1に続き、相変わらずの潔さです。いやあ、お見事であります。今回も相変わらずの、ストーリー性は皆無なのですが、そこが良い。この、何しろエエ感じの雰囲気に特化した映画としての方向性、揺ぎ無し!というところですね。

個人的にすげえ好きなのは、物語中盤辺りですね。ジョンウィックが、イタリアンマフィア的なサンティーノ・ダントニオに700万ドルの懸賞金を懸けられ、ニューヨーク中の殺し屋に狙われるわ、カシアンというスキンヘッドのナイス殺し屋と戦うわの場面。

あっこの背景の美しさとか、街中の雰囲気とか、地下鉄でのやり取りとか。めっちゃエエんですよね。スタイリッシュの極み、みたいな感じ。あっこの映像センスの凄さよ。スタンリーキューブリック的な気もした。あの場面の映像、マジ綺麗。都会のクールさと、ま、映画としてのご都合主義の場面と笑。両方ちゃんとあったし。

あ、鉛筆で人を殺しちゃいまっせ、の伝説のエピソードも、ちゃんと再現されてたし。律儀に伏線回収するなあ~と笑。

ローレンス・フィッシュバーンの登場も、「まんまマトリックスやんか!」とね、笑いましたねえ。ベタすぎやぞ、という。アレもまあ、広い意味でのギャグであり、お約束やねえ、と。そもそも、このシリーズの監督のチャド・スタエルスキが、マトリックスシリーズでキアヌリーブスのスタントマン役出身だったわけですから、ほぼファミリーみたいなもんですよね。そーゆー繋がりで映画が良い方面になりたつのは、素敵な事ですよね。

あ、コンチネンタル・ホテル・ローマのオーナーのフランコ・ネロ。役名ジュリアス。めっちゃ雰囲気が、西田敏行っぽいと思った。何故か。西田敏行的な雰囲気、バンバン過ぎました。何故、そう思ったのだろう。謎です。でも似てると思う!

2024年3月6日

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読書状況 観終わった [2024年3月6日]

美学の塊。大甘だと思いますが、満点評価です。大甘だと思いますが。単純に自分の好みのドンピシャだったので、満点評価です。

ストーリーは無意味。ただただ、ただただ、美学の表現に特化した映画だな。という感想ですね。その監督の吹っ切れっぷり、そしてもちろんキアヌ・リーブスのハマりっぷり、それが全ての映画かなあ、と思いますね。なんにせよ、この突き抜け具合に心から敬意を表する次第です。

「ただただ、ひたすらカッコいいアクション映画を撮りたい」という監督のアツい思い。「ただただ、俺はカッコいい主役を演じたい!」というキアヌリーブスのアツい思い。いやあ、その二つ、噛み合って良かったねえ~。

ロシアンマフィアのあの親子とか、まんまコントですものね。「これぞ悪役」を非常に分かりやすく演技してましたね。親父もオヤジだし、バカ息子も見事にドラ息子だし。あの分かりやすさは最高です。

殺し屋ホテルも、すっげえド定番の設定でええっすよねえ。あの気取りっぷり。超好きです。設定自体は完璧にギャグなんだけど、「愉快痛快アクション映画にはこーゆー設定が絶対あった方が良いの!」という監督のゴリ押しが素敵すぎる。で、ちゃんとカッコよく撮ってるからオールOK。そこははやっぱ、ハリウッドすげえっすねえ、って思う。

あと、あの殺し屋組合みたいな仲良しな感じ。伊坂幸太郎の小説「グラスホッパー」シリーズを思い出しました。あーゆーある意味のホノボノ感、エエですよねえ。

あと、ジョンウィックも、ガンガンと敵と撃ちあい殺し合いするんですが、ドラ息子がプールで水着美女とシャンペーインでガハハイチャイチャ、という超分かりやすい絵面のアホ全開ナイトクラブ「レッド・サークル」?でもドンパチするやないですか。

あの場所で、あんだけ若者やギャルがパーリナイ♪してるなかで敵とドンパチしても、絶対に一般人は撃たない怪我させない、っていうね。「んなアホな!あんだけゴチャゴチャしていて!」とかツッコむのも野暮。あれがジョンウィック美学。そーゆーとこなんですよね、この映画の美学を好きになるのは。

ちゅーわけで、この映画は、とりあえずなんも考えずに観るのが一番です。これぞアクション映画!というね、まさにそこがいっちゃん重要であり、いっちゃん最高。美学を感じろ!という映画でありますね。

あ、それと、この映画でもチョコチョコと登場するカメラワークなんですが、大都会の超高層ビル群などの夜景を、完璧に真上から、ド真下を見下ろす感じのカメラワークで撮影するやないですか。あの映像、最初に撮ったのって、いったい誰なんでしょうね?凄く好きなカメラワークです。あのインパクト、素敵です。いやあ、好きですね、あの撮り方。

それにしてもキアヌ・リーヴスも凄いよねえ。1994年の「スピード」でほぼ大ブレイクしてスーパースターの仲間入りをした、と考えたとして、この「ジョンウィック 1作目」が2014年でしょ?で、ジョンウィックの最新作は現時点で2023年だった、と。マトリックスはいわずもがなとして、ほぼ30年以上、ハリウッドのスーパースターの第一線を走り倒してるわけだ。途轍もない人だなあ、とね、シミジミと思う次第であります。いやあ、凄い。

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自分は、日本プロ野球(NPB)にはかなり愛着がありますが、、メジャーリーグ(MLB)にはさほど愛着を持っておりません。そんな自分でも、この「マネーボール」理論には大変に興味を惹かれまして。本の方で話題になったときは、「こりゃ面白い!」と思いながら読み耽ったものです。

で、今さらですが、映画版を観た次第。うむ。面白かった!ま、ブラッド・ピットが好きなんでね、そんなブラピのファン目線で観た視点が一番デカいなあ、とは思いますね。

観も蓋もなく言いますと、例えばこれは、映画化するより、ドキュメンタリー番組にしてもらった方が(日本で言うならば「トップランナー」とか「プロジェクトX」とか「プロフェッショナル 仕事の流儀」とか)楽しめただろうなあ、とかは、思います。観も蓋もないですけどね。

ま、しかし。プロ野球の歴史上において画期的な観点から試合を考える、という一大出来事を、上手くまとめて2時間チョイのダイジェスト版の、「物語としての映画」には落とし込めていたのではないでしょうか?ドキュメンタリー番組にするより、娯楽として超大スターのブラピが主役!という映画にする方が、観てくれる人も多いでしょうし。そっから、まあまあガチのプロ野球ファンが増えたら、何より僥倖、ですし。

しかしまあ、、、どうだろう?プロ野球に対する興味や知識が、あまりないかたがたにとっては、この映画は「面白い!興味深い!」と思えるのかなあ?「なんだコレ?なんか、地味な映画だね。ブラピなのに」ってな感想で終わってしまわないかなあ?そこがちょっと不安だなあ。ま、自分は十分に楽しめたので、いらぬ心配なのですが笑。

ビリー・ビーンGMの姿に、日本プロ野球で一番重なるのは、自分にとっては、中日ドラゴンズを率いていた時の落合博満監督です。ノムさん野村哲也監督も、相当に近いと思うのですが、すみません、、、わたくし、オチシン(落合博満信者)でして、、、落合監督時代のドラゴンズを心から愛する自分にとっては、あの時のドラゴンズは最高だったよなあ、、、と今思い出しても胸が熱くなりますね。特に2010年、2011年のペナント連覇の時は、ホンマに超好き。

しっかし、監督としてはあれだけ成功してドラゴンズ黄金時代を築いた落合さんなのに。2013~17年の、ビリービーン氏と同じ立場としてのGM職の時は、全然アカンかった、という歴史的事実。そのあたりも、個人的にはとても興味深いです。いやあ、野球ってホンマに面白いものであります。

2024年3月6日

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読書状況 観終わった [2024年3月6日]

面白かった。面白かったのですが、超スタンダードだったなあ、という印象ですね。超王道のストーリーにミュージカル絡めました、みたいな。

なんだろう。同じ路線で言うならば、、、バズ・ラーマン監督の「ムーラン・ルージュ」やねえ、、、という感じでした。自分的には。で、ムーランルージュは凄く好きなんですが、こちらは、「まあ、、、フツーやなあ、、、」という印象で終わったのは、何故なんだろう?好みなのか?フツーに良い映画なんですが、超グッとくるか!?と言われると、んなこたあなかったね、という感じです。不遜なことを言ってすみません、、、

