- すぐわかるIoTビジネス200
- 日経コンピュータ
- 日経BP / 2016年4月14日発売
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日経コンピュータ等に掲載された、IoTに関する記事が分類・編集されているので、細切れ時間に少しずつ読むことができた。さまざまな業種での事例が広く浅く掲載されているので、読んでいるうちに、IoTを活かす(今の段階での)よくあるパターンみたいなものが見えてくる(ような気がする)。もちろん、時々刻々と進歩している世界なので、見えた気になったパターンとは違った使い方が、今日にも明日にも、世界のどこかで発想されているのでしょうが。事例が多いので、自分が働いている業界に近い企業や、取引のある企業での取り組みなんかも読めて、親近感を感じることができる。JALの「IT目利き」の話や、ドローンに関する法整備の話なども興味深い。
2017年2月26日
- 火花 (文春文庫 ま 38-1)
- 又吉直樹
- 文藝春秋 / 2017年2月10日発売
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10台の後半か、20代の前半か。
人によって違うかもしれないが、
ある時期、世界が開かれた感じになる時がある(と思う)。
物によるのか、環境によるのか、人によるのか、場所によるのか、人それぞれだろう。
漫才で成功しようとする徳永は、先輩漫才師の神谷さんによって、
なにかしら、開かれたものを感じたのだろうと思う。
神谷さんの行動、言葉のひとつひとつに憧れ、「自分もそうなりたい」
と思ったり、「自分にはできない」とへこんだり。
毎日毎日、頻繁に顔を合わせて、話をして...
羨ましいような、懐かしいような気分で読むことができた。
でも、それくらい傾倒して、憧れて、大好きになって...という日々を
永遠に続けるわけにはいかない。
「こんなもん僕だって、いつでも捨てられるんですよ」
「捨てられることだけを誇らんといて下さい」
あんなに大きかった、あんなに憧れた神谷さんの、
寂しい姿を目の前にして、それでも、まだ続いていくといって、
憧れた時の気持ちを忘れない徳永はピュアだと思う。
私なら、無理だ。ほとんどの人がそうだろう。
別々に進んでいく時が来る。
こういう二人のつながりに似たことを、多くの人は経験しているのではないか?時代や職業は違っても、多くの人の気持ちにひっかかる経験なのだろう。
小説や映画にもさまざまな形で描かれている。
読み終わった時、私はヘッセの「デミアン」を思い出したりしました。
文庫に収録された「芥川龍之介への手紙」。
小学校の先生の「電気を消せる」というエピソードの中で、「俺はこれで行くのか?」というところ、久しぶりに声を出して笑ってしまいました。
この人、おもしろいなぁ。
2017年4月2日
- 2時間でわかる 図解「IoT」ビジネス入門
- 小泉耕二
- あさ出版 / 2016年4月5日発売
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IoTについて、何冊か読んでおこう...と思って読んだ2冊目。どんな分野でも、「xx時間でわかる」「xx週刊でマスター」とタイトルに付いている本がありますが、たいていは、「そんなに短時間で読めないよ~」というくらい難しかったり、分厚かったりするものです。
でも、この本は、本当に「2時間でわかる」という言葉がぴったりでした!
