新・日本の階級社会 (講談社現代新書)

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  • 講談社
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感想 : 71
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062884617

感想・レビュー・書評

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  • 格差ではなく階級
    アンダークラスの出現

    就職氷河期世代としては、身につまされる

  • 874円購入2018-06-12

  • 格差が固定される「階級社会」になってきているぞ、ということを綿密なデータを使って示した本。確かに、「金持ち父さん・貧乏父さん」や「格差社会」「勝ち組・負け組」「ニート」「ワーキングプア」「マイルド貧困」など格差を象徴する言葉はここ10年くらいで増えた気がしますよね。
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  • 格差拡大を感じるものの、それは選択や努力の差の結果であり、自己責任として容認されてきた。が、労働者階級は正規と非正規に分離し、格差というより分断された階級社会といえる状況になってきている。

    統計ベースゆえ女性を分離したデータがあまりないとのことですが、困った人を助けようという意識の高さは男性とは別次元。女性に力を持たせたなら、社会が変わると思いました。

  • 今自分が置かれている状況、日本の状況が数字で書かれており、ある程度理解できた。今後の洗濯をする上で自分の立ち位置を少しは意識することができるようになったと思う。

  • 格差社会と言われる日本には、新たに5つの階級構造があると筆者は言う。この階級は、格差容認や自己責任論によってなかなか解消はできない状態にある。筆者は最後に、格差縮小に向け3つの方法を述べている。1賃金格差縮小2所得再分配3所得格差を生む原因の解消

  • うーん、所得格差は、どうにかならないかと。大学出が全てではないが、有利なのは、確かだと思う。あと、子供にかかる費用は、無料で良いかと。教育予算を増やせと。以上愚痴でした。

  • 現在の日本社会に格差があるのは明らか。
    それも結構細分化された階層構造になっていると思うのだが、著者は客観的なデータをもとに検証し、格差・自己責任論・所得再分配をどう統合していけばよいのか、あるべき国の姿を提唱する。
    そも格差ひとつとっても、格差などないんだとする層も一定数存在するのが現実だ。すでに格差は再生産されており、このままでいいはずがない。

  • あなたは格差を認めますか?

    明治時代になって、親の職業や身分を受け継がなくてよくなり、そうして生まれたのが、立身出世、モラトリアムだと、現代文の先生が教えてくれた。今、階級は固定化し、格差は広がるばかりだ。本当に?
    筆者は収入や意識調査を用いて、格差の問題、格差是正になぜ動けないか、政治の問題を語っている。階級や格差について、またそこに属する人の思想について、思いこんでいることも多かった。自分はどこに属し、何を求めているのか。せめて、多くの人が幸せに生きてほしいとは思うけれど、万人が一致して求める政策は難しい。
    富める者が自分の持ち物を分け与える痛みを受け入れられるか、貧しい者が努力すれば上に行ける希望を持てるか。現状を変えることに憶病になってはいけない。

  • データの豊富さはとても興味を引きます。
    気づけば、自分も下の上くらいなのかな。
    ただ、日本という国はそれなりに多様な生き方ができる国だと思っています。
    特に、田舎暮らししていると一括りにできない部分も多いと感じます。
    年収200万円台といえども、兼業農家だったり、金額で表せない相互扶助があったり。都会だと『貧しい』というレベルでもね。
    私の知人、東証一部上場企業の年収800万円近いホワイトカラーらしいですが、地方に転勤になって、豊かさって何?って悩み始めたそうです。
    日本は自由な国。仕事も居住地も選べますからね。
    貧の連鎖が切れない、そこをどうする?となっても、頑張るしかないよね。
    他責で捉えず、自身でできる事を一所懸命がんばりましょうよ。

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著者プロフィール

橋本 健二(はしもと・けんじ):1959年生まれ。早稲田大学人間科学学術院教授。専門、社会学。

「2023年 『階級とは何か』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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