いやもう、間違いなく良い映画なんですよ。そこは間違いない。のだが。でも個人的に、ズッギューン!ときたか?と言われると。そこまでではなかったなあ。すまんです。

ちょっとまあ、なんだかなあ、、、って場面が、鼻についたんですよね。ミア(エマ・ストーン)とセブ(ライアン・ゴズリング)が、映画「理由なき反抗」を映画館に観に行く約束したやないですか。でも、映画観に行く当日に、ミアはその時の彼氏のグレッグ(フィン・ウィットロック)と食事の約束あった!やっちゃったーダブルブッキング!ってシーン、あったやないですか。あっこの場面とか、興醒めでしたねえ。

ま、ゆーならば、ちゃんとスケジュール確認せずに、重要なイベントをダブルブッキングするミアがしょーもない女、なんですが、グレッグ&グレッグのお兄ちゃん&お兄ちゃんの彼女さん。あのあたりを当てつけのように俗物的に表現してるところとか、イヤでしたねえ。俗物の今カレを見捨てて真実の愛があると思われる的な運命の新たな彼氏となる人物に会いに行くの!!っていうあの描き方。嫌ですねえ。ああいう主役が善で脇役が悪、とする、あの定番の形って。グレッグが可哀そうなだけやんか。あれは、イヤな演出ですね。

あと、ミアとセブがガンガンの恋仲にあるときの色んなエピソードの流れのなかで、セブがサンバとタパスの店「ヴァン・ビーク」の看板、酔ってふざけて?壊したりする場面とかあるやないですか。いくらその店が嫌いだからと言って、その店の看板壊すなよ。しかもノリで。夜中にふざけて。あーゆーのは、だっさいですね。器物損壊罪やで。あーゆー人物の描き方は、、、ダサいと思いますね。ええ。

「豪華絢爛を極めたフツーの映画」というのが、個人的な感想でございました。すみません。うーむ、好みですね。こればっかりは。

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うーん、うーん、うーん、、、うーむ。うーむ。うーむむむ。すみません。申し訳ないです。本当にゴメンと思うのですが、正直に言います。この映画、個人的には、全然ダメでした。好きになれませんでした。すみません。

まずもって自分は、まず。三木聡監督は、好きなんです。と言いますか、ゴメンナサイな言い方かもしれませんが、三木聡監督の「時効警察」が、めっちゃくちゃ好きなんですよ。

ま、でも、実はほぼ「それだけ(時効警察だけ)」が好き、という状況でもあり。まずもって「熱海の捜査官」は未見だし、「ダメジン」「転々」は観たのですが、まあ正直言って「超好き!」とは言えねえなあ、ってくらいな感想だったし、ま、ハッキリ言って浅いファンです。「時効警察だけはマジで好きなんです!」と言えるくらいでしかない、というくらいの。

ただ、それでも、あの「時効警察」だけですけれども、もーねえ、ホンマのホンマのホンマに好きで、アレだけでもう「三木聡監督!尊敬してます!」って言っちゃえるくらいなのではあるので。

そんな自分にとって見たら、この「音量を上げろタコ~」が、ホンマに自分にとっては全然面白くなかったのは、俺が悪い。逆に。この作品を楽しめなかったことが、すみません。三木聡監督、すみません。ってくらいに思ってしまう。くらいの気持ちが、あります。

なんで俺、時効警察はあんなに好きなのに、この作品での三木聡監督のノリには、ハマれなかったんだろうなあ、、、なんなんだろうなあ、、、あと、俺、あいみょん、大好きなんですよ。この映画で、あいみょんを無駄遣いして欲しくなかったなあ、、、とか超文句つけてホンマごめんなさい。

というわけで、自分としては、この映画を楽しめなくてすみません三木聡監督。というなんらかの後ろめたさを感じてしまった。そんな切ない一本です。

あ、吉岡里帆ちゃんは、超フツーに抜群に可愛いなあ、って思いました。そこには何の異存もありません。吉岡里帆は、間違いなく、可愛いです。それは、広瀬すずが可愛い、ということや、浜辺美波が可愛い、ということや、橋本環奈が可愛い、というくらいに、動かしがたいこの世の真理、真実だと思います。ええ、思います。何を言ってんだ俺は。

2023年8月17日

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読書状況 観終わった [2023年8月17日]

スティーブン・ダルトリー監督の傑作映画として名高いこの一本、2023年も半ばになってようやく初観、でありました。今さら過ぎて、すみません、、、ちなみに、数多あるであろう、スティーブン・ダルトリー監督の作品自体も、この作品がまさに初観、なのでした。

いやもう、シンプルに単純に、コレはエエ映画です!と言えます。好きです。ええ。すっごく簡潔に言いまして、すっごく単純に言いまして「えーっと、完成度、バリ高いっすね」と。生意気な言い方で、すみません。でもまあ、何と言いますか。

ホンマに単純に「極めて真っ当に、映画としてちゃんとしている作品」だなあ、というね。ま、シンプルに、そう思いました。内容の好き嫌いとかは、一旦人それぞれの好みの違いとしておいといたとしても、単純に、ホンマに単純に、単に映画として完成度が高い。うーむ。お見事です!生意気な言い方で、すみません。

イギリス映画って、何と言いますか。すっごい独特の雰囲気、ありますよねえ。自分が勝手に感じてるだけなのかもしれませんが。

映画を観ながら、ずっと思い続けていたことは。「この映画、めっちゃくちゃ、『小さな恋のメロディ』に、何かが似ているなあ~」ってね、思いながら観てました。アラン・パーカー氏の脚本、という点が超有名だと思われるあの一作です。ワリス・フセイン監督ですね。

何と言いますか、敢えて語弊のある表現を言わせてもらうならば。「リトル・ダンサー」にも「小さな恋のメロディ」にも、映画の映像の中に、なんらかの、なんか途轍もない、良い意味での暴力的なパワーを、感じるんですよ。何故か。良い意味での凶悪性のあるなんらかのパワーを、感じるんですよ。

敢えて語弊のある表現を遣ってますけど、自分的には、完全に褒めてます。完全に羨ましくスゲエ!って思ってます。憧れてます。なんなんだろう、、、それこそビートルズにもオアシスにも通じる、なんらかのロックンロール的な?凶暴さ?暴力性?衝動?みたいなんを。

そんなん感じるの、俺だけかなあ?とかとも思うんですが、ま、なにしろ。感じちゃったんだから、ゴメン。としか、、、まあ、言いようがない。スマン。

ま、とにかく、この作品に関しましては。内容にはあまり言及はしません。単純に、本当に単純に「めっちゃシンプルに完成度高い映画やんか!」という賛辞と、その映像から感じられた何らかの、素敵すぎる凶悪さ、凶暴さ、衝動みたいなんが好きすぎた。という。その点に心から感謝します。

スティーブン・ダルトリー監督の他の作品でも、そういうものが感じられたら、猶の事嬉しいですね。ですので、他の作品を観ていくのが楽しみなのですよね。

あ、そうそう。あと、興味深かったんは、やっぱ社会的時代的背景ですよね。この映画の舞台は、1984年のイギリスなのですが、当時のイギリスまじでそうだったんだねえ、という点は。主人公の父親や、バレエの先生なんかが、それこそありとあらゆる場所で、スッパスパとタバコを喫ってるんですよ。家でもバレエの稽古場でも、とりあえずありとあらゆる場所で。

子供の前でタバコ喫っちゃダメ、とか、世の中とりあえず分煙で、とか、そんな価値観が微塵もない時代だったんですよね、ということがシミジミと分かって、面白いです。2023年の今の時代では、絶対に許されない描写ですもんねえ、、、いやはや、それぞれの時代のそれぞれの価値観、って、面白いですよね、やっぱ。

2023年8月17日

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読書状況 観終わった [2023年8月17日]

うむ。良かったです!流石サスガの辻村深月、という感じがしました。お見事でした。

「青空」と「逃げる」というね。面白い題名だと思いました。
「青空」はポジティブなイメージ。
「逃げる」はネガティブなイメージ。
その相反するイメージの言葉二つを繋げて、その読書内容は「なるほどね。こりゃあ確かに、青空と一緒に逃げてるなあ。お見事だなあ」という印象。うーむ。題名の付け方、上手いなあ~。

息子の本庄 力と、母親の早苗。この二人が主人公であることは、基本的には間違いないと思うのですが、自分としては、この二人が逃避行の行先として選んで行く、日本各地の場所。その場所そのものと、そこに住んでいる人々こそが、この物語の真の主人公なのでは?と思いましたね。いわば、力と早苗は、狂言回し的ポジションかな、と。

