ぼぎわんが、来る 比嘉姉妹シリーズ (角川ホラー文庫) [Kindle]

著者 :
  • KADOKAWA
3.99
  • (62)
  • (83)
  • (49)
  • (5)
  • (2)
本棚登録 : 700
感想 : 89
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (349ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 最高に面白かった!じわじわくる恐怖がたまらない。そして恐怖の中に悲しみもあって…。主観と客観ですれ違うドロドロした人間関係も見どころ。映画化、漫画化されたものも見たが、どれも面白かった。時間を空けてからまた読み返したい。

  • 正体の分からない何かやって来るのがとても不気味で怖い。
    心理的だけでなく物理的にも被害が中々にショッキングだった。
    それぞれの章で視点が変わるので面白い。人って怖いよねってなる。
    比嘉姉妹、特にお姉さん好きです。
    次も読みます(⌒▽⌒)

  • 本屋で衝動買いしたが、おもしろかった。
    衝動買いで面白い本に出会うと、嬉しい反面、「一生涯でその存在を認知することすらない面白い本がたくさんある」という事実に思い至って切なくなる。

    この作者の本はまた読んじゃうと思う。

  • これは面白い!「ぼぎわん」っていうお化けの話やけど、これを倒す比嘉姉妹のお話。ぼぎわんに憑かれた男性の話から始まり、二章はその奥さん目線の話。状況やお話が二転三転して、続きが気になって、一気読み!読み終わったのは、朝の3時。シリーズ物なので、他のも読みたいと思う。

  • 映画を見たあと原作を読んだ。

    原作にはなかったが、映画の除霊シーンは圧巻だった‼️

  • 最後まで一気に読ませるのだから決してつまらない作品ではないのだろうけど……、ホラーとしては正直興醒めです。

    一章までは、まず古い言い伝えが有り、得たいの知れない何かが徐々に近づいてくる感じが不気味で理不尽で良い感じでした。
    が、結局ぼぎわんの正体はクリーチャー感丸出しのただの怪物で、そいつが人間に襲いかかって大暴れするわ、不気味さや禍々しさの欠片もなく、まるで特撮モノを読まされているような感じでした。

    読後ふと後ろが怖くなるとか、そういう余韻には全く浸れない作品です。

  • 映画『来る。』の原作と知り、読んでみた。
    映画はエンタメとしての演出が面白かったが、原作は映画で触れられなかった化物の正体や名前の由来にも理由があり、映画を見ていたとしても構成の上手さに改めて引き込まれた。
    個人的に特に面白いと感じたのは、超常現象・怪奇現象の怖さはもちろんだが、その原因・根底にあるのは人の憎しみや怒り、恨みであり、かつそれが親子の愛情や家族の在り方の側面から過去の問題(大昔の口減らしのの風習から近代まで続いた男尊女卑の考え方)、現代の問題(イクメンパパの仮面)を上手く紐づけているところであった。
    また、作中に出てくる三重県のとある地方に栄えた温泉(こだから温泉)が扱われているが、その由来と人々の「解釈」の関係も面白かった(人の解釈によって、元々の意味合いや起源と全く正反対の意味になってしまうことは、現代においてもいくらでも事例で、視点を変えること、切り口を変えて視ることの面白さを感じた)。
    総じて、映画を観た後でもより一層楽しめる作品になっていたと思う。

  • 映画見る前に読みたかった。
    映画だと秀樹の性格が最初から薄っぺらくてやなやつだけど、原作では徐々に化けの皮がはがれる感じが良い。
    琴子のキャラデザ?は、映画の松たか子で良かった。
    第3章になって一気にバトル漫画になる。

  • 映画『来る』が面白かったので、原作である本書を手に取った。
    リーダビリティが高く、3部構成による仕掛けとテンポが絶妙で、一気読みできる。
    解説にもあったが、本作はホラーだけれども、ミステリ的展開や、ライトノベル的キャラ造形など、複合ジャンルであり、それによる相乗効果がありながらも、煩雑にはならずシンプルでよかった。

  • 怖くて、なおかつ終盤の怪異の解釈は意外性とぞくっとして満足でした。

全89件中 11 - 20件を表示

著者プロフィール

1979年、大阪府生まれ。東京都在住。幼少時より怪談/ホラー作品に慣れ親しみ、岡本綺堂を敬愛する。2015年に「ぼぎわんが、来る」(受賞時のタイトルは「ぼぎわん」)で第22回ホラー小説大賞<大賞>を受賞しデビュー。2019年、「学校は死の匂い」(角川ホラー文庫『などらきの首』所収)で、第72回日本推理作家協会賞【短編部門】受賞。他の著作に『ずうのめ人形』『などらきの首』『ひとんち』『予言の島』などがある。巧妙な語り口と物語構成が高く評価されており、新たなホラーブームを巻き起こす旗手として期待されている。

「2023年 『七人怪談』 で使われていた紹介文から引用しています。」

澤村伊智の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
辻村 深月
劉 慈欣
村田 沙耶香
恩田 陸
劉 慈欣
米澤 穂信
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×