なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか?―小さな力で大きく動かす!システム思考の上手な使い方
- 東洋経済新報社 (2007年3月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
- / ISBN・EAN: 9784492555750
感想・レビュー・書評
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物事をこうやって捉えられたら、そりゃうまくいくわ、とちょっと羨望に似た気持ち。はたして、自分がここまで客観的な思考&できないときにあきらめないで何度も考え直すことができるのかどうか。疑問だけれど、うーん、精進せねば。
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いわゆるシステム思考のススメです。図書館で借りた。
とある人が非常にお勧めしていた、と聞いたので借りてみた。様々な問題が絡み合う現代において、対処療法的な解決方法だとかえって悪循環になる。例、渋滞道路の車線を増やすとさらに流入してきて渋滞は解消されない等。
問題が起きた時は個人が悪いわけではなく、パターンが悪いのだと。
今後のリーダー像は船長ではなく、船の設計者たれ、というもの。
話自体は納得なのだが、文体も含めてワクワクしながら読み進めることが出来ないのでチョット辛かった。 -
問題をシステムの問題と捉える方法の入門書。教本より先にこちらを読めば良かった(⌒-⌒; )仕事でも色々使ってみようと思いました。
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枝廣淳子、小田理一郎著「なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか?」東洋経済新報社(2007)
*とくに組織にとっては、システム思考は問題を発券し、関係者で認識を共有することによって、真に効果的な働きかけを造りだす力を与えます。
*その領域だけが独立していれば良いのですが、どの企業も組織も事業も、様々な要因が複雑に絡み合っていますから、どこかが何かの手を打てば、それ以外の側面にも影響を及ぼします。
*だれがその立場にいても構造が河原愛限り同じ問題がおきます。だからみんなで構造がどうなっているかを考え、構造を変えていく必要があります。
*私たちは問題があるとすぐにどうやったら解決ができるか?という答え探しにいきがちです。
*自分をせめない、他人や状況をせめない。問題があるなら、その問題やパターンを生み出している構造を見つけること。構造に働きかけて構造をかえることができれば、人格や性格を変えなくても問題は解決できる。
*出来なかったことの反省も大切ですが、私は出来たことの振り返りの方がもっと大事だと思っています。 -
問題は色んな要素がつながっている。
まずはそのつながりを表すループ図を書いてみようと思う。 -
すごいお勧めの本です
いま、ドツボです
シェア友の本ですが、自分用に購入を考えています
システム思考の考え方
社会が複雑になる中で、必ず、関連性がある
レバレッジポイントに小さな力を加える事で、大きな流れを生み出せる
それを説明しているだけでなく、発想力や見識を見直させてくれる本
【教訓】
○レバレッジポイントの有効活用
○システム思考の考え方
○問題解決のためには、問題を見つけるのと同じレベルの思考では解決できない
○「解決」ではなく、本当の「問い」を見つけることが大切 -
■システム思考
①重要なポイントを、どちらの方向へ押すか?が大事なのです。
②システム思考:まず構造を考えよう。つながりに着目しよう。同と逆で整理する。
③ループ図:変数(最低2つ)、矢印(原因と結果)、矢印の種類(同と逆)、ループ種類(自己強化型とバランス型)
④システム思考は人や状況を責めない、自分を責めないアプローチです。どのような構造が、この問題パターンを引き起こしているのだろうか?と自分との対話をしたり、グループや組織での話し合いをすることです。
⑤システム思考第一人者ジョン・スターマン:ビジネス・ダイナミックス -
原題「systems thinking」なのに素直に「システム思考のすすめ」としないのが今の風潮。「なぜあの」シリーズは流行ってるらしい。
PDCAを通常の問題解決法に生かすというか、フロー図をループにして考えるというか、割と単純だが、煮詰まったときには試してもいいんじゃないかと思うやり方のひとつくらいにはなりそう。
これを読んで「これしかない!」と思うようでは経験が浅すぎるというか。
あからさまにポータルなので類書を読んでもいいとは思った。 -
・ループ図
・全体像をみる。影響の正負。時間差。
・コミニュケーションの一助。
・ループには2種類。自己強化型とバランス型。
・氷山モデル
・出来事、時系列パターン、構造、意識/無意識の前提
・人を責めない、自分を責めない
・構造が問題である
・よくあるパターン
・成長の限界。 足止めするループが次第に強くなる。 → 成長を早めるのではなく、足止めを外す施策を打つ。
・うまくいかない解決策。 改善策の副作用効果が時間的に遅れて働いてしまう。 → 長期スパンで目標設定する。
・問題のすり替わり。 対症療法では根本解決から遠ざかってしまうケース。 → 本当の問題はなにか直視する。
・目標のなし崩し。 じわじわと目標がさがること。 → 絶対的な基準、外部の基準をもつようにする。
・強者はさらに強くなる。 勝ち負けの差がますます大きくなる構造のケース。 → 仕組みで解決。機会平等を確保。
・エスカレート。 収束せずに際限なく悪い循環におちいるケース。 → 1点へのこだわりをすて、大局をみる。 -
細分化した切り口のみで考える思考の限界を説く点は評価したい。というかそれに尽きてしまう。
「物事は多くの要因が束なり、作用し合った上で表面化しているのだから、対症療法のような問題の解決ではなく、本質的課題をみつけ、終わることなき良い循環システムを構築せよ。」ということだ。
が、その構造把握として本書の売りの「システム思考」を用いた例は陳腐なものだとおもってしまった。事例ごとに、システム思考のこまかなループ図が凝ってる割には「こんなものかw」という始末。ケースが自明でつまらなかった。これらの用法に止まるならば、こんな高度なフレームワークはいらない。もっとサブプライム問題ぐらいのレベルに応用できそうな気がする。それは自分でやれってことだな。。笑
『レバレッジポイントを探るのは「正しい問い」が必要だ』
結論はこれで十分。しかしこれが難しい!笑