だからこそ、辻村さんも、物語の各章の題名を、その地域の印象にしたのでは?と思いました。

第一章 川漁の夏休み(高知県、四万十川)裏主人公、遼。
第二章 坂道と路地の島(兵庫県、家島)裏主人公、優芽。
第三章 湯の上に浮かぶ街(大分県、別府)裏主人公、安波
第四章 あしたの写真館(宮城県、仙台)裏主人公、樫崎写真館

みたいなね。そんな事を、思ったんですよねえ。

あと、これ、叶うならば、同じ内容で、登場人物の視点を変えての物語を、語って欲しいなあ、などという贅沢な事を思いました。

即ち。力と早苗目線で物語を語るのではなくて、各章のサブキャラクター目線で物語を語って、彼ら彼女らのその土地土地での生活を語り、彼ら彼女らの視点から、彼ら彼女らの生活を通り過ぎる人物として出現した力と早苗を描写して欲しい。

そんな贅沢なこと、思ったんだよなあ~。

あと、この小説が、もし映画化されるならば。力と早苗の二人の役を、全くの新人俳優が担当して、他のいわゆるサブキャラクター達を、普通に超有名な俳優のかたがたが担当して欲しい。

いわば主従逆転?みたいな発想なのですが、そうしたら、めっちゃおもろい映画になるんでは、なかろうかなあ~。贅沢すぎる事、言ってますけどね笑。

そんな事を思うほどに、サブキャラと、各地域の街の雰囲気が、魅力的なんですよね。

しかしアレですね。夫の本庄 拳の、超有名女優と不倫&密会&交通事故?ということが明るみになってからの、怒涛のマスコミ合戦巻き込まれ&芸能事務所からの執拗な追及、というところから、この逃避行の物語は始まる訳ですが、結局はね、その事件は「本当に不倫だったのかどうか」は明らかにはされないのですが(父親の拳の意見を信じるならば、事実無根、即ち冤罪なのですが)、、、

公にならなければ、このような事件は、なんぼでも日本では起こっているのでは?と思ってしまう自分がいる。いや、全くもっての自分の勘違いなのかもしれませんが、ま、平たく言うと、こんな感じの不倫(のようなもの)って、凄くこう、、、実は、水面下では多いんちゃう?とかね、フツーに思っちゃうんだよなあ。明らかになってないだけで。

で、ひとたび明らかになったならば、これほどに関係者には影響が出るのか!というのも、うーむ。ビックリですねえ。

あと、個人的には、第三章「湯の上に浮かぶ街」が、いっちゃん好きでした。別府の上人ヶ浜の砂湯、絶対行ってみたい。砂かけさんの方々の、仕事に対するプライド、好きだなあ~。ええなあ~。いやもう別府、絶対、行ってみたい!ってね、思いましたね。

2023年1月12日

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読書状況 読み終わった [2023年1月12日]

うーむ、、、すみません、、、よお分からんかった、、、というのが正直な感想ですねえ。なんといいますか、、、なんだかなあ~。結局、んで、、、なんなん?というのが、、、すみません。正直な感想です。うーむ。すみません。

アレですね。凄く勝手な個人の印象なのですが、この作品みたいなんが、まさに世間一般的に流布している「ムラカミハルキ的なるもの」の象徴のような著作なのではなかろうか?と思う次第ですね。「村上春樹っぽさ全開」と言いましょうか。この作品と『スプートニクの恋人』が、いわゆるそんな世間一般の印象ど真ん中なんじゃねえの?って思う次第です。あくまで個人的に。

んで、この作品。とりあえず男主人公は、フツーになんだかデキるヤツなんですが、世間一般とのズレはずーっと感じてる。「ボクガイルノハコノバショデハナイ」ってのをずーっと思ってる。でも世の中を渡っていくのは上手い。あと、例によって例のごとく、特定の女の人には超モテる。羨ましい。フツーにガンガンにセックスしてる。ただただ羨ましい。

島本さんは何故ああなんだ?とか、結局、島本さん、何処行ったのよ?とか、イズミは結局どうなってるん?とか、その辺りは一切言及しない。うーむ。ムラカミ的だ。そーゆーところ、マジ村上的ですよね。この作品が、いわゆる、フツーの作品だったとしましょう(なにを以て「普通」なのか?という永遠の疑問は存在しますが)。

ま、この作品がフツーの作品ならば、基本的には島本さんは「わたしったら今、コレコレこーゆー状況なの。だからこんな風にしか『ロビンズ・ネスト』に来ることができないの。ごめんなさいね。本当にごめんなさいね。でもあなた(主人公)の事は本当に大好きなの」ってちゃんと説明する、のでしょう。

あと、イズミも、「あんたにめっちゃ酷く裏切られて、んでその後のワタシはずっと人生裏目裏目。も~人間不信の失敗続き。で、いま、コレコレこーゆーどん底の状況で生きてます。アンタ(主人公)の事はマジ許さないから」ってこと、ちゃんと状況説明すると思うんですよ。

完璧にそーゆーところ、省きますものね。これぞ、ザ・村上的。説明を求めるな。感じろ!このフィーリングを!みたいなノリ?だと思うんですが、、、うーむ。そーゆーところ、ホンマになんちゅーか、、、すっごいなあ、って思うんですよねえ。それで全てを納得させているように思えるところも。うーむ。凄いよなあ、、、

とりあえず、個人的に一番好きだったのは、主人公の嫁・有紀子の父ちゃんですかねえ。あのお父ちゃんは、好きです。なんつーか、清濁併せ呑む、って感じで、ちゃんと真っ当に生きているよなあ、って感じで。ああいう人間になりたいよなあ。

「自分の子供たちでも、成長してくると、一律全員我が子で好き、ではなくてね、俺から見ての、好きの順序ができるんよね」って身も蓋もない真実をアケスケに言っちゃうところとか、超好きだなあ。

まー、なんといいますか、数年後か数十年後に読み返したら、もしかしたらすっげーガツン!とくる何かがあるのかもしれませんが、、、すみません。今回の読後の感想は。「うーん。なんだかなあ~」というだけでございました。すみません。でもまあ、村上春樹さんの本は、それでも読んじゃうのよねえ~。やっぱ好きなのよねえ~。

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グリム・スパンキーのメジャーデビュー1stアルバムですね。2015年7月21日リリース、ということで、この記事を書いているのが2022年の12月ですので、、、7年前か~。そんなに前、でも、無い気がする。うん、そんな気がする。

個人的には、超衝撃のデビューアルバム、と言って良い気がします。ド名盤やなあ、と。グリム・スパンキーのCDは、自分は現状では、1stのコレ、4枚目「LOOKING FOR THE MAGIC」、5枚目「Walking On Fire」を所持しているのですが、なんだかんだでこの1stを聴く率が、一番高いなあ、と。そんだけこのデビュー作に心を撃ち抜かれているんだろうなあ、とね、思うんだよなあ~。

①焦燥
題名そのまんまの、なんというか、ジリジリくるなあ!って雰囲気の曲ですね。エエ曲名やなあ~、って思います。焦るし、かわくし、なんか苛立つし、うーむ。ジリジリするなあッ!!ってのがホンマにピッタリの曲調ですね。

何故か、何故か。個人的には、凄く、初期のフジファブリックの雰囲気と似てるなあ、って思います。1stの頃のフジファブリック。「サボテンレコード」とかの感じ。何故か、そう思うんですよね。日本人の「和」の感性と、洋楽のロックンロールを上手く合わせてる感じ。良い意味での泥臭い和製ロックンロールな感じ。

②サンライズジャーニー
アルバムのタイトル曲ですね。つまるところ、このアルバムの一番の核になる曲、なのでしょう、きっと。でも、アルバムタイトルは「SUNRISE JOURNEY」と英語表記なのに、何故にこの曲は「サンライズジャーニー」とカタカナ表記なのだろう?その表記の違い、何らかの意味がある、とは思うのですが、、、うーむ。分からん。

ロックンロールバンドとして、メジャーデビューして世の中に打って出る!おれたち、いっちょー、やってやんで!という意気込み、気概を「バスに乗って旅に出る」と喩えた見事に表現した。そんな名曲だと思いますね。イメージ最高やん。意気込み最高潮ですが、あくまでも曲調は朗らか王道ゆったりロックンロール、って所がまた最高。大好きな曲です。超大好きな曲です。

