ラブカは静かに弓を持つ (集英社文芸単行本) [Kindle]

著者 :
  • 集英社
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感想 : 126
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感想・レビュー・書評

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  • 全著連。

  • 読んでいる間、とても静かな世界に浸ることができてしあわせだった。読んだ後も、ずっと深海を音もさせずに泳いでいくラブカ(実際は、どんな様子かわからないけれど)になったような気持ちで、その余韻が続く。バッハの無伴奏チェロ曲(カザルス)のLPを持っていたので、ずっとバックグラウンドにこの曲が流れているようだった。LPじゃないと、あの曲の深さが出ない(デジタルはきれいすぎる)気がして、長い間聴いていない。記憶の中の完璧な音楽を再現できる音源なんてないのかもしれない。

  • 81/100
    ずっと水がさらさらと通り過ぎている様な冷たいようで綺麗な話。(伝われ)

    主人公の橘は鬱々としており悲観的で人を信頼してない人物であった。しかし桜太郎先生と出会い様々な人脈が広がったことにより心の変化も大きく出てくる。
    あまり大きな変化には見えないけど、徐々に気が付かない程度に「信頼関係」についてを深く考え、自らの深層心理的感情を表していく。

    1人の男性が音楽を通して、人物を通して、過去を振り返りながら成長していく話。

    素敵な表現が多く、サラッとしていて読みやすい。綺麗にまとめられているけど、あともうひと押しが足りない気がして★4。

  • 音楽に関する作品です。

  • 大きな展開がなく、すらすら読めた。確か現実でも同じようなことが起きていたような。そこも含めて題材が興味深かった。

  • 著作権も難しいが、人間関係の方が難しい。
    音楽は、それらと比べると難しくないのかもしれない。

    ただ、演奏となると、自分と向き合うことになり、更には他者と向き合うことにもなる。作曲家から、先生から、何かしらの思いや学びを受け継ぐことになる。

    人間の声に一番近い音域を持つと言われるチェロがモチーフなのも、「本当の自分」と向き合うのに効いてるような気もする。

  • 静かにチェロの伴奏を聴きながら読みたい一冊。

  • あとで

  • 母にかした。

  • 音楽著作権に関する潜入調査。チェロを通して世代を超えて交流が深まり、大切なものを少しずつ育てていく感じがいい。チェロの先生もステキ!私的には本屋大賞1位の作品。結果は2位だった。

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