- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784903908281
感想・レビュー・書評
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地方での生き方、考え方がある。地方が、都会を真似る必要はなく、地方らしさを出すことが一番大事だとよくわかる一冊。田舎から都会を経験して、結局自分は…的な内容もあり、いろいろ考えさせられる。
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たまに響くフレーズがあった。
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自分が何かをしたくてやるのではなくて求められたことをやることが仕事である、そういう意味で仕事は地方にまだまだある、みたいな感じに印象に残った。
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中規模地方都市ではなく、「都会」との対比が伝わりやすい特色のある「地方」の話であって、私が読みたかった内容とは違っていた。そこから分かることは、結局読者は自分が読みたい内容を読むのだということ。途中でやめてもよかったけれど、もしかしたら何か引っ掛かるところがあるかもしれないと思って最後まで読みきった。
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タイトルのテーマに基づくインタビュー集。「必ずしも地方回帰の流れがあるのではなく、身近で具体的なものを大切にするという傾向こそ最近の特徴。それを都市でやることもありえる。」というようなことを言ってる人がいて、なるほど。
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20160417 今、何処で生きるか。これまでとは違う価値観で決めてよいのだという事。年寄りは年寄りの考えで決めればよいのだと思うが若い人に関しては他人を気にしないで自分の価値観を大事に出来るかがポイントかも。
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地方で生きることを選択した人の生活が、たんたんと綴られている。たんたんとしすぎて、ぼんやり読んでいるとスルリと通り過ぎてしまうぐらい。でも、生きるってそういうことなのかもなあとも思う。自分なりの思いは根底にありながら、日々は日常として過ぎ行く。
鹿児島県にあるしょうぶ学園の取り組みが面白かった。
鹿児島市の住宅地にある障碍者支援センター
「nuiプロジェクト」の一環。
以下引用抜粋。
従来の授産施設の在り方だと、たとえ作業内容は簡単でも、障害者はいわばファクトリーの工員として機能することを求められる。スタッフには管理者の働きが求められる。
でも、しょうぶ学園では、障害者は“森”や“山”のような自然界で、スタッフはそこに入ってきのこや山菜を採るような関係。
望ましさに応えるために頑張るのではなく、本人が本人と応答するようなあり方。生きている自分への責任を全うすること。 p.227 -
何かを強硬に主張しようとするような構成でも文体でもないのが良い。それでいて、地域とかまちづくりとかについて、深いんだけど広い、色々な「ピンとくる」エッセンスがある。
まちに「誇り」をもつようにするのが良い。――使い古されたようなスローガンでもあるけれど、それでも、力を込めて改めて語っていると良いものだ。
また、地域開発のコンサルとかみたいに「仕事で」仕事をするのでなく、まず「住む」ということが何よりもまちづくりの一歩だと共感。住む(なり、通うなりする)ことで、そこの地域で段々、見えなかったものが見えるようになるということ(例えば、人とのつながりができ、ギブ&テイクができるといったこと)こそが、いかに力強く、大切で、本質的かと思う。再認識することが多かった一冊。 -
インタビュー書下ろし形式。答えや結論は用意されておらず、それぞれの人が語ったことがつづられている。
全体を通して震災後の生き方。
被災地支援、ではない関わり方がたくさん。
これからの暮らし方のヒントになりそうな言葉があちこちに。どこにいても。