それに、私は「図解」と記載のある入門書には、あまり良い印象を持っていなくて、「全然わからないし、その図、無くてもいいのでは?」というケースが多かったけど、この本の図は、とてもわかりやすかったです。
IoTっていう言葉をよく耳にするけど、「それで?」
という気持ちの方にはお勧めです。「家庭」「自動車」「医療」「高齢化」といった、イメージしやすい分野が、IoTによってどう変わる可能性があるか、わかりやすーく、具体的に示されていて、とても読みやすかったです。
例えば、 HEMS とかの紹介では、「家電がインターネットに繋がって..」なんていう説明は、さまざまなところで耳にするが、「それくらい、自分でやるよ」とか、「別にいらない」っていう、ある意味、当たり前な意見は無視されていることが多い。
けれども、この本ではそういった意見もしっかりカバーした上で、IoTの可能性や方向を説明してくれている。
Amazon DashやAmazon Echo なんて全くしらなかった私でも、ちょっと調べてみようかと興味を持ってしまうくらいに、ちゃんとIoTへの関心を膨らませてくれました。
2017年2月11日
- はじめてのIoTプロジェクトの教科書
- 武下真典
- クロスメディア・パブリッシング(インプレス) / 2016年8月26日発売
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IoTという言葉を頻繁に耳にするようになってきたが、まだまだ、というつもりで、流行の類と受け取ってきた。ところが最近、「そうでもない」という感じになってきたので、まずは市販の本をいろいろ読んでみようと思って、最初に手にしたのがこの本。
最初がこの本で良かった~と、本当に思っています。とにかく平易に、前提知識がほとんど無くてもっ読み進めることができました。
「ITを意識させず」「たくさんの人が便利になって」「関わる人たちの収益に寄与する」といった基本的なところや、企画から試作・評価を繰り返してスピーディーに製品化をするためのワーク事例など、IoT初心者の入り口としては最良の書だと感じました。
気に入った点は2点。
1つ目はCJM(カスタマージャーニーマップ)の説明。恥ずかしながら、この言葉は初めて知りましたが、IoTに限らず、何か企画する時には有用な手法ですね。
2つめは「モノをつくること」「インターネットの部分」は何とかなったとしても、「モノとインターネットをつなぐ部分が悩ましい」という話。これは、わかってそうで、なかなか実感しにくいし、説明も難しいところ。こういう点を意識して、いましばらくは、IoTに関する書籍を何冊か読んでおこうと思う。
2017年1月22日
- 日本をダメにしたB層の研究 (講談社+α文庫)
- 適菜収
- 講談社 / 2015年9月17日発売
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B層と表現されている層は、確かにあると思う。それは、固定的な意味ではなくて、自分もそうだが、対象によって、案件によって、B層に該当するふるまいをするケースがあるという感じがする。マーケティングをする人とか、多数の支持を得たいと考えている営業の人や、政治家の人は、B層を意識した行動をするのも、ひとつの方法なんだろうな、と思う。さて、自分は?....
2017年2月11日
- かもめのジョナサン完成版
- リチャード・バック
- 新潮社 / 2014年6月30日発売
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有名な作品ですが、初めて読みました。Part Threeまでを読んだ時点では、「若い頃に読んだ方が良かったなぁ」という感想。人それぞれだが、若い時にこそ感じる何かに没頭したり、渇望したりする気持ち。それがシンプルに描かれていて、表紙の絵や、中に挿入されている美しい写真とともに、「思うままでありたい」という気持ちを強くしたことだろう。ただ、今回は、Part Fourが追加されていたおかげで、違った印象を持つことができた。「ひとたび、メッセージを学ぶことに興味を持つと、彼らは厄介な努力を、つまりは訓練..(中略)などを怠るようになっていった。」経験や年齢を少しばかり重ねた自分が、ついつい陥りがちなところである。言葉を知りたければ辞書で調べる、野球が上手くなりたければバットを振る。ただ、それだけのこと。もっと知りたい、もっと上達したい、そんな気持ちに、ずっと正直でありたい。
2015年2月15日
- だから日本はズレている (新潮新書 566)
- 古市憲寿
- 新潮社 / 2014年4月17日発売
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道徳の副教材「こころのノート」に関する大人たちの言動や関心と、実際に生徒たちに配布された「こころのノート」の内容を見比べているところは読んでいてとても興味深い。私は、完全に「おじさん」の分類に入ると自覚しているが、それでもまだまだ勉強が大切とは思ってます。それに、小さくてもいいから、絶対に may be 「静かな変革者」でありたいという気になる。90年代のJ-popって、私はあまり聴かなかったけど、著者はかなりよく聴いているようですね。安室奈美恵さんの SWEET 19 BLUES を久しぶりに聴いてみました。
2015年2月8日
- 七人の敵がいる (集英社文庫)
- 加納朋子
- 集英社 / 2012年3月16日発売
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痛快!主人公みたいになりたい!と思える話を読んだのは久しぶりだ。
働く女性が、PTAや町内会、姑や夫や子供と力強く闘っているのだが、
その敵たちと同じ姿が、性別とか立場は違うけれども、
「ひょっとして自分の中にも居るかもしれない」と思ってしまって考えさせられる。
「打ち合わせと称して集まっても..~誰かが場を動かしてくれることをただひたすら待っている」
「わずかな損もしたくない人が増殖しつつある..~社会全体が守りに入っている」
じっとしているより、自分のできる事をてきぱき実行していける人って魅力的だと思う。小さな損得に文句を言ってる時間があるなら、少しでも前向きな事に時間を使えるようにしなくっちゃ...
