食堂のおばちゃん (ハルキ文庫 や 11-2)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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感想 : 128
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758440561

感想・レビュー・書評

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  • こんな食堂が近所にあったら毎週行っちゃうな。
    ランチだけじゃなくて夜の居酒屋も、お店じゃなくて家庭で食べているみたいな雰囲気がいい。
    美味しいだけじゃなくて、ちょっとした事件が面白かった。全8冊あるみたい…制覇するぞ!

  • お腹が空いてくる。ほのぼの小説

  • バイヤーから「食堂のおばちゃん」に転身したニ三。

    最初から登場してた三原さんの背景が気になってたけど、ラストのまさかな展開に思わず「そうくるかー」と笑ってしまった。

    この本に登場する人は、表の顔からは分からないようないろいろな事情を抱えているけど、それって当たり前のことだと気づかせてくれる。

  • とにかくお腹が空く本です!
    大きな事件もないので安心してゆったり読めます。巻末にレシピが載っていたのも嬉しいポイント。

  • いわゆる大衆食堂のおばちゃんとお客さんとの物語。
    洞察力が鋭く、さすが人生の先輩。人を見る目というか、言葉に深みが増しますね。

    変に繕わず、ありのままを出せるお店はみんなの憩いの場であり、心の拠り所なのかな。

    おかずを作る工程が丁寧に描かれているのでとても美味しそう。地元に根付いた食堂って本当、美味しいんですよねー。

    ほっこりするし、お腹が空く本でした。

  • 佃にあるはじめ食堂を舞台にしたお話。ほっこりした気持ちになる物語だった。

  • 昼は定食屋、夜は居酒屋。姑の一子と嫁の二三が営む「はじめ食堂」には、美味しくてきどらない料理をめあてにさまざまな人々が集まってくる。
    新しいお客や常連さん、仕入れ先やご近所さんのちょっとした出来事の物語。


    山口恵以子さん、初読。
    新聞か何かで読んだ介護のエッセイが良くて、読もう読もうと思っていた。
    さらっと素直に読めて、さっぱりとした読後感。
    これなら、シリーズ無限に続けられそう。

    それはもう、当然料理がどれも美味しそう。
    いっそのこと、レシピだけまとめて『はじめ食堂の四季の献立』の本にして欲しい。

  • 軽~く読めるだろうなと思ったらそのとおりだったけど、思っていた以上に心がほっこりした。1冊読んだだけなのに、主たる登場人物がみんな愛おしく思えてきた。続きが何冊か出てるから読むのが楽しみ。
    著者が食堂のおばちゃんやってたってのは有名な話だけど、さすがに書かれている料理がおいしそう。いつも本を読むときはいいなと思った箇所やこれは至言ってところに付箋を貼っておくんだけど、この本は軽~く読める本なので、鰯のカレー揚げとか大根と缶詰の貝柱のサラダとかあぶたま(玉ねぎと油揚げの出汁煮の卵とじ)といったところに貼った。
    「女たらし」に関するくだりがなるほどと思った。たらすのではなく勝手にたらされるのだと。フェロモン的なものが出てて、男側がアクションを起こさなくても女がはべっくてるみたいなことか。でもそれって、相手が寄ってくるからたらす側は人の扱いにぞんざいになるし、結局自分のことしか考えてない。好きになるって、相手のことを考えて無理をすることだけど、たらし屋はそれをしない(できない?)のだと。
    主人公・二三さんがデパート勤めしてたときの上司が女たらしタイプの人でしばらくあこがれたけど、その人の奥さんの荒んだ姿かっこうを見て、たらし屋をパートナーにもつことの不幸を知って思いが覚めたっていうエピソードがあるんだけど、こういうのも社会でいろんな経験を積んできた著者の実体験まじりなんだろうな。かなりの卓見だと思うし、もちろん、男たらし、人たらしといった人たちにも同じことがいえると思う。

  • 優しい話だ。続きも読んでみようかな。

  • 心が温かくなる作品。「はじめ食堂」の常連さん気分で物語の中にすんなり入っていける。一子さんがいつまでも元気でいてくれますように。万里くんの成長も見守りたい。

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著者プロフィール

1958年、東京都江戸川区生まれ。早稲田大学文学部卒業。松竹シナリオ研究所で学び、脚本家を目指し、プロットライターとして活動。その後、丸の内新聞事業協同組合の社員食堂に勤務しながら、小説の執筆に取り組む。2007年、『邪剣始末』で作家デビュー。2013年、『月下上海』で第20回松本清張賞を受賞。その他の著書に「婚活食堂」「食堂のおばちゃん」「ゆうれい居酒屋」シリーズや、『風待心中』『ゆうれい居酒屋』『恋形見』『いつでも母と』、共著に『猿と猿回し』などがある。

「2023年 『婚活食堂9』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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