痛かったのかもしれない。
    やっぱり幸せになるには勇気が必要!

  • 愛を与える事に焦点を合わすと自分が幸せになるとシンプル。ここら辺はアランの幸福論やフロムの愛するという事に共通している。互いに影響を受けたのかな?というよりもキリスト教的な考え方か。
    >
    褒めと叱るのはいけないというのはかなり難しい。
    ただ存在を認めるというのは出来るはずだからそこぐらいは頑張ろうと思った

  • 青年の卑屈で激昂しやすいキャラクターに時折疲れると感じるけれど、
    青年の気持ちがとても分かるので、自分を見ているような気持ちにもなる。

    前作「嫌われる勇気」の内容を復習しながら、
    更に対話を深めていく形式なので、前作を読んでいたのもあってか、すんなりと入ってきた
    (実践していけるかは別として理解はできる)

    読者が疑問に思うことは、青年が代弁してくれるけれど、
    それが漏れなくしっかり押さえられているのがすごいと思う。
    また、話の流れがとても巧みで、納得もしやすい。

    読んだ瞬間は、なるほど、と思えても、
    実践していくのは容易ではないと思う。

    けれど、こういう考え方があることを知っておくだけでも違ってくると思う。
    何度も読んで、心に刻んで、実践できたら、それはとても素敵なことだと思う。

  • 自立 自分の価値を自分で決める
       自己中心性からの脱却 
    愛する勇気=幸せになる勇気
    愛とは2人で幸福を成し遂げること
    →最良の別れに向けた不断の努力を続ける

  • 知り合いが嫌われる勇気を持っていて

    貸してもらおうとこっちから読んだけど

    ハッとさせられた

    自立とは、愛とは、幸せとは、、

    なんだか生きていくうえで大切なことがぎゅっと

    詰まった自己啓発本だった

  • アルフレッド・アドラーの「嫌われる勇気」の続編的な本。
    そうか…人生に必要なのは”愛”なんだよね。
    っていうのはわかるんだけどさあ、
    「考え方次第で誰とでも幸せになれる」っていうのはなんだかな~って感じ。
    ホントにそうなのかなあ~。

    そんな感じでモヤッとするので
    「嫌われる勇気」は5つだったけど、
    この本は★4ってことで。

  • 嫌われる勇気の続編。他のアドラーに関する本を読んだ記憶から、「嫌われる勇気」だけでは何かしっくりこなかったアドラーについて、この本でようやくピントがあった気がした。
    対人関係は仕事の関係、交友の関係、愛の関係であり、相手をそのまま信じ、信じ続けること、尊敬すること、愛すること。汝の隣人を、汝みずからの如くに愛せよ。「わたし」「あなた」から「わたしたち」へ、自己中心性からの脱却=自立すること。
    最初の一歩を踏み出すこと、それは愛する勇気であり幸せになる勇気である。そして人生のなんでもない日々は歩み続けることの勇気が試される。最良の別れのために不断の努力を傾けること。
    245冊目読了。

  • 幸せは他者貢献からしか得られない。でも自分の価値は自分で決めて自立すべき。
    →究極はわたしたちの幸せを追求する共同体感覚、、
    これが哲学なのか〜!?ひとつの考え方としてはなるほどだけど、納得感刺さる感は嫌われる勇気のほうがあったな

  • 血気盛んで失礼かつ批判的な主人公と、なんでも聞いて欲しいとゆったりと構えた哲人との対談形式で書かれている。若干主人公のテンションにひくことがある。きらわれる勇気よりも、教育に関して書かれているように思う。なぜ褒める・叱るがいけないのかを理由をもって書かれていて、理論上は納得がいくし参考にできたらと思う。ただ実行するには、そもそも「大人」として「子供」に対して存在している側も、精神的には子供のようになることもある分、難しいと感じた。年齢で大人として精神的に成熟することが前提な気がして難しい。

  • 前作の嫌われる勇気の続編ということで迷わず購入。間違いなく自分は幸せになりたいと思っている。そのために本書を、アドラー心理学を身につける必要がある。

    [before]
    前作の嫌われる勇気のアウトラインを理解はしたが、実際に生活に落としいれこむための方法はわからなかった。アドラー心理学を理解し、より生活に生かすための方法を学びたいと考え本書を手にとった。(実際に、他人との横の関係、自分から与えるなど理解はしたが、現実的に行うのは容易ではない)

    [要約]
    本作は、前作の少年が教師になり、アドラー心理学を教室に落としいれこむものの、上手くいかず、学級崩壊を招いてしまったたところから始まる。(=理解はしたが、実践できていない自分と重なる)

    以下に大事なところを章ごとに簡潔に記述する。

    1章 
    行動面の目標である 自立 の指針は 尊敬 である。
    年齢問わず人を対等な存在として尊敬することが大事⇨人間関係の第一歩
    それが共感、共同体感覚へと進む
    悪いあの人、かわいそうな私ではなく「これからどうするか」に焦点当てる

    2章 3章
    賞罰の否定⇨賞罰によって縦の関係ができてしまう
    問題行動の多くは 所属感 という目的に根ざしている
    教育とは自立を促すものである
    褒賞は競争を生む⇨縦の関係
    共同体感覚を掘り起こす(横の関係の形成)を意識すべし
    自らの意思で、自らを承認(=自立)⇨普通であることの勇気⇨個性

    4章 5章
    全ての悩みのは対人関係の悩み⇨全ての幸福も大尉人関係から得られる
    ⇨そのために人生のタスクを全うせよ
    人生のタスク
     仕事⇨信用の関係 信用しないと生きていけない 強制 利己的
     交友⇨信頼の関係 自分が信頼するかどうか 自由 利他的 能動的
     愛⇨築き上げるもの 二人で成し遂げる課題 私たちが主語
    愛によって自己中心性からの脱却(自立)⇨共同体感覚(存在ベースの貢献感)⇨幸福

    今に焦点を当てよ!

    [after]
    根本に嫌われる勇気が流れているため、復習も兼ね非常に読みやすい。
    一方で言っていることは腑に落ち理解ができたが、やはり実践に落とすには相当の理解と行動力がいるように思える。また、読み物としてはためになるが、実際日と信じすぎて犯罪や他者の利用に使われる可能性もあるので注意深くしたい。
    嫌われる勇気をより掘り下げ、興味深いが自分の理解が足りないのでもう一度読みたいと思う。少しずつ固めて生きたい。

著者プロフィール

1956年生まれ。共著書に『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社)、訳書にプラトン『ティマイオス/クリティアス』(白澤社)ほか。

「2020年 『自然と精神/出会いと決断』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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