③褒めろよ
これまたスゲエ名曲でしょう!いやあ凄い。「褒めろよ」ってのは、一応基本的には「私たちを褒め称えてください」って意味ではなくて、「あんたが世の中でビッグサクセスしたいんなら、周りのなんでもかんでも褒めまくってサヴァイブしていけよ!」って意味なんですよね。一応。いやあ、皮肉と頓智効きまくりでしょ。でもまあ、その形態を保ちつつ、「私たちの事もガッツリ称賛しまくってね。わたしたち、スゴいんだから。マジで」って思いも、絶対ある筈。その自信満々さを、一応は隠すポーズで、でも隠しきれない溢れ出る自尊心自負心、みたいなんがもう最高。

で、歌詞もねえ、西洋のロックンロール文化のど真ん中の曲調でありながらの、その歌詞は間違いなく、Oh,JAPAN!の感性溢れまくりなんも最高ですよね。
「踊る阿呆と踊るフリして」
「神輿担いで祭り上げりゃ」
「太鼓持って叩きまくれ」
うーむ。日本語のことわざ的意味合いセンス炸裂!英語で直訳しても決して意味をなさない言葉の選択で「褒める」という事を表現する。素敵すぎる。

因みに昨今のネット社会。SNS社会。ネット上での他人への匿名での誹謗中傷がどれほど罪深いかを侃侃諤諤の議論が続く世の中ですが、その時代のど真ん中の数年前に、既にグリム・スパンキーは「貶すよりも褒めるっしょ。それが世の中渡って行く正しい術っしょ」と皮肉効かせまくりで主張してたんだよなあ。先見の明ありまくりやで。

「我慢すんのは」「自分の胸にあんのさ」「批判すんのは」
っていう表記も凄く好きですね。「我慢するのは」「自分の胸にあるのさ」「批判するのは」が普通の表...

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ビックリしました。いやもう、ビックリしました。面白すぎる!って。こりゃ凄い映画やなあ、、、と、感動した次第です。

この「パシフィック・リム」を観るまでは、ギレルモ・デル・トロ監督の作品は「パンズ・ラビリンス」しか知らなかったんですよ。で、その「パンズ・ラビリンス」が、なんだかこう、結構ね、自分的には「ガツン!」とキた映画でして、「ギレルモデルトロって人は、なんだか凄いかもなあ」って思いは自分の中ではありました。

んで、これです。「パシフィック・リム」です。ギレルモ・デル・トロ監督の名前だけを信じて、観ました。一切内容を事前に知ることもなく、とりあえず観てみよう、と。

そしたらもう、大正解でしたね。ギレルモデルトロやっぱスゲエ!ってことをガツンガツンに痛感出来て嬉しすぎる次第です。いやもう凄いよコレ。

まずもって、ロボットもの、怪獣もの、って事にビックリ。え!?コレを実写でやるのかね!?という驚愕。んで、熱量が何しろ凄いですねえ、この映画。自分なりに理解したところでは、

日本のロボットアニメを、ガチでハリウッドが実写映画化しようとして本気出して、マジの本気で超凄い作品を作った

という一作かなあ、と。ギレルモ・デル・トロ監督がやっぱ凄いと思いますし、ハリウッドの本気って凄いな、ってシミジミ痛感です。日本のロボットアニメを、ここまで熱意を込めてハリウッドで実写化してくれるのか、という感動。アレですね、エドワード・ズウィック監督、トム・クルーズ主演の「ラスト・サムライ」を観た時の嬉しさと、ちょっと似通っていましたね。

ストーリーとしては超王道ですし、ベタ過ぎる展開なので分かりやすすぎてある意味感謝、なのですが、なんというか、、、やっぱ熱量、再現度が、凄いんですよねえ。ベタなストーリーを正攻法で、おそるべき熱量でトコトン追求した、って感じでしょうか。

俳優さんは、マジで、一人も知りませんでした。「この俳優は誰?」という人ばっかりで、菊地凛子ですら、映画のエンディングのスタッフロールで初めて出演していたのを知ったくらいです。実は菊地凛子の顔、あんまり、知らないんですよ、、、まさか森マコ役が、彼女だったとは、、、「ノルウェイの森」出演の時と、全然雰囲気違わねえ?とか思いました。

自分としては、ガンガンにエヴァンゲリオンのテイストを感じたのですが、何かのインタビューで、ギレルモ・デル・トロ監督が「エヴァはまだ観ていない」というコメントを言っていたらしく、ビックリしました。「エヴァを観ていないのにこのエヴァテイストか!?」というね。きっと、自分が「エヴァ的である」と思っている要素は、庵野さんが持っている、日本のロボットアニメ文脈で脈々と受け継がれている何か、なんだろうなあ、とかね。思いましたね。文化ってきっと、受け継がれていくものなんだろうなあ、というね。

タン三兄弟。イェーガー「クリムゾン・タイフーン」のパイロットの三つ子の彼らですね。もうちょっと、出番とか見せ場、作ってあげて欲しかったなあ、、、と思いましたね。もっとこう、活躍して欲しかったなあ、、、

怪獣オタクのニュートン・ガイズラーとハーマン・ゴッドリーブのライバル関係とかね、闇商人のハンニバル・チャウの扱いとか、うーむ。超ベタな存在感やね、とか思うんですが、ああいうのをどこまでも真面目に存在させた感、好きです。ああ、、、ロボットアニメ的に絶対アリなキャラ達だよなあ、、、とね、愛おしくなる感じですよね。

あと、チャック・ハンセンの、あまりにも王道の主人公のライバルキャラ的存在感よ。ベタ過ぎる。ベタ過ぎる、、、だがそれでいい!ってシミジミ。父親に対する憧れと嫉妬と焦燥、みたいなんとかね。基本は嫌味なキャラなんだけど実は良いヤツ、とか。...

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2022年12月18日

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読書状況 観終わった [2022年12月18日]

好きです。あまりにハチャメチャでございますが、こーゆーのは好きです。うーむ、好きなんだなあ~。SABU監督の「ポストマン・ブルース」っぽい。どっちにも、堤真一、出演してるし。

いっちゃん狂っててアホで好きだなあ~、と思ったのは、ファック・ボンバーズの映画監督キャラ、平田を演じた、長谷川博己ですね。キレッキレでしたねえ。夢を追い続ける人は、いつまでモラトリアム期間を生き続けられるのだろう?

ま、コレは徹頭徹尾のおふざけコメディー映画なので、その真摯な問いを上手くごまかしていると思ったのですが、園子温監督、いつかそこを、抜き差しならない切実さで描くのだろうか?どうなのだろうか?徹底的に切実に、不様に、描いて欲しい気もします。

「桐島、部活やめるってよ」の神木隆之介君が演じた前田君と、この映画で長谷川博己が演じた平田は、どうしても、被るなあ~。メタなんでしょうけどね、あの、物語の最終盤、「映画として」ちゃんとあの討ち入りを完結させて、自分たちの心のオアシスだった寂びれた映画館で上映して、スタンディングオベーション受けるところ。あっこは、やっぱ、泣けたわ。あーゆーのには、幻想だとわかっていても、グッときます。

ま、ホントにね、映画としてはトコトン滅茶苦茶なんですけども、この滅茶苦茶さの中にある謎の情熱みたいなもん。なんなんだろうなあ?不思議だよなあ。どうしても好きですね。こういう映画は。どうしても好きなんですよねえ。

2022年11月1日

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読書状況 観終わった [2022年11月1日]

うーむ、うーむ、うーむ、、、ごめんなさい。ゴメンナサイです。マーティン・スコセッシ監督、ゴメンナサイです。あくまでも自分の価値観・映画観では、、、全然おもんないなあ、という感じでした。すみません。この映画を凄く楽しめるかたがたも、沢山おられるとは思うのですが、すみません。俺は全然あかんかった。無理やったわ~、という感じですね。

レオナルド・ディカプリオは間違いなくカッコ良かったし、はっちゃけてたし、エエ役者やなあ~、とは思ったんですが、、、うーむ。それだけの映画やなあ、とね。そんなんです。

アレですわ、同じスコセッシ監督&ディカプリオ主演の「ギャング・オブ・ニューヨーク」も、遥か昔に一度観ただけですが、アレも全然おもんなかったんですよね、個人的には。この二人の組み合わせ、、、俺には、全然あわんなあ、という事なんだろうなあ。

この映画、実話を基にした?映画らしいですね。ウォール街ってこわいなあ、株ってこわいなあ、って思いましたね。こんなヤンチャな世界なんやなあ、というね。映画なりの誇張表現あるんでしょうが、逆にホンマの現実は、この映画よりもっとハッチャケててもっとグロい世界の部分もあるんだろうなあ、という気もしますし。人間って、、、アホだよなあ、、、すぐ騙されるし、すぐ騙すし、なんだかなあ、、、しょーもない生き物やなあ~、というね。そんな思いでいっぱいです。

