- 映画は恋の教科書 (講談社文庫 こ 47-4)
- 小池真理子
- 講談社 / 2004年12月1日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
観たい映画が増えました。
ジェレミー・アイアンズが一番気になります。デヴィッド・シューリスも格好いい。
若い頃のジャンヌ・モローもとても美しいです。初めて拝見したのが晩年だからなぁ、、それでも格好良かったけど。
でもタイトルはちょっと合ってない気がします。単行本のタイトルも素敵だったのに。
2021年3月24日
- 異形のものたち (角川ホラー文庫)
- 小池真理子
- KADOKAWA / 2020年1月23日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
2023年8月17日
- 新装版 恐怖配達人 (双葉文庫)
- 小池真理子
- 双葉社 / 2012年8月9日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
2023年3月22日
とても引き込まれた作品でした。面白かったです。鏡子さんの孤独と鬱状態の描写に自分の過去を思い出したりして序盤はひりひりしましたが、高齢の男女の恋物語かな?こういうひっそりした穏やかな生活いいな、と思い始めたところで、ミステリー?と気持ちよく翻弄されました。鏡子さんの、氷の壁の間を滑り落ちていく、という気持ちが落ちる時のイメージ、わたしも怖いと思いました。登場人物の細やかな心の動きが感じられて、タイトルもすとんと理解できました。鏡子さんのこれからもきっと幸せだ、と思わせるラストも好きです。冬の描写が素敵で、今読めて良かったなと思います。
2017年12月1日
- 愛するということ (幻冬舎文庫 こ 13-2)
- 小池真理子
- 幻冬舎 / 2007年12月1日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
わかるところもわからないところも。でも人の恋愛ってそういうものか…自分の恋愛でもよくわからないし。
野呂さんを烈しく愛して失って、というマヤの心の移り変わりがしみじみと感じられました。失恋した事ある人ならグッとくるだろうな。失恋した事ない人なんていないだろうけど。
でも野呂さんの性癖はちょっとうっ…ときました。正直とか率直というのも時には考えものなのかもしれない。
柿村さんも拝島さんも、こういう友情もきっとあるだろうなと思う。でもマヤを性的に奔放って捉える人もいるんだろな……
2021年11月5日
- 夏の吐息 (講談社文庫)
- 小池真理子
- 講談社 / 2008年6月13日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
過不足なく、しみじみとする短編集でした。いくつになっても恋愛に慣れることはないしいつもままならない。苦しみたくないけどそうも言ってられずこうなってしまいます。
愛と死は近いところにあるなぁ。続きがあってもここで終わっても、すべてきっと大事な記憶になります。ほんの少し不幸でも、それもまた悪くはないです。
2022年8月19日
- ふたりの季節 (幻冬舎文庫)
- 小池真理子
- 幻冬舎 / 2016年4月12日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
面白かったです。
かつての恋人と、30年ぶりに偶然再会するなんてファンタジーだと思ってしまいましたが、こんなお話があってもいいよなと思います。さすがに現実でも…みたいな夢は見ませんが。
由香と拓が恋人として過ごした1970年代は、以前小池さんの「無伴奏」でも読みましたが、今とは違う若者像がなんだか新鮮で好きです。自分の十代の頃よりかなり大人な人たち…と思って読んでいます。
ふたりの人生はまた繋がるのか、それとも一時の夢なのか…でもなんだかハッピーエンドなところも良いです。
2019年3月30日
- 二重生活 (角川文庫)
- 小池真理子
- KADOKAWA / 2015年11月21日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
面白かったです。教授の授業での言葉に惹かれ、近所の男性に対して文学的・哲学的尾行を始めた珠。男性の秘密を知ってしまうのですが、それに連れて同棲相手に対しても不信を募らせていくのが怖いです。尾行していることを対象に知られてしまうところはハラハラしました。モラトリアムを享受している珠に共感は全く出来ませんでしたが、元の生活に戻った珠が生きていくことに倦怠感を持ってしまったのが印象に残ります。この作品に流れてるのはこれなんじゃないかと思いました。厭世観と、倦怠感。人の感情の移り変わりをまざまざと見せ付けられました。映画も観たいです。
2017年8月27日
目眩く性と死…圧倒された世界でした。
類子と正巳と阿佐緒、そして袴田…形の違う欲望でも、それぞれの欲望はとても強かったです。
肉体だけでなく精神のエロス。かなり際どいことも書かれているのですが全く厭らしくないのはさすがです。
正巳が性的不能者じゃなかったら、類子と正巳はここまで感応し合い、高まらなかったのではないか…とも思いました。
静かに狂っていく感じも良かったです。正巳の最後の海での言葉は悲しくなりました。
そして三島由紀夫の豊饒の海を今度こそ読破したくなります。その上で再読したいです。
官能にもみくちゃにされました…すごかったです。
2019年5月30日
2022年11月13日
- 柩の中の猫 (新潮文庫)
- 小池真理子
- 新潮社 / 1996年6月28日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
長い間、川久保家での出来事に心を囚われているけれど、何処までいっても雅代は傍観者以上にはなれないのが虚しいです。一時は確かに桃子の共犯者ではあったけれど、川久保家を離れた事で桃子は独りで戦わなくてはならなくなったから…負けてしまったのかもしれないし。
悟郎も千夏も、桃子を単純に考えてたのかもしれません。子どもだから愛情を持って接していればそのうち、みたいに。でも、桃子に向けてると思ってる愛情も独りよがりで、桃子がララべったりになるのもわかります。。
起こるべくして起こった悲劇。桃子が背負うには重すぎたけど。。心理描写が丁寧でどきどきしました。
2022年1月26日
- 美しい時間 (文春文庫 む 11-5)
- 小池真理子
- 文藝春秋 / 2008年12月4日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
面白かったです。登場人物の年齢が上だったので、大人のお話だ…と思いましたが、わたしもこんな風に年を重ねられたらいいなと思いました。小池真理子さんのお話の、「いったん溶けおうた男女に、金輪際、別れなんぞあらへんのや。」という台詞が残ります。人と人は水のようで、いったん溶け合ったら、二度と分離することはできないと思うと、誰かを好きになるっていいなと感じます。村上龍さんのお話は男性の主人公だったので共感は出来ませんでしたが、こちらも良かったです。どちらのお話も品があって好きでした。
2016年12月10日