本を愛しすぎた男: 本泥棒と古書店探偵と愛書狂

  • 原書房
3.13
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本棚登録 : 333
感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784562049691

感想・レビュー・書評

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  • ノンフィクション
    本の本

  • 「事実は小説より奇なり」とは、まさに…。
    世界中の本好きのための一冊。

  • 帯文:”「間違いない。この男は嘘をついている」” ”稀少古書のみ数百冊を巧妙な手口で盗み続けた「本を愛しすぎた男」と、彼を追う古書店主にして熱血素人探偵のデッドヒート!古今東西の本泥棒たちの驚きのエピソードも交えて描く、古書をめぐる手に汗握るノンフィクション!”

    目次:序章『薬草図鑑』、第1章 大古本市、第2章 本泥棒ジョン・ギルキー、第3章 仮釈放、第4章 金鉱、第5章 古書店主ケン・サンダース、第6章 透明人間、第7章 この男は嘘をついている、第8章 宝島、第9章 ブリック・ロウ・ブックショップ、第10章 狂人たち、第11章 怒り、第12章 快適な暮らし・・・他

  • 本を愛するが故に稀覯本を盗み続けてしまうコレクターのギルキーと、それを追いつめ監視し続ける古書店店主サンダースとの攻防に、ライターのアリソンが迫るノンフィクションです。
    初めは二人へのインタビューに徹する第三者としての立場だったアリソンですが、ギルキーの影響で彼女もいつの間にか渦中へ巻き込まれてしまいます。
    蒐集癖は多くの人が持っているものですが、犯罪という一線を越えてしまうコレクターの姿が綴られている一冊。

  • 著者は偶然手に入れた稀覯本をきっかけにこういった本を盗む本泥棒をテーマに取材したいと思った。これは本泥棒のギルキーと古書店探偵のサンダースを取材した2年間が描かれている。好きだからその物を盗んでしまう。盗みの理由としては許されないがギルキーが本を盗むには別の理由があった。

  • 買った本は読まないがちなので目が痛い。棚に並べるのが好きなんやろ、と小学生の頃指摘した兄は正しい。
    盗んじゃダメだべなー。ギルキーの場合、たまたま対象が本だっただけで、盗むことを楽しんでるようにしか思えない。根っからの嘘つきで泥棒だ。

  • 024.9-バレ  300324290

  • 導入部の「薬草図鑑」の話、本泥棒と古書店探偵といった素材は良いのだが、いまひとつ心に響かない内容だった。話が展開するテンポが悪い気がする。
    また、翻訳の文章も淡白で、流れる様に読める文章ではなかった。

    ノンフィクションとして面白い素材なのに、この手の小説に負けている気がして残念だ。

  • 純粋な愛書家向けの本ではない。泥棒の被害に脅える古書店主(二番目に紹介されるカード詐欺の手口は巧妙)や、犯罪者をリアルに演じたい役者(ギルキーが帽子を脱いで髪を撫でつける描写は秀逸)、そして犯罪心理学に興味がある人向けだろう。とりわけ、この本泥棒が持つ、外向的で表面的な魅力、全体の見えない自己中心性、説得力、共感の欠如など、どれをとってもサイコパス的特性を備えている。サイコパスは感情という言葉は理解しても、感情を味わうことはできないと言われているが、彼も蒐集はできてもそれらを味わうことはできないのかも。

  • 本は好きだけど書かれている描かれている物事が好きなのであって本を眺めてるだけとかこの本を持ってる私って凄いでしょって見せびらかす感覚は理解できない。寧ろ、自分が集める本は自分の趣味丸出しだから恥ずかしくて見せられやしないよ。古書店はBOOK○FFさんしか行ったことない私には初版本の価値は全く解らない。本を愛する部分が自分とはズレまくってるのと考え方の違いにクラクラしながらそれも本に宿る魔力か引力か、インクで紙に書いたり印刷するだけで私を含めある種の人を狂わせ惑わす恐ろしいものを造りだしたものだよ、人間は。

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