あきない世傳 金と銀(七) 碧流篇 (ハルキ文庫 た 19-22 時代小説文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
4.18
  • (224)
  • (232)
  • (105)
  • (6)
  • (1)
本棚登録 : 1816
感想 : 187
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758442848

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • この巻も、安定の面白さでした。
    商売の工夫も、情景が目に浮かぶ様な描写も、登場人物の人情も、わくわくしながら一気読みです。
    いよいよ「江戸小紋」の誕生ですね!続きが気になります。

    今回、心に残った言葉。

    「私たちが売り手として大事に思うことと、お客さまが買い手として大事に思うことは、必ずしも同じではないのです」

    「心を受け取れば、心を返す。ひとと付き合う基(もとい)は、土地や場所に左右されないものに違いない」

  • 五十鈴屋江戸店で奮闘する今回。
    跡目の事もおそらく読者みんながこうなれば、と思ってたように進むよう。その八代目の伴侶は…これまたどの読者も頭にはあるだろう。むふふ。
    とにかく幸の女名前での商いも延長が許されたし、江戸紫に染め上がった見事な小紋も完成し、五十鈴屋がまた大きな波に乗ろうとしている。
    早く次巻も読みたい!

  • 次々と新しいアイデアが浮かぶ幸は凄い!(゜▽゜*)江戸での商売も上手くいっているし(*^^*)でも行方不明だったあの人がチラッと現れたのが気になる(゜_゜;)富五郎の亡き友の話は泣けたよ~(ToT)

  • 6巻から少し間が開いてしまったか、読み始めるとすぐに今までの流れが思い出された。
    今回も幸を中心に登場人物の魅力が弾けていた。
    余談だが
    作者の高田郁さん
    「いく」たばかり思っていた。
    「かおる」とローマ字で書かれているのを見つけビックリ

  • 今回は、とても爽やかで心が温まる内容だった。
    江戸での幸やお竹、店の者達が一眼となって
    江戸店を盛り上げる様は、爽快で読んでいる
    こちらもワクワクしてくる。
    これからまた、幸達がどの様に店を変化して行く
    のか楽しみだ。

  • 何度目の読み返しかな。
    常に知恵を絞って手間を惜しまない
    そういう姿勢が幸せに繋がるのが
    とても好き。

  • 知恵を絞るのは大事

  • 女だてらに商売の戦国時代を笑って勝ちに行こうと呉服商「五鈴屋」の店主として才覚を発揮する幸の物語、早くも七作目にあたる。
    舞台は江戸にうつり、大阪と価値観や好みの異なる中で四苦八苦しながら足場をかためる幸の姿が描かれている。
    いままでの激流・呑流に比べたならば本作は比較的展開がゆったりしていて息継ぎのような一冊になっている。

    このシリーズを読んでいると、現代では当たり前のものが江戸時代では違っていたんだな、と驚かされることが多いけれど、今回も、江戸と大阪では帯の巻き方が逆だったのか、とか、現代では普通にある小紋柄が武士のものだったのか、など、へえ、と思わされる。

    予想していた邂逅の予感を感じさせるエピソードもあり、この続きがどうなっていくのかが楽しみ。

  • やはり面白い。
    完結したら一気読みしたい。。。

    妹の結がもう26歳だけれど かわいらしく描かれていて
    恋をしたい、とか 紅を指す、 とか
    今後どうなっていくだろう。。

    染物とか いまいちイメージしきれないので
    本作 映像化してほしい気持ちと
    イメージは自由なのでそちらのほうがよくて がっかりしないかという葛藤。。。

    これは史実に基づくのか? だとしても
    毎回問題を解決していく作者の手腕はすごい。。

  • なんと!
    江戸小紋を生み出す話だったのか!と得心。

    銀百貫で羊羹を生み出す話を上手く練り上げて見せた作者の手腕が光りますね。
    面白くなりました。

全187件中 71 - 80件を表示

著者プロフィール

髙田 郁(たかだ かおる)
1959年生まれ、兵庫県宝塚市出身。日本の小説家、時代小説作家。元々は漫画原作者で、その時のペンネームは川富士立夏(かわふじ りっか)。
中央大学法学部卒業後、1993年集英社の女性向け漫画雑誌『YOU』で漫画原作者としてデビュー。その後山本周五郎の「なんの花か薫る」に衝撃を受けて、時代小説の執筆に至る。2006年「志乃の桜」で第4回北区内田康夫ミステリー文学賞区長賞(特別賞)を受賞。2007年「出世花」で第2回小説NON短編時代小説賞奨励賞を受賞。そして2008年に同作を含む短編集『出世花』で小説家デビューを果たした。
代表作に、全10巻で300万部を超える大ヒット『みをつくし料理帖』シリーズ。同作は2012年にテレビドラマ化。2013年に『銀二貫』が大阪の書店員らが大阪ゆかりの小説の中から「ほんまに読んでほしい」本を選ぶ「Osaka Book One Project」の第1回受賞作品に選出、2014年にNHK木曜時代劇にて林遣都主演によりテレビドラマ化された。

髙田郁の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×