2014年8月16日
- 若虎よ! (角川oneテーマ21)
- 掛布雅之
- KADOKAWA / 2014年3月31日発売
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「憧球」なんていう言葉なんだろう。
ただ数字を残した、タイトルを取った、そんな事だけではない、掛布さんの野球への愛情や阪神タイガースへの思いがたくさん込められた言葉なんだろう。
岡田彰布さんが入団した時の話がとても興味深い。すでに阪神の4番として、他チームの4番との戦いの中にいた掛布さんが見ていた景色を感じさせられる。ONほど長い期間ではなかったし、巨人のように何連覇したわけではない。でもあの頃、山本浩二さんと掛布雅之さんが、打者としてトップを競っているように見えた時期が確かにあった。そういう極みを経験した人にしかわからない事が、あるのだろう。若手選手への指導が実を結ぶ日を、ファンとして心待ちにしている。
2014年7月12日
- 走れメロス (新潮文庫)
- 太宰治
- 新潮社 / -
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女生徒っていうのは、読んでいて楽しいな。こんな女の子、今、いないでしょうね。メロスは、泣けます。知っていても泣けます。歳をとればとるほど泣けます。本当です。
2014年7月12日
どうにか、なる。 10代の頃、人間失格を読んで、怖くなった。暗い気分になった。太宰治は読まないようにしよう、と思った。でも、今は違う気がする。しばらく何作か読んでみようと思う。どういうわけか、自分でもよくわからないのです。
2013年12月10日
- 小さき者へ・生れ出づる悩み (新潮文庫)
- 有島武郎
- 新潮社 / -
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君よ!春が来るのだ。冬の後には春が来るのだ。君の上にも確かに、....僕はただ心からそう祈る。 30年振りに読みました。そう、春は来るんです。
2013年12月10日
- 初秋 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ハ 1-6 スペンサー・シリーズ)
- ロバート・B.パーカー
- 早川書房 / 1988年4月1日発売
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「自分でコントロールできない事をくよくよ考えるな」
いい言葉です。
2012年12月31日
ただ歩くだけ、で始まった4人の旅が、4人だけのものでなくなっていくプロセスが楽しい。時間が経過する中で、もともと、さして仲が良かったわけでない4人が互いをわかりあっていく過程は、羨ましくもあり、「若い時ってこんな感じで友達ができていくんだな」と、なつかしさを感じました。歳を重ねると面倒な事や、こだわりとか何とかがいろいろ増えて、なかなか人と素直に打ち解けたり、新しい友人が増えたりって事が難しくなる。それでも、人と関わり続けることが、日々の暮らしの中で、大きな張り合いというか喜びにつながることを思うと、自分もあと少しは素直になって、友達を大切にしたいと思うのです。
2013年1月20日
クラスのみんなの事どう思う?レベル低い?私が選んでいる..
すっごく共感した。こういう気持ち、つまり、誰ともあんまり話してなくて、
「自分と話している」っていう日常、自分もそうなんだって思える。
勿論、快活で、人気者で、友達がたくさんいてっていうのに憧れは感じるんだけれども....
2012年10月22日
- ひとり暮らし (新潮文庫)
- 谷川俊太郎
- 新潮社 / 2010年1月28日発売
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読んでいて落ち着く文章というものがあると思います。詩はあまり読んだことは無いのですが、この本は、とても落ち着きを感じます。文章を読むと、どういうわけか若さを感じます。どういうわけか、というのは失礼なのでしょうが。
2012年11月18日
- 陽だまりの彼女 (新潮文庫)
- 越谷オサム
- 新潮社 / 2011年5月28日発売
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昨日、読みおえました。「陽だまりの彼女」。
ちょっと恥ずかしいけど、楽しく読めました。
前半は、真緒があまりにもかわいくて、
こんなに快活で、冗談が楽しくて、賢くて、仕事もできる彼女に
思いを寄せられる浩介が羨ましくて羨ましくて、
久しぶりに若い日の気分を思い出させてくれる本でした。
で、「陽だまりの..」って、確かに「陽だまり」が似合いますよね、それは。
映画も楽しみです。
2013年9月9日