- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488451059
作品紹介・あらすじ
あの日の放課後、手紙で呼び出されて以降、ぼくの幸せな高校生活は始まった。学校中を二人で巡った文化祭。夜風がちょっと寒かったクリスマス。お正月には揃って初詣。ぼくに「小さな誤解でやきもち焼いて口げんか」みたいな日が来るとは、実際、まるで思っていなかったのだ。-それなのに、小鳩君は機会があれば彼女そっちのけで謎解きを繰り広げてしまい…シリーズ第三弾。
感想・レビュー・書評
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★5 連続放火事件に挑む新聞部の一年生、小市民を目指す二人が迎えた秋は… #秋期限定栗きんとん事件
■あらすじ
高校二年の夏が終わり、小市民を目指す二人は違った秋を迎えていた。新聞部では堂島健吾が部長となっており、学校新聞を製作していたのだ。部員一年生の瓜田は学外情報を扱うべく進言するも、堂島部長との意見があわず却下されていた。折しも街では連続放火事件が発生してしまう。瓜田は事件の取材を開始するのだが…
■きっと読みたくなるレビュー
ザ・青春 ★5
今回は高校二年の秋~高校三年の秋、一年間にわたって繰り広げられる小市民シリーズ第三弾。これまでは連作短編のシリーズでしたが、今回は長編で読み応えがありました。
夏期限定の儚いラストからどう展開するのか楽しみでしたが、こんな物語になるんですね…さすがっす今回も狐と狼っぷりを腹いっぱい味合わせていただきました。
そして米澤穂信先生は、いつもお手本のような小説を生み出してくれます。読みやすい、理解しやすい、そして美しい。切れ味のあるセリフまわしや心情描写で、何より読んでて楽しい。
●小鳩君と小山内さん
この主人公二人の引力が強すぎて、どこまでも読めちゃいます。最初はどうなっちゃうのかしら、この二人…と心配になっちゃうのですが、物語が進むうちに徐々に片鱗があらわになってくる。
特に小山内さんがこえーよ。ほんわかしたセリフなのに、鋭利な刃物で心臓を突き刺してくるという。人を安心させて近づいてきたところを叩っ切るところが愛せる。
小鳩君も頑張ったけどね~ あんた普通の女子と合うわけねーだろと思ってたけど、まさにその通りでニヤニヤが止まらなかったです。
そしてなんといっても終盤ですよ、これまで別々の道を歩んできた二人がついに… 読者が待ちに待ったシーンです。やっぱり君たちなんだよ!と叫んでしまいました。こんなにもクールでダークで狡猾なのに超キュートなんです、もう最高!さてこの二人、そもそもなぜ小市民を目指していたのか、そしてこれからの関係性が気になるっ
下巻のレビューはこちら
https://booklog.jp/users/autumn522aki/archives/1/4488451063 -
小市民シリーズ3作目。纏めて購入していたが、前作から7ケ月以上空いてしまった。
前作で小山内さんの犯した事件で、小鳩君との互恵関係は解消されたようだ。二人の付き合う相手が別々に早々とできてしまった。
小鳩君は相手に気づかれないように推理力を発揮するが、満員のバスで次に空く席を推理するため10ページ以上使うという、何とも不思議な推理小説。確かに高校生達の事件なので、身近と言えばそうなのだが。
小山内さんは交際相手を助けるため、何やら裏で暗躍。この行動を危惧する小鳩君は、徐々に連続放火事件の真相に迫って行く。下巻では二人のコンビも復活しそうな予感。 -
うー、中々常吾朗が活躍しない!
シリーズファンは良い意味で
フラストレーションが溜まっているはず!