マーゴッと・ロビーは美人さんやし、キレイなおっぱいも見せてくれてサンキューだし、やたらとエロいおねーちゃんのおっぱいだか色々見れてラッキーだね、って所はあるんですが、なんというか、エロさは皆無でした。別にまあ、どーってことねえなあ、という感じで、あのエロい画は目の前を無感動で通り過ぎていくだけでしたね。なんだかなあ~、って思いばっかり。

なんであんなに麻薬が飛び交うんでしょうね?あと、あんだけ麻薬漬けの日々を送る主人公とその仲間たち、全然こう、廃人にならないやないですか?麻薬に耐性が強いのか?どうなんですかね?あっこらへんって。あんだけ毎日のご飯を食べ続けるように麻薬を摂取し続けても、人間って、平気なの?とか思うと、、、クスリ・ダメ・ゼッタイ、ってホンマかね?とか思っちゃう。アカン映画だと思いますねえ。麻薬肯定映画やんか、とか思っちゃった。

あと、口八丁手八丁で株を売り続けて、多くの人々を不幸にした筈の主人公やないですか。ひらたくいうとほぼ詐欺師ですよね。その詐欺師を、なんかカッコエエキャラみたいに描くのはモラルとしてどうなん?とか真面目かよ、って感想言っちゃってゴメン。いやでも結局はこの主人公、好きになれないですね。多くの人々を結局は不幸にした奴だと思うので。騙される方が悪いんですよ、って事?いやでもなあ、、、騙す奴がいることがやっぱ、アカンと思うなあ~。

ま、何と言いますか、ただ単に肌に合わん映画、好きじゃない映画だったね、という事だけなんですけどね。一応は最後まで見ましたが、ま、二度見することは、今後の人生では、無いと思いますね。

あ、マシュー・マコノヒーは、なんだか好きでした。超序盤にちょっとだけ、ディカプリオの上司で登場したキャラのはず、の、あの人です。あの狂った感じ、好きだったなあ~。結局、あの上司が言っていた言葉が、この映画のテーマそのものでしょうね。アッコで終わっていんじゃね?この映画?という気もしました。

2022年11月1日

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読書状況 観終わった [2022年11月1日]

映画館で鑑賞しました。いやはや。超満足です。こらお見事な作品ですね。全く一切の事前情報なしでいきなり観たのですが、それでも途轍もなく面白かった、ということは、この映画はマジモンじゃね?と思う次第です。

南勝久さんの漫画が原作だ、という事も知りませんでしたし、そもそも映画作品としてコレは続編の2作目、という事も知らなかったんですよ。そんな状態で観てもマジ面白かった、というのは、まあまあ凄いと思います。

んで、コレも完全に後追いなんですが、この作品の監督をされている江口カン氏。もともとは、映像ディレクター?のかたなんですね。んで、実はわたくし、もう既に、ちょい昔のCM作品?なんですが、トヨタの車のアレ、Webムービー「TOYOTA G’s『Baseball Party』」が、めっちゃくちゃ好きなんですよ。

ん?なにそれ?って思われるかたも多いと思われますが、アレですアレ。数年前のCMで、街中でフツーの人々が、ボタンを押したらいきなり野球を始めるあのCMです。2分ちょいあるヤツ。あの、稲村亜美ちゃんを「神スイング」で一躍有名にしたあのCM。今でもYou Tubeで観ることできたりします。あのCMがマジでウルトラ好きなんですが、そもそもあのWeb CMを制作したのが、江口カン氏が企画、監督を務めたのだ!という事実を知った時の感動が、めちゃくちゃデカかったですね。

自分の好きな作品同士が、自分の一切知らぬところで、ちゃんとリンクしていたことを知った時の驚きと感動。江口カン監督、マジ凄いやんか!というね。自分の感性とバッチリ合った、というだけのことだとは思うのですが、、、この映画の感想と完全にズレていてすみません、、、なのですが、まあ江口カン氏が俺の感動を見事に繋いでくれていた!という事をね、ホンマに感謝したいです。ありがとうございます。

この作品、ベタな言い方で言いますと、アクション超大作、という表現?になると思うのですが、僕の感性が古いんだとは思うんですが、紋切り型の表現でちょっとイヤなんですが、「ああ、、、遂に日本映画のアクション物も、ハリウッドのアクション超大作に比肩しうるようになったんだなあ、、、」という感慨を、感じましたね。それほど、この作品のアクション部分には、個人的にですが、すげえドキドキにコーフンしました。

そもそも、日本映画のアクションがハリウッドには敵わない、って思ってる時点で俺はアタマが古い、とは思うのですが、やっぱどうしても、ハリウッドのアクション超大作に対する、邦画はまだまだだよね、予算的にも規模的にも派手さ的にも内容的にもねえ、っていうね、そんな劣等感は、1980年代からの映画好きとしては、なんか思ったりしてるわけです。一生拭えない思いだと思うんですけどね。

ま、そんなちっぽけな劣等感を、あっさりとガチで吹き飛ばしてくれる作品だな、という感動は、ありました。冒頭の車がドーンガーン!するシーンだけでもう凄いな、と。中盤?終盤?の、マンションの外壁塗装?の足場組んだ場所でのアクションシーンの凄さでガチで凄いな、と。アレ、どーやって撮影してるんでしょうね?全然分かりません。まあ凄いぜ。ってなもんです。

アレですよ、映画だし、エンターテインメントだし、娯楽作品だし、結局は主人公は死なないし、ってのはお約束として分かってる訳なんですよ。「はいはい。なんだかんだいって、主役が勝つんでしょ?主役は死なないんでしょ?」っていう意地の悪い目線込みでの映画鑑賞。それがあったうえでなお、それでも「おおお!ちょっとコレ、主人公、どう乗り越えるのよこのピンチを!」と思わせてくれるドキドキハラハラ。それをちゃんと提供している、というね、思いをね、感じたんですよね。生意気言ってすみません、な意見ですが、、、...

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2022年5月3日

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読書状況 観終わった [2022年5月3日]

映画館で観ました。ハッキリ言って超面白かったです。上映の間中、ずっと「こりゃスゲエ!こりゃちょっとスゲエ!」って思い続けながら観てましたね。映画内容を全く知らない、いわゆる前情報一切無し状態で観たのですが、ウルトラ特大超大当たりたあ、この事だ!と思いながら観ておりました。いやあ、至福の時間でしたねえ、、、

まずもって、事前情報を一切知らずに観たのですが、自分はそもそも、ディズニーの「101匹わんちゃん(大行進)」を観た事がないです。ですので「クルエラ」というキャラの存在も、もちろん知りませんでした。映画を観ながらずーっと「なんか、矢鱈とワンちゃんがフォーカスされる映画だね。この演出、なんなんだろうね?」とか意味も分からず見ていたクチです。映画を観終わった後に色々調べて「そーゆーことか!さもありなん!」と思った次第です。

で、「101匹~」も、そもそもの「クルエラ」というキャラクターも一切知らないのに、映画としてはとんでもなく楽しめたという事実にまず感動。単純に、この映画、これ単独で、めっちゃオモロいです。

なんつーか、ちょっと敢えて語弊のある言いかたをしますけど、映画のストーリーとしては「極めて平凡」だと思うんですよ。ある意味紋切り型作品の超王道の展開。「こうなるんだろうなあ」と思ったことは、基本的に「そうなる」展開で、話の進め方に奇を衒った所は、なーんもない。ハラハラドキドキの所はフツーにハラハラドキドキさせてくれて、悲しい場面はちゃんと悲しくさせてくれて、カッチョええ場面は正しくカッチョええ。そういう意味では、ド普通の映画なんですよ。

ただ、ただ、ただ。その「極めて普通」な映画が「極めて異質に面白い!」という奇跡を生んでいる、気がします。何が素晴らしいんだろう?脚本?監督の演出?主演のエマ・ストーンの、まさにこの役は彼女のためにあった!というくらいの、どハマりぶり?なんなんだろうなあ?とにかくまあ、ホンマに素晴らしいんですよ。全ての噛み合いっぷりが。

先ほど「超平凡な映画」とは評したものの、すみません。さっそく真逆の事を言いますが、ある意味、音楽とファッション全般の雰囲気や描き方は、奇抜にして温故知新にして新鮮斬新、超素晴らしいと思いました。うん。超王道のストーリー展開に、超異質な映像センスを組み合わせる、ということか?とか自分では理解してますが、劇中での音楽の入り方、その選曲なんかは「うっほ!シャレオツすぎる!」と何度もテンションだだ上がりでしたねえ、、、たまたま、自分の音楽の趣味とガッチリ合った、というだけかもしれませんが。

