大奥 (ヤングアニマルコミックス)

  • 白泉社
4.65
  • (133)
  • (38)
  • (11)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 778
感想 : 74
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592162797

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 2021.07.26

    江戸城無血開城から涙止まらず
    流水紋、お万好み…ああ終わってしまうんだなぁって。1巻を初めて読んでから十数年。こんなにも走馬灯のように今までのシーンが脳裏をよぎるとは。

    女であることをこんなに誇らしく思える、胸を張って生きようと思える数々の登場人物に出会えて、幸せだった。いや、女性も男性もないな。出てくる人皆本当に格好よかった。

  • 様々な立場の人々が住むこの国で、皆が幸せに暮らせる国づくりを目指し、そして支えてきた女性たち。

    最終巻を読む前には、もう一度1巻から再読すべき作品。

  • ようやく読めた最終話。ちゃんともう一回最初から読んで感想書きたいけどこれはもうすごい愛と女の話だった。男が一時的に将軍になると「まあ男に政治は分からんでしょうしね…大人しくしといて欲しいわね…」とか言ってたのに、開国間際じゃ「女なんかをトップに置いてるから云々…」になるの、んも〜〜〜お前らはいつの世もそうやって〜〜〜〜という気持ちになりましたね。政治能力に性差つけ太郎、アカンよ。
    西郷が「女性は素晴らしいけど男と同じようなことはできない」的なこと言ってて、ファイアパンチの悪いやつも似たようなこと言ってたから笑ってしまった。すごい私が認識にしてる九州男児観だと思うんだけど令和の九州ボーイにもその価値観は受け継がれているのしら。

  • 泣いた…!

    無血開城の会談で泣いてお万好みの裃で泣いて
    滝山達の立ち退きで泣いて…
    いい最終巻だった
    最後に津田梅子に繋げるのも秀逸

  • 西洋をならった頃から、日本における女性の立場は弱くなったのではないか、そんなことを考えているだけに、これが史実であって欲しいと願うばかりですw

    史実を元に男女を入れ替える、本当に見事でした。

  • 最後は和宮が主役! そのためのここまでの伏線だったか。そして、このラスト! フェミニズムマンガの矜持を見た。

  • 和宮の、上さまの意向を叶えようとする思いと実行力に、泣けてきた。
    代々続いた徳川家の女将軍たちの守りたかったもの。江戸の町と人々の暮らし。
    大奥を築くきっかけとなったお万の方の思い。

    そして最後に登場する人物。
    性を問わず、才能ある人物は平安に世を切り開いていくという未来へ続いていく。

    素晴らしい完結でした。

  • ああ…連載開始から見届けてとうとう完結。期待以上に素晴らしい結末だった。感無量。この物語は、生涯私のそばに置いておこうと思います。

  • 面白った。もうこれが正史でいい(笑)!

    明治の世につなげ、今我々の知る「江戸時代」へと変換させるその手腕、本当に見事でした。
    江戸を燃やさぬために奔走する勝海舟、和宮さまの決意、江戸城を明け渡す日までの日々を守る天璋院さまと瀧山。どれも胸熱でした。
    そして、最後、「おお、そこにいくのか」、と納得。
    もう一度最初から一気読みしようと思います。

    余談。
    胤篤さま、ほんとボンボンだったのね…。彼の人はなんだかんだと言いつつも面倒みてくれるよ、多分(案外、アメとムチのコンビになって、うまく行ったりして?)。

  • 「大奥」、ついに完結。読了。
    全19巻、ここまで読んできて良かったと心から思える傑作だった。

    疫病から始まる長い混乱の時代をそれぞれの人生でつないだ徳川の女たち。その締めくくりを務めるのが和宮という胸アツの展開。「もしかしたら本当にそんな世界があったかも」とさえ思わせる見事な近世への接続。
    新たな時代を身分も家も国さえ超えた軽やかな姿勢で生きる天璋院や瀧山(ファンタジーとしても素敵)。そして、天璋院が梅子と話すシーンは現代にも通じるメッセージだった(梅子、札になるタイミングだし)。すべてがきれいに収まりつつも、決してご都合主義ではない、見事な大団円。

    私は叫びたい。
    本当にお疲れさまでした!ありがとう!まじですごいです、よしなが先生!

    ちなみに。

    この作品を読んだ後は誰もが「どの将軍が好き?」と語り合いたいはず。私はなんだかんだで家定ですかね。キャラは瀧山。両者とも阿部正弘とのエピソードが大好きなんですよ。

全74件中 11 - 20件を表示

著者プロフィール

東京都生まれ。代表作の『西洋骨董洋菓子店』は2002年、第26回(平成14年度)講談社漫画賞少女部門受賞。2006年、第5回(2005年度)センス・オブ・ジェンダー賞特別賞、第10回(平成18年度)文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞。ほかの作品に、『大奥』『フラワー・オブ・ライフ』『愛がなくても喰ってゆけます』『愛すべき娘たち』『こどもの体温』などがある。


「2022年 『きのう何食べた?(20)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

よしながふみの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×