○○○○○○○○殺人事件 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 128
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062990257

感想・レビュー・書評

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  • バカミスという括りにするのは惜しい、かなり鮮やかなトリックが決まった本格。
    テーマは無いに等しいが、それも味になっている。トリックを魅せることに特化した良作と言いたい。
    雰囲気がくどいのが難点。ラノベ好きにはいいのかもしれないが、もう少し全体的にテンションを落として描かれていた方が、むしろ驚きが増したように思う。

    ①魅力的な謎……5/6
    ②精緻なサスペンス……3/6
    ③鮮明な結末……6/6
    ④印象的な文章表現……2/6
    ⑤先鋭的なテーマ性……2/6
    計18/30
    星3

  • 壮大な下ネタやんけ!!!

    ただ、おそらく作者が気づいて欲しかったであろうタイミングでタイトルに気づいてしまったので、なんか悔しいなと思いつつも上手い構成だなぁ、と

    メフィスト賞はこの手のアクロバット叙述トリック好きなイメージ

  • 【衝撃のラスト! と言うより、納得のオチ】

    どんでん返しには確かに驚いたけど、そう言う大逆転かぁ……。まぁ、いいんだけどね……。
    メフィスト賞ってこんな感じだっけ? と思ったけど、過去に『6枚のとんかつ』も受賞したことを思うと納得。

  • タイトルは当てられなかったけど、言われてみればピッタリ。ただ、最後の瞬間にひっくり返るものと思って期待していただけに、あ、そうなんだ感は否めない。

  • 文章のリズムに慣れるまで苦戦しました。ミステリ好きに絡むような書き方とそこかしこに現れる違和感。それが解決編によりカチッとピースがはまった後の脱力感。あまり品の良くない部分と文章が人を選ぶと思いますが、意外にも伏線をきちんと張った緻密に計算されたミステリになっていました。いろいろインパクトが強くて誤魔化されましたが、あれ以外の部分も絶対騙されないと思います。とはいえこのインパクト、今後の作品をどんな切口であげてくるかかなり楽しみです。[追記]絶対受け付けない方もいると思うので手に取るのは十分ご注意下さい。

  • これはとても評価が分かれる作品だと思う。

    ミステリーとして考えると微妙な評価になるかもしれないけど、読み物としては面白い。
    読むのもサクサク進みます。

    終わってみたら「なんじゃこりゃ」となるかも。
    でもわりとおすすめが出来る作品だと思います。

    続編もあるらしく、読んでみたい。

  • 読了。おもしろかった。

  • メフィスト賞受賞作。
    作者から読者への挑戦はタイトルの「○○○○○○○○」当て。

    小笠原諸島の再従兄弟島(またいとこじま)に集まったアウトドア好きの男女が殺害されていくという孤島・クローズドサークルもの。
    バカミスだが、クローズドサークル、密室、名探偵と揃っていて、何より彼らが集まった目的は予想外、面白かった!!

  • なるほどね。
    なかなか面白い趣向の作品だと思う。
    他にこんな作品は読んだことない。
    ミステリ好きを対象に、少しクスッとさせる感じで書いているんだろうな。
    「やってくれたな」という感覚を味わいたい人にオススメ。

  • 犯人当てでも、トリック当てでもなく、
    タイトル当てといぅ奇を衒った趣向と、

    その趣向をストレートに表現している、
    その「タイトル」に惹かれて、
    お久しぶりの、タイトル買ぃでした…。

    一方で、
    キャラクターや、トリックや、ストーリー等は、
    古典的なミステリーであると冒頭で述べており、
    作中でも事ある毎に予防線を張ってましたが…、

    穿った見方をしてみると、結局、トドの詰まり、
    オリジナルの、トリックやストーリーが作れず、
    作品の「タイトル当て」といぅ
    奇を衒った趣向に着地しただけじゃなぃかと…。

    っで、その内容は…、かなりチープだったな~。
    ていぅか、ご都合主義以外の何モノでもなぃ…。

    あと、肝心のタイトル当ても、
    最後まで、体を引っ張ったのはよかったけど…、
    (ある意味、唯一の読了時のお楽しみだから…)
    結局、何でそのタイトルなの…?、って感じ…。

    作品の「タイトル」って、とても大事だけど…、
    あえて、タイトルを「伏字」にするのも有り!、
    だとも思いました…。でも…、

    どちらにしろ、内容が一番大事ってことですね!

    評価は…、ベースが★2つに、
    「タイトル当て」といぅ趣向に、プラス★1つ。

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著者プロフィール

早坂 吝(はやさか・やぶさか)
1988年、大阪府生まれ。京都大学文学部卒業。京都大学推理小説研究会出身。
2014年に『○○○○○○○○殺人事件』で第50回メフィスト賞を受賞し、デビュー。
同作で「ミステリが読みたい! 2015年版」(早川書房)新人賞を受賞。
他の著書に『虹の歯ブラシ 上木(かみき)らいち発散』『RPGスクール』『誰も僕を裁けない』
『探偵AI(アイ)のリアル・ディープラーニング』『メーラーデーモンの戦慄』などがある。




「2019年 『双蛇密室』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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