否応なしに下巻に期待だね! -
春期限定を読んで夏期限定を読まずに、この秋期限定を読んだので、小鳩くんと小佐内さんが互恵関係を解消してしまって、個々に高校生活を送っているのでびっくりしてしまった。夏期限定を読まないとね。
話のほうは、小鳩くんがクラスの女の子から「つきあおっか」と言われて、楽しい恋人生活を送る小鳩くんの視点と、市内の放火事件を追う新聞部の瓜野の視点の2つで進んでいく。瓜野は図書館で唐突に小佐内さんに告白して、意外なことにつき合うことになってしまう。うーん、大人しそうに見えて小佐内さんはとんでもない子だからねえ、大丈夫かなとはらはらしてしまう。小鳩くんの方も次々と先を読んでしまう習性を隠しきれるのか、いやそんなんでいいのか、相手の仲丸さんが何でも受け入れてくれる女の子だといいんだけどなあとこっちもはらはらする。さて、放火事件の法則性を発見した瓜野のコラムは校内でちょっと話題になり、瓜野は放火犯の追及にのめり込んでいく。大丈夫かなあ、そのうち痛い目に会うんじゃないかと心配になって上巻は終了。 -
2020/07/21読了
#このミス作品36冊目①
学園ものミステリ。
"満願""王とサーカス"を読んだが
全くテイストが違って驚いた。
ポップなストーリー展開ながら
小さなミステリ要素が散らばって面白い。
下巻が楽しみ。
シリーズ第3弾とのことで
読み終わったら第1弾から読みたい。 -
色々なところに謎…伏線…が散らばっている感じ
下巻でどのように集約されるかとても楽しみ
米澤さんの作品は結構読んできたが、季節限定シリーズは手を出したことがなかった。
学園ミステリーということで、テイストが『氷菓』に似てる?ころころと視点が変わるので、登場人物達の見方に振り回されてしまいそうになる。
そこも楽しむ醍醐味といったところだろうな〜 -
前作を読み終えて約一年。やっと、この本を読むことができた。(これは全く余談だが…マーケットプレイスで希望の値段になるのを待っていました(^_^;)古本とは思えない状態の良さに大満足。)
自称小市民達の互恵関係を夏の終わりに解消して2学期が始まり、それぞれの人生を歩み出した。と思いきや、なんだか色々繋がっていそうな気配。これから下巻でその謎解きが読めるかと思うと楽しみで夜も眠れそうにない。相変わらず小市民になりきれない自称小市民の二人が可愛くて怖い(笑)一冊。
さて、下巻を読もうか…。 -
夏にアニメ化される「小市民」シリーズの3作目。本作はシリーズの主役である小鳩くんと、一学年下の瓜野くんの視点で描かれる。
連続放火事件を追っていくプロットや、日常の会話は面白かった。
ただ、高校生ってこんなにもあっさりと付き合ったりするものなのか(キャラクター的に即決しそうなのは分からなくはないけども)とか、瓜野くんが語る際に、年上である小山内さんを「小山内」と呼び捨てにするのがどうも気になってしまった。あと小山内さんの登場シーンがあまり多くないのが残念。裏でこそこそ動いてはいそうだけども。
とは言え、読み終えてみると下巻が早く読みたくなる展開に。続きに期待。 -
『小市民』シリーズ第3巻。女性版半沢直樹こと、小佐内 ゆきの『やられたらやり返す』という策略はまだ明らかになりません❗
前半の高校生らしいほのぼのとした明るい男女交際とは打って変わって、後半の何やら不穏な雰囲気は、ミステリーというよりも少しホラーチックな感じさえします❗
好きな話しは、『第二章 あたたかな冬』です♫謎解きは、誰が何処のバス停で降りるか?ぐらいのライトミステリーの方が個人的には好きなのですが、ちょっと『小市民』シリーズが、癖になってきている自分がいます❗
私はキウイフルーツを購入済です、むふ
私はキウイフルーツを購入済です、むふ
良い頃合いまで我慢して置いておいて、その後に熟れたあの甘さ!ԅ(¯﹃¯ԅ)
良い頃合いまで我慢して置いておいて、その後に熟れたあの甘さ!ԅ(¯﹃¯ԅ)