ま、映像の見せ方も、ホンマに上手いなあ、と。緻密な計算の結果導き出されたものなのかセンス一発なのか全然わからんのですが、カメラワークなんかも含めて「うっわあ、、、カッチョええなあ、、、」とね、まあタメ息でますわね。

音楽で耳福、映像で眼福、というね。まあ、映画を観る楽しさを、これでもか!っちゅうくらい、感じさせて頂けてホンマに感謝、でございました。

自分の中では、この映画に、一番近い素晴らしさを感じたのはですね、バズ・ラーマン監督の「ムーラン・ルージュ」ですね。あちらも、超王道の展開を超奇抜に演出した映画、だと思うんですが、まさに「こういう感じ」が俺は大好きなんだよ!というのを見せて頂けた!という意味では「ムーラン・ルージュ」と「クルエラ」は、自分の中では、それぞれ超近しい存在です。

いやしかし主演のエマ・ストーン。ほんまにハマり役でしたねえ。素晴らしい。めちゃくちゃ素晴らしいです。上手い演技ってどんな演技?とか全然わからんのですが、この映画の彼女は、本当にもう圧倒的に素晴らしいです。ずっと見ていたいなあ!って思わせてくれる存在って、本当にもうなあ、たまらない...

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2022年5月1日

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読書状況 観終わった [2022年5月1日]

めちゃくちゃ面白いです。佐木隆三さんの本は、初めて手に取りました。

なんで手に取ったか、といいますと、自分の大好きな映画監督、西川美和さんが、佐木氏の「身分帳」という著書を原作にして「すばらしき世界」という作品を撮ったからであり、その映画がそらもう素晴らしかったのと、その映画製作ドキュメンタリー本とでも言うべき「スクリーンが待っている」という西川さんの著書が涙ちょちょぎれるくらい素晴らしかったからです。

あの西川美和監督がこれほどまでに素晴らしいものを生み出すに至ったところのインスピレーション元である、佐木隆三、という人物はいかなる御仁なるや?という思いから、とりあえずは「身分帳」も読みたいけれど、佐木さんの最高傑作?と言われているらしい?この作品を、まずは手に取った次第、というね、そういう流れですね。

この説明、いる?とか思ったりもしますけれども、自分の思考の流れを自分で整理したいがために、書いております。

で、この「復讐するは我にあり」上巻、ですが、文句なしに面白いです。素晴らしいです。

できるだけ、事前情報を一切仕入れないで読もう、って思ってますので、おそらく2022年現在ではね、この講談社文庫の初版が昭和53年(1978年)発行のこの作品に関しては、既にあらゆる研究、レビュー、感想が書かれていると思うのですが、できるだけ何も見ずに聞かずに読まずに、この本に相対しております。

今村昌平監督?が、映画化しているらしい、という事だけは、知っております。

で、この作品って、いわゆるトルーマン・カポーティの「冷血」と同じですよねえ?ノンフィクション・ノベル、ってジャンルですよね?実際に起こった犯罪を、作者自身が綿密な取材を行って、小説化して発表したものであるぞ、と。そうですよね?この作品って、実際にあった事件を基にしてるんですよね?と思いながら読み進めております。違っていたらゴメンナサイ。

読み進めながら、スゲエ似てるな、と思っていたのは、というわけで
トルーマン・カポーティ「冷血」
髙村薫「冷血」(髙村さんバージョンの冷血が、カポーティ作品を下敷きにしているハズなので、そらそうか)
宮部みゆき「理由」
新井英樹の漫画「ザ・ワールド・イズ・マイン」
というあたりでしょうか?あのあたりの雰囲気、バンバン感じましたね。

で、感じながらも「これ、あの作品の真似やん」と思ったかというと、んなこたあ全くなく。というか、カポーティ「冷血」以外は、全部こっちが先やしなあ、とか思いつつ、他の作品群がこの作品の真似やん、とかも一切思わず、上記の作品はどれもこれも超一級に面白く超一級にそれぞれの確固とした独自さがあるよね、とか思いますね。

いやしかし、この作品の主人公、と言って良いのでしょう、連続殺人犯・榎津巌(えのきずいわお)。ホンマに不謹慎ですが、圧倒的に魅力的な人物、との思いを抱かずにはいられない。極悪人なのに。とんでもない犯罪者なのに。間違いなく、絶対的に「悪」なのに。なんなんだ?こいつの、不思議な人間的な魅力は?「人たらし」っぷりは。

これだけの犯罪を犯しながら、日本列島を転々としながらもドンドンと罪の軽重は様々なれど、こんだけ犯罪し続けることできるなあ!という驚愕。おっとろしいほどの機転の持ち主であり、そもそも、相対した人間を、男でも女でも、なーんか上手い事「この人、なんか、良い人そうやね」と思わせてしまうのであろう、圧倒的な人たらしっぷり。エゲツナイ。エゲツナイですよ。

アレですね、山下敦弘さんが監督された、川本三郎さん原作の著書「マイ・バック・ページ」。映画では松山ケンイチが演じた「梅山(本名・片桐優)」。アイツも、まあまあな悪人(人間的には小者?)であり相当な人たら...

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2022年2月24日

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読書状況 読み終わった [2022年2月24日]

2011年、スピッツメジャーデビュー20周年の年にリリースされた、メジャーデビュー1991年から2011年当時までの時点での全てのPVが収録されたDVDですね。ま、宝ですね。

DISK1
①ヒバリのこころ
1stシングルにして既に超名曲。ビックラする。凄いぜスピッツ。PVのマサムネさんの、ちょっと生意気そうな幼い表情が最高です。「俺たち心はパンクですから」って気持ちがビンビン伝わってくるなあ、と勝手に妄想。田村さんの弾いてるリッケンのベースが気になります。どんな型番なんだろう。

②裸のままで
6thシングル。え?2~5枚目のシングルのPVって、制作されていないの?という事にまずは驚愕。マジかい。もったいないんでないのかね?と残念がります。で、このPV、ええ感じに不思議な映像、というか何かが狂っている感じが最高。いやあ、正しく狂っているよなあ。でも歌詞は「君をみつめてる」「君を愛してる」ときたもんだ。うーん。正しく狂っていますね。素敵。

③君が思い出になる前に
7thシングル。超ド名曲だという意見は、99.9パーセントのスピッツファンの方々が頷いて頂けると思うんですが、ま、そもそもスピッツには名曲しかないので、ひらたくいうと、全部がド名曲です。という贔屓の引き倒しですが、いやもうどう考えてもド名曲でしょ。PVの、なんだか靄が掛かったように勝手に思えちゃう儚い雰囲気とかマジヤバい。こんなにクリアな映像なのに靄がかかってみえちゃうという奇跡。

④空も飛べるはず
8thシングル。これまた超ド名曲。名曲過ぎて心が痛い。で、このPVでしょ?絶対このPV、精神病院をイメージしてると思うんですよ。で、スピッツのメンバーはそこの患者さん。即ち、マサムネさんが歌う「君と出会った奇跡」も「空も飛べるはず」の幸福感高揚感も、アタマがイッちゃった俺たちの妄想なんですよテヘヘ、ってPVで告白している、というのが俺のこの曲とこのPVの解釈。いやあ、狂っているのは俺なんだろうなあ。ま、ド名曲中のド名曲です。

⑤青い車
9thシングル。名曲しかないやないか、、、凄いぞスピッツ。でも、このPVは意味不明過ぎて凄い。あのゴーグル付けたお兄ちゃんは、メンバーの誰かなの?なんなの?で、個人的には、この曲こそが「ん?スピッツの曲って、なんかヘンじゃないか?こいつらトンでもねえバンドなんじゃねえか?」って気づかせてくれた、とてつもない重要な曲です。よしもとよしともさんの同盟の短編漫画も、滅茶苦茶好きでした。で、この曲は、恋人の首を絞め殺して愛車の青い車で死体を海に捨てに行く曲、と解釈しております。解釈しちゃうんだからしょうがない。何という怖い曲だ。だが超名曲。

