源氏物語九つの変奏 (新潮文庫)

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本棚登録 : 485
レビュー : 52
niwatokoさん  未設定  読み終わった 

源氏物語をまた別の視点から見られるようで、単なる現代語訳で読むより理解が深まる感じもするし、おもしろかった。源氏物語ってやっぱりおもしろいんだなー。よかったのは、江國香織の夕顔(わりに地味にオーソドックスにまとまった感じだけれど、源氏が、ものごとのよい面をさがすのに長けている、っていうのがなんだかすごくツボ。そういう感じ)、町田康の末摘花(いやー、おかしかった、笑った! なんともすばらしい! 命婦の口調とか。命婦の人柄がよくわかったような)、金原ひとみの葵の上(マタニティブルーみたいな葵、頼りない光、がまさしくそんな感じ)、桐野夏生の女三宮(はじめて女三宮のことがわかったような気がした。年とって不満やいらつきが多くなった源氏、っていうのもすごくそんな感じ)。個人的に生理的に単なる好みでイヤだったのが、角田光代の紫の上。紫の上が熱い国の売春宿にいる子ども、っていうのが、なんか悲しくて憂鬱になった。まさにそのとおりかも、って思うんだけど、イメージが壊れるというか。

レビュー投稿日
2011年6月9日
読了日
2011年6月9日
本棚登録日
2011年6月9日
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『源氏物語九つの変奏 (新潮文庫)』のレビューへのコメント

猫丸(nyancomaru)さん (2012年8月9日)

「単なる現代語訳で読むより」
源氏物語は、随分前に谷崎訳とダイジェストの田辺聖子訳を読んだのですが、近々夢枕獏の「秘帖・源氏物語 翁 OKINA」を読みます。ウォーミングアップ?を兼ねてコレも読みます。

niwatokoさん (2012年8月10日)

「源氏物語」は訳す人や翻案する人によって少しずつ違う感じになるのもおもしろいですよね。

猫丸(nyancomaru)さん (2012年8月28日)

「少しずつ違う感じになる」
光源氏をどう思っているかで、全然違いますよね。

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