ぼぎわんが、来る 比嘉姉妹シリーズ (角川ホラー文庫) [Kindle]

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  • KADOKAWA
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感想・レビュー・書評

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  • 霊の怖さと人の怖さが混じった作品。もっと人の怖さの比率が多いほうが背筋がゾクゾクして楽しめた気がする。

  • 映画を先に観て原作が読みたくなって読んだ本。
    これで比嘉姉妹の大ファンになって他の本も一気に読んじゃいました♪

  • 第一章からの第二章で一気に視点が変わり、人間の二面性を感じてすごくおもしろかった。と同時に、ラスボスとはまさかの殴り合いでそれはそれでびっくりした。映画もちょっと見てみたいが、岡田准一がぼぎわんに負けるわけがない気がする。と思ったが、キャスト見たらおかじゅんは野崎なのか…

  • 映画「来る」の原作と知り、読みました。
    人間にもきちんと視点をおきつつ、ぼぎわんの描写も印象的で、非常に面白いホラー小説でした。

  •  映画を見た後に原作を読む。
     映画よりずいぶんと表現がマイルド。逆に言うと、この1冊に含まれる毒を悪意を共著するかたちで濃縮したのが映画である。

     あまり怖くないのは、寺生まれのTさんのように、強い琴子さんが登場することが分かっているからだろうか。あるいはいわゆる形のないホラーのように、おどろおどろしい描写が少ないからだろうか。

  • 今時珍しいなと思うぐらい、正統かつ古典的なホラー小説ではないか、というのが第一印象、特に前半。
    これだけでまず嬉しくなる。
    これがデビュー作のはずだが、新人離れした筆運びで、実に真っ当に怖がらせてくれる。
    電話の向こうの声の主が実は…というギミックは、確か舞城王太郎氏の「深夜百太郎」中の小話でも読んだ記憶があるが、安定の攻撃力を持つ。
    ホラーとしての強固な土台が支える物語に、現代の家族の在り方に関する問題という、リアルでシリアスな要素を上手く絡ませて、2010年代の作品としてもしっかりと成立させている。
    さらに私が個人的に好きな民俗的目線も採り入れられているから、よりずぶずぶとハマり込むことができた。

    と言っても決して手放しで礼賛というわけではなくて、例えば序盤で思わせぶりに比嘉琴子が姿を現さない理由に関してはまったくスルーされているし、クライマックスの戦闘シーンはただひたすらの力技、ゴリ押しするのみで、膝を打つようなカタルシスは残念ながら得られない。

    ちょっと尻すぼみの読後感はあるけれども、トータルでは少なくとも「ずうのめ人形」、「ししりばの家」という続編に手を伸ばすだけの魅力は充分の良作だった。

  • 自分はあまりホラー小説が好きじゃないのかもしれない笑

    おもしろかったけど、設定などがいろいろな分野の小説から拾いまくったように感じられて。ハッピーエンド感もすごいし。

    ホラー小説大賞であるし、好みの問題だと思う。

  • DIME 2016年3月号 書評(豊崎由美)

  • 宮下奈都…がダークになると宮西真冬『誰かが見ている』(なんでこれがメフィスト賞なんだ?) になり、それに超常現象が付いてホラーになると澤村伊智『ぼぎわんが、来る』。

  • ホラー要素。
    人外、スプラッタ、人の闇、理解の範疇外。
    一式、うまく詰め込まれてます。

    嫌悪感があるのに引き込まれた。

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著者プロフィール

1979年、大阪府生まれ。東京都在住。幼少時より怪談/ホラー作品に慣れ親しみ、岡本綺堂を敬愛する。2015年に「ぼぎわんが、来る」(受賞時のタイトルは「ぼぎわん」)で第22回ホラー小説大賞<大賞>を受賞しデビュー。2019年、「学校は死の匂い」(角川ホラー文庫『などらきの首』所収)で、第72回日本推理作家協会賞【短編部門】受賞。他の著作に『ずうのめ人形』『などらきの首』『ひとんち』『予言の島』などがある。巧妙な語り口と物語構成が高く評価されており、新たなホラーブームを巻き起こす旗手として期待されている。

「2023年 『七人怪談』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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