○○○○○○○○殺人事件 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062990257

感想・レビュー・書評

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  • こりゃひでぇ。こんなに下品で節操がなく、読者をバカにしたミステリーは初めて読んだ。ショッキングさでいえば『六枚のとんかつ』と同じくらいのくだらなさだ。だがしかし、それがいい! ちゃんとミステリーしているところはミステリーしているし、そして最後の最後でタイトルが明かされるのだが、そのくだらなさに思わず体中の力が抜けてしまう。続編っぽいのもあるみたいだから、読んでみようかな……。

  • 第50回メフィスト賞受賞作。
    ネットで知り合ったアウトドア趣味の人々が孤島でオフ会を行い、その最中に失踪や殺人事件が発生。作中人物のミステリマニアが語るようにベタな展開ではあるが、解決編ではやられた!と吹いた。
    ワンアイデアのバカミスだけど、非常にメフィスト賞らしい作品でけっこう好き。

  • 図書館で借りた本。
    地方公務員のケンタローは、毎年アウトドア仲間と一緒に、仲間の一人の持つプライベートアイランドへ遊びに行くことになっていた。
    今年もまた、その季節がやってきた。
    いつもの仲間、男女7人+女子一人。
    今年はフリーライターの成瀬が彼女を連れて来ていた。その彼女が上木らいち。真っ赤な髪をもつ18歳の高校生。
    渚に片思い中のケンタローは、なんとかアタックするも、空回り。
    そんな時、島で失踪事件と殺人事件が発生した。

    この本は、単純にミステリーとしても読めるが、タイトルの○○○○○○○○の部分も推理しながら読むという、変わったスタイルです。

    薄い本だけど、何ページあるんだろう?
    と思ったのが悪かった。
    最終頁をめくった時、○○○○○○○○の部分が見えてしまった。

    • koshoujiさん
      薄い本だけど、何ページあるんだろう?
      と思ったのが悪かった。
      最終頁をめくった時、○○○○○○○○の部分が見えてしまった。

      はじ...
      薄い本だけど、何ページあるんだろう?
      と思ったのが悪かった。
      最終頁をめくった時、○○○○○○○○の部分が見えてしまった。

      はじめまして。
      上の文章を読んだとき、大笑いしてしまいました。
      それは災難でしたね。
      最終頁読んじゃうと、面白いも何も、すべて分かっちゃって、もう読む気なくしますから。(笑)
      2015/09/17
    • にるさん
      koshoujiさん、コメントありがとうございます。とんだ災難でした。それがなければもっと楽しめただろうに・・・。
      笑いが取れたので、良し...
      koshoujiさん、コメントありがとうございます。とんだ災難でした。それがなければもっと楽しめただろうに・・・。
      笑いが取れたので、良しとします。
      ありがとうございました。
      2015/09/18
  • 軽くて、話がテンポよく進む。
    ラノベのようだけど、文章表現がしっかりしていて違和感なく楽しめた。
    島に到着して主人公が南国モードに変わる。
    なぜはしゃぎまくる人になるのか最初はよく分からなかったけど、オチを知るとそういうことかと納得。

  • バカミスではあるが騙された。メインのトリックは有りがち。そこにいやらしいスパイスを入れ面白く仕上げている。ネタがネタだけに読む人によっては大嫌いになるだろう作品。
    タイトル当ても曲当ても解らなかった。

  