ぼぎわんが、来る 比嘉姉妹シリーズ (角川ホラー文庫) [Kindle]
- KADOKAWA (2018年2月25日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (349ページ)
感想・レビュー・書評
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ホラー嫌いと言いながら手に取ってしまった。ホラーだけど面白かった。どうも私は、わけのわからないままに怖いだけのホラーが嫌いらしい。3つの章で、それぞれ視点が違っている。特に第1章から第2章への転換が見事。ちょっとした違和感がきれいに解消して、共感できる展開。比嘉姉妹の話はシリーズになっているようなので、続きも読んでみたい。
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評判が良いシリーズの第一作をAmazonにお勧めされたので買ってみた。最初の三分の一はぼぎわんが意味不明過ぎてめっちゃ怖かったが、その後の謎解きというかvsぼぎわんはまあまあくらいだったかな。最後に出てきた最強霊能力者?の比嘉姉(琴子)とぼぎわんのバトルは、バトルマンガ!?みたいなテンションで思ってたのとは大分違いちょっと笑っちゃったけど、エンタメとしてはサクッと楽しく読めました。シリーズは、、、読むかな、読まないかなー。
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途中まで読んでたら1人でお風呂入るのが怖くなって銭湯に行く程。とにかくこわかった。
得体の知れない何かとの距離感が文字でこんな伝わるなんてすごい。めっちゃ読みやすい。こわいけど他の作品も読みたくなった。 -
参考資料に一本木蛮の名前が上がったことが一番の驚きだった。
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ホラーだとは思うのですが、
全然怖くなかった。
「なぜそうなったのか?」というミステリとして楽しめた。
スピリチュアルの知識のある人には全部当てられなくても「やっぱり」「なるほど」となるストーリー。
読みやすい文章ながら、奥行きのあるじっくり読みたい作品。
Kindle Unlimited -
【短評】
第22回日本ホラー小説大賞<大賞>受賞作。
つい一気読みしてしまった。素晴らしい。何と言ってもタイトルが秀逸。『ぼきわんが、来る』とは何という異様な響きか!!語感だけで満点を進呈したくなる程。
派手なタイトルとは裏腹に、物語構成はかなり緻密。視点変換がかなり効いており、各章で物語の色がガラリと変わり、同じ出来事が全く異なる色で彩られるため、読者を飽きさせない。ミステリィ的な構造もきちんとしており「”ぼぎわん”とは何か」「何が目的なのか」という魅力的な謎が物語をしっかりと牽引してくれる。文体も癖がなく、のめり込む系の本である。ちなみに”ぼぎわん”の由来はきちんと語られる。是非読んでほしい。
【気に入った点】
●冒頭。祖父と少年が”ぼぎわん”に出遭うお話はマジで怖い。ただ「名を呼ばれる」ことがこれ程恐ろしいとは…
●先にも触れたが、視点変換の妙。物語の意味合いがガラリと変わり「あれ…もしかして…」と新たな解釈が思い浮かぶ。これが効いている。”ぼぎわん”の謎に肉薄している実感を得られ、実に読ませる
●”ぼぎわん”無双。色んなホラー小説を読み込んできたが、歴代最強クラスの強さ。コイツはヤバい。終盤は殆どバトルでちょっと笑った程。怖さはやや薄れたが、ある種の小気味よさがあった
【気になった点】
●怖さ。いや、要所要所ではキチンと怖いのだが、どちらかというと”化け物との対決”という風合いが強いようにも思う。純粋な恐怖感を期待する読者には少し物足りないかもしれない。ただ、本作はミステリィの文脈で読み解くホラーという面白さがメインだと思うので、瑕疵には当たらないというのが最終評価。
比嘉姉妹シリーズ第1作とのこと。個人的にはキャラ小説としても悪くない印象。
まず間違いなく次も読む。だって『”ずうのめ”人形』だぜ(笑) -
読み始めると止まらない!そしてちゃんと怖い。普通に怖い。面白すぎたので続きも読もう