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読書状況 いま見ている

角田光代の原作小説を読んだのは、だいぶ昔になるんですが、、、うむ。映画観て、思いました。やっぱ俺は、角田光代の小説が好きなんだな!って事を、再認識。

この映画版も、勿論いい。良い。いいんですが、、、うーむ。あの、もう結構昔ですが、角田さんの小説版を読んだ時の感動には、及ばないなあ、というのが正直な感想でした。

この映画を見て思う感想でもないんですが、
「八日目の蝉」「ひそやかな花園」「予定日はジミー・ペイジ」あたりは、ああ、全部繋がってるなあ、ってね、角田光代作品の繋がりをシミジミと感じられたのが、なんかね、凄く嬉しかった。母性の強さと美しさと、氏より育ちを重んじる、みたいなんと、なんか、そんな角田さんの哲学みたいなんを、この映画で改めて感じられた、ような、気がする。自分の勘違いかもしれませんが。

そういう意味では、これ、この映画を見た感想としては大変にズレていると思うのですが、、、小説版「八日目の蝉」を、久々に読み返そう!ってね、思いましたね、ええ。なんじゃ、この感想は。映画の感想に、全くなっていない、、、すみません。

小池栄子は、良かったなあ。いわゆるコミュ障のオトコ経験のない女性を、極端なくらいの演技で良く表していた気がします。お、スゲエな小池栄子、って思った。ちょっと極端なくらいの演技だったと思うんですが、あのぐらいの極端さが、ええ塩梅だったと思います。

あと、永作博美は、やっぱスゲエな、って思いましたね。ちょっとなんだか、良い意味で、うーむ、ぶっ飛んでる女優さんだなあ。ってね、思いましたね。永作博美の他の作品もガンガン見てみたい。そう思わせる、なんらかのキャラは、間違いなく持っている。おっとろしい女優さんだな、って思いましたね。「人のセックスを笑うな」を見てみたいなあ、って思いましたね。

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マイケル・ジャクソン&クインシー・ジョーンズのコンビの、一作目。実質的に、マイケル・ジャクソンというミュージシャンの、ソロとしての出発点といっても良い作品なのではなかろうか?という気もします。

1979年発表、ということで、いやあ、2017年現在から考えると、昔ですねえ。でも、今聴いても、全然古びてない(ように、自分には感じられる)のは、凄い事です。年月を軽く飛び越える音、って、いやはや、どうしたら、そうしたものを生みだせるんでしょうねえ。不思議ですねえ。

1982年発表の、次作の「スリラー」が、あまりにモンスターアルバム過ぎる気はしますが、この「オフ・ザ・ウォール」も、めちゃんこカッチョエエと思います。マイケルの曲は、何時まで経っても、永遠の名曲ばかりなんだろうなあ、とかね、どうしてもね、思っちゃうんですよねえ。

アルバム表題曲の「オフ・ザ・ウォール」は、ベース?だと思うのですが、そのベースのメロディーが、激烈に大好きです。べーべンベーベーベベーベンベーベー♪ってなメロディー?でしょうかね?これの繰り返しが、うーん。素敵すぎる。これぞグルーヴィー?ってヤツではなかろうか。とにかく、めちゃんこ好きなベースラインなのです。ベースの音ですよねえ?アレって。

あと「ロック・ウィズ・ユー」は、最初に聴いたときは、オシャレすぎて、、、あんま好きになれなかった、、、のです。だって「ROCK」な曲だと思ってたもん。どっちかゆうたら、タイトルだけのイメージで「今夜はビート・イット」タイプの曲だと思ってたんですよ。そしたら、超絶オサレな感じの曲やったやないですか。「おいおいマジっすか!?ロックちゃうやん!」とか、そんなズッコケをしちゃいましたね。あ、今はもう、すっごい好きです。ええ曲ですよねえ~。

あと、やっぱりこうね、「バッド」以降のマイケルの容姿が、自分の中の「マイケル像」になってしまってましたので、このジャケットを最初に観た時は、「コレって誰?コレがマイケル・ジャクソン?全然ちゃうやん。他人やん」とかね、失礼な意見とか思ったりもしたり。うむう、懐かしいな。

多分これから、月日が経つごとに、更に更に評価の高まるアルバムなんだろうなあ、コレは。そんな気もします。マイケル・ジャクソンという人物は、あの「スリラー」以前に、これだけの素晴らしい作品を、既につくりあげていたのだ、という感じで。いやあ、名作ですよねえ。

2017年12月7日

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読書状況 聴き終わった [2017年12月7日]

いわずもがなの、世界一売れたアルバム?ということで、まあ、なにしろ、とんでもねえアルバム、ということでしょうか。マイケル・ジャクソンという存在が、究極に、すんげえ存在になったことを決定づけた存在、という意味では、人類史上のエポックメイキング的存在なのでしょうねえ。世界文化遺産。人間の可能性の究極の理想。むう、色々と、どんな美辞麗句を並べたとしても、まあ、とりあえず聴いてみよう。で、好きか嫌いか決めたらええやん。ということであるのは、間違いない。まずは聴いてみましょう。全てはそっから始まるのです。

個人的には、後追いですが、「スリラー」の歌詞、凄く凄く、物凄く好きです。PVが、圧倒的に有名ですし、もうマイケルのダンスのイメージが真っ先に浮かぶ曲ですが、なにしろ、曲そのものは、圧倒的にポップで、そして、結局のところ、すっごい可愛いラブソングなんですよ。

恋人同士が、二人っきりで、テレビのホラー映画観てて、ほらもう、ちょー怖いっしょ、この映画、だからほら、僕が君を守ったげるから、もう僕たち、抱き合うしかないっしょ、ねえ?

ってな歌詞。だと思います。多分。くう。可愛すぎやん。最高だ。作詞した人は、ロッド・ティンパートンさん。好きですこの人。素晴らしい。

あと、この2008年発売の25周年記念盤のボーナストラックは、ブラック・アイド・ピーズの関係率が高い気がします。will.I.am と、Fergie が参加してるし。この時の、ブラック・アイド・ピーズの勢い、ホンマに凄かったんだろうなあ、とか、思ったのでした。ファーギーとマイケルの声って似ている気がしました。ビート・イットの掛け合いで。好きなんですなあ、このバージョン。

2017年10月24日

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読書状況 聴き終わった [2017年10月24日]
  • BAD

  • マイケル・ジャクソン
  • SMJ / 2016年8月2日発売
  • Amazon.co.jp / 音楽
  • 購入する

マイケル・ジャクソンの3枚目のアルバム、という紹介で、間違ってはいない?と思われる。言わずもがなの、超絶に有名なアルバムです。1987年リリースですか。2017年現在から考えますと、うひゃあ、もう、だいぶん、昔になるんですねえ。

あの、モンスターアルバム「スリラー」の次にリリースされたアルバム、ということで、「スリラーと比べて」そこまで凄くないよ、ってな感じで扱われ続けた?らしい、そんな悲しい歴史を持ったアルバムらしい、のですが、いやもう、名作ですよねえ。間違いなく、大傑作だと思う次第です。まあ、マイケル、大好きなので、そこら辺は贔屓の引き倒し。素晴らしいアルバムだよなあ。

このアルバムの、すんごい記録といいますと、このアルバムからのシングル曲
1st single「I Just Can't Stop Loving You」
2枚目「Bad」
3枚目「The Way You Make Me Feel」
4枚目「Man In The Mirror」
5枚目「Dirty Diana」
までが、ビルボードで5曲連続1位獲得、という、すんげえ記録を作っているそうです。これがどれだけ凄い事なのか、、、日本に住んでいるので、うーむ、あんまり、実感としては良く分からないのですが、とにかく、凄い事なのでしょう、うん。
ちなみに、
6枚目シングル「Another Part Of Me」
で、その連続1位が途切れてしまったようでした、、、うう、アナザーパートよ、無念だなあ、、、という感じですね。惜しかったなあ。

ちなみに、一番好きな曲は、ベタですが、ベタ中のベタですが、「Man In The Mirror」ですね。はい、ベタですね。でもまあ、文句のつけようのない、素晴らしい名曲だと思います。マイケル史上、ファン投票では常にトップ3には、入るんではないでしょうかね?ホンマに素晴らしい曲だと思います、うん。

「何かを変えようと思ったら、鏡に映るその姿、まずは自分自身から変わるべきなんだよ」

って、まあ、間違いなく、真理ですよねえ、、、マイケル、真理、言っちゃいましたね。ええ、間違いなく、グウの音もでない、剥き出しの真実ですね、これは。そしてそれが、どれだけ、難しい事か、、、うう。でも、マイケルに、こう言われちゃったら、少しでも、努力したいよなあ、、、まずは自分自身を。より、少しでも、良い存在に。うん。

