金原瑞人YAセレクション みじかい眠りにつく前にI 真夜中に読みたい10の話 (ピュアフル文庫 ん 1-10)
- ジャイブ (2008年11月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784861765858
感想・レビュー・書評
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アンソロジーだと本当に一つ一つの作品の出来がバラバラ、っていうイメージが私の中にありましたが、
これは良質揃い。
集めましたって感じ。
現代作家が多い中、
寺山修司と、古典の有島武郎が入っている。
きゅっと引き締まった感じです。
「ヤングアダルト」を趣旨に集められて作品群ですが、
どれもこれも全く違った方向性を持っており、
作家の独自性がよく表れた一冊だと思います。
有島武郎の「小さき者へ」はさすがに痺れました。
圧倒的存在感です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
YAという枠に収まりきらないくらい、読み応えのある短編集。装丁も素敵やし、このシリーズが続いていってほしいなぁ☆
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アンソロジー。
軽めなのかと思ったら、かなり濃かった。
後半4編の流れが良い。
かの有名な寺山修司、はじめてちゃんと読んだ。なるほどなぁ。
恋愛ものって好んでは読まないんだけど楡木さんのは良かった。テンポが独特で、たまに誰のセリフかわかりずらい部分もあるような非常に軽い文章なのに、嫌な感じがしない。
前半では恩田陸の「飛び出す、絵本」が好み。と言うかこれが一番好きかも。
こういうアンソロジーを読むと、やはり私はファンタジーが好きなのだということが明白になる(笑)。
金原瑞人×森絵都の解説が面白い。 -
十月のルネッサンス(江國香織)、飛び出す、絵本(恩田陸)、タケヤブヤケタ(梨屋アリエ)、おれがはじめて見た、茜色の果実について(楡井亜木子)が好きだった。有島武郎は初めて読んだけど、ほかの作品にもチャレンジしたい。
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失礼ながら選者の金原端人さんの若く(みえる)外見から流行を追うのに長けているちゃらちゃらしたヤツと勝手に判断し訳されたものも選ばれたものも興味なくスルーしていました。わたしの本読み師匠からオススメされることがなければずっと読まないままだったでしょう。なんてもったいない。巻末の対談にもありますが選ばれている作品にはどれも手垢がついてません。それでいてそれぞれの作家のカラーが明確です。(ぜんぶの作家を知っているわけではありませんが) なかでも角田光代さんのものが印象深い。このひとのどすぐろくてひりひりするところ、おそろしい。害のない不思議ちゃんなんかじゃなくて毒持ちかつ撒き散らし系なんですよ。
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普段は読まないような話が読めるのがいいと思いました。いろんな種類の作品があって、出自が特殊な本が多かったりなどすごくいいほんでした。この本じゃなきゃ読まなかったまたは、出会わなかった作品が読めるので読んでよかったです。
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角田光代さんが読みたくて購入しましたが、恩田陸さんがおもしろかった!もちろん角田さんもとてもおもしろかったです。
タイトルの通り、みじかい眠りにつく前に読むのがなんかイイ -
YA(ヤングアダルト)短編集。色々な作家さんの短編を10話収録してます。
ちょっとした空き時間にサラッと読める感じ。
印象に残ったのは、
『共栄ハイツ305』杉並区久我山2-9-XX 角田光代
タケヤブヤケタ 梨屋アリエ
おれがはじめて見た、茜色の果実について 楡井亜木子
かな。