あと、この「Man In The Mirror」が、実は、マイケルの自作曲でない、というのは、それを知った時は、驚きでした。もう、マイケルを象徴する曲、と言っても過言ではないくらいの曲やないですか。てっきり、マイケル自身が作詞作曲したものだとばっかり、、、違ったんですよねえ。ビックリですねえ。
作詞は、グレン・バラード。
作曲は、サイーダ・ギャレット。
というお二人の手による曲?みたいですね。
サイーダ・ギャレットは、「I Just Can't Stop Loving You」で、マイケルとデュエットしている女性シンガー。うむむ、こんな曲も作曲しちゃってたなんて、凄いぜ。

あと、マイケル・ジャクソンと、スティービー・ワンダーがデュエットしてるんでっせ!ということで、すんげえビッグネームの共演じゃないか!?なのに、あんまり、、、注目されることの少ない気がする、、、「Just Good Friends」は、結構、不憫な曲の気がします。でも、まあ、、、名曲!とまでは、言えない気がします。なんだか、マイケルもスティービーも、結構お気楽極楽で、ゆるーい気分で作った歌った曲なのでは、なかろうか。そんな気がしますね。

2017年12月6日

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読書状況 聴き終わった [2017年12月6日]

オリジナルのアルバムの1枚目
未発表曲、リミックスを集めた2枚目
ライブアルバムの3枚目
ライブDVDの4枚目

と、これでもか!と、テンコ盛りの4枚組でございます。
なんにせよ、素晴らしいですね。
普段は、CDでマイケルを聴くことができるし、
たまの休日には、ライブDVDで映像が見られるし、うむ、これ以上ない贅沢な仕様ではないでしょうか。

国内盤での、西寺郷太さんの解説文も、愛がありまくりで最高です。いやあ、素晴らしいなあ。

2016年5月31日

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読書状況 聴き終わった [2016年5月31日]

ザックリと言いますと、マイケル・ジャクソンの、4枚目のアルバム?ということになるのかと思われますが、「オフ・ザ・ウォール」をスタートとした場合の「スリラー」「バッド」と数えて、その後、の、4枚目、ですね。

このアルバム、リリースは、1991年なのですが、2018年1月現在で聴いていても、全然色あせない感じ、な、気がします。あくまでも、自分にとっては、なのですが。まさに今のご時勢の、2018年にリリースされた、とあるミュージシャンのアルバム、と言われて聴いても、全然違和感無く聴いちゃう気がします。「うへえ、カッチョエエねえ~このアルバム。凄いね。なんか、マイケルっぽくない?」とか言いながら。マイケルやっちゅーの。

ベタですが、「Heal the World」は、超絶に好きですね。本当に本当にひどい事を言いますが、まだ、自分がマイケル・ジャクソンという存在を、あまり好きではなかった時は、こういう曲を、売れすぎて有名になりすぎたポップ・ミュージシャンの、カッコつけで作った、偽善的な曲、だと、思ってました。ちゃんと聴きもせずに。
「なんだか、あのマイケルが、世界平和を歌っているらしい曲らしいよね。まあ、そんな感じの、雰囲気だけ、ポーズだけ決めているんでしょ?マイケルが、こんなこというてるんでしょ?僕は世界平和を愛しています。僕は正しい人間です、って。なんだか、インチキくさいんだよね、、、」
って。思ってたんですよね、、、恥ずかしいですね。そんな自分が。マイケルは、心底、多分ですがね、心底、本気で、この曲を作っていただろうに、、、はあ、情けないですね、自分が。

何故、マイケル・ジャクソン、という人物の生前に、その素晴らしさに、気付けなかったのか。この歌の良さに、気付けなかったのか。情けない。情けないですホンマ。いつだって、本当に大切なものは、無くなってから、初めて気付く。マイケル・ジャクソンは、この「Heal the World」という曲は、そのことを、これ以上なく教えてくれた存在でした。

「Black or White」も、ベタですが、めっちゃんこ好きですね。特に、何と言っても、PVが。ホーム・アローンのマコーレー・カルキン君も出演してまっせ!なのですが、このPVの後半、歌が終わってからの、黒豹からマイケルにメタモルフォーゼ?した後の、BGM無しの中で繰り広げられる、マイケルの、圧巻のダンス。凄すぎるんですなあ。

だいたい、曲が終わってからのほうが興奮するPVなんて、そんなものが在り得るなんて。無茶苦茶やで。トンデモねえ曲であり、トンデモねえPVなのですよね。これは。自分にとっては。史上最高峰のPVなのです。

あと、この曲が好きになったら、小沢健二さんの「さよならなんて云えないよ」も、是非とも聴いてほしいんですよね。ニンマリしちゃうので。おいおいオザケン~やりすぎやで~、って。でも「さよならなんて~」も、バチバチに名曲です。

あと、映画好きとしては、「Who Is It」のPVも、重要ですね。なんせ、監督、デヴィッド・フィンチャーさんですから。こら凄いぜ。あの「セブン」の。あの「ファイト・クラブ」のあのデヴィッド・フィンチャーが、マイケルのPVを!って、それだけでグッときますよねえ。

アルバムジャケットのデザインも、なんだか、すっごい不思議なデザインですよね。奇妙奇天烈。個人的には、なんだか、不気味なジャケットだな、って思います。ヒエロニムス・ボスの「快楽の園」を、連想しちゃいます。何故か。なんでマイケル、このアルバムのジャケット、こんなデザインにしたんだろうなあ。不思議です。

そんなこんなで、どんなこんなだ?なのですが、このアルバムは、間違いなく素晴らしいです。つまるところ、聴いて欲しいなあ...

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2018年1月17日

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読書状況 聴き終わった [2018年1月17日]

マイケルの、存命中最後の、スタジオアルバムです。5作目、という数え方でいいのかしら?2001年の作品ということで、2016年6月13日現在から顧みると、今からもう、15年前も前の作品なんですか、、、ビックリしますね。

で、15年前の作品なのですが、個人的には、ぜーんぜん古さを感じません。ビックリするほど新鮮な感じ。なんでだか分かりませんが、そう感じるのですよね。昨日リリースされた、最新のマイケルのアルバムでっす!と言われても、スーっと信じちゃう気がします。ちなみに、4作目の「デンジャラス」も、めっちゃ音が新しい気がします。未だに。凄いなあ~マイケルは。

このアルバムは、他のマイケルのオリジナルアルバムと比べると、わかりやすい大ヒット曲といいますか、わかりやすいパンチの効いた曲が無い?少ない?ため、ちょっと最初は、とっつきにくいかもしれません。

でも、多分、多分ですが、マイケルをある程度好きになってたら、このアルバム、全オリジナルアルバム中で、最も好きになるんちゃう?と思わせるくらいの、すんごい吸引力のあるアルバムなのでは?とか思う次第。
最近は、もうこのアルバムがダントツで好きになってきております。

圧倒的に好きなのは、今は「スピーチレス」かなあ?激烈に名曲ですね。とにかくこれから、聴きこむのが楽しみで仕方ないアルバムです。やっぱマイケルは、永遠やなあ。

2016年6月13日

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読書状況 聴き終わった [2016年6月13日]

マイケル・ジャクソンの主要な音源は、これでほぼ一括で入手できます。
アルバムを一枚一枚入手するより手軽ですし、
ベスト盤を持っていて「マイケルの他の曲ももっと聴きたい!」と思い始めている人がおられたら、これはまさに最適のボックスセットではないでしょうか?

でも、更に聴きこんでいくと「バッド 25周年盤」「スリラー 25周年盤」「オフ・ザ・ウォール デラックス盤」
と、どんどん欲しくなってしまうのですが、、、うむむ、マイケルの音楽は、しみじみ永遠に人類の宝やなあ、と思う次第です。

ちなみに、「デンジャラス」と「インビンシブル」は、CDの収録時間のほぼ限界ギリギリまで曲が入ってます。マイケルのサービス精神を感じるなあ~と思う次第です。アレもコレも、できるだけ沢山の曲を、一枚のアルバムで、ファンのみんなに聴いて欲しかったんだろうなあ、、、

自分は国内盤を購入したのですが、収録されている全てのアルバムの解説と、全ての曲の歌詞、和訳が載っているので、大変ありがたかったですね。
ただ、輸入盤のほうが、だいぶお安いみたいですので、、、購入される方は、お財布の中身と相談して、良く考えるのが良いかなあ?と思う次第です。
きょうびのご時世、インターネットがあれば、歌詞も和訳もすぐに知ることができますし。
でも、いつでも手軽に、紙媒体で歌詞と和訳を読みたい時にパッと読むことができるのは、国内盤の魅力だと思います。

2016年5月11日

ネタバレ
読書状況 聴き終わった [2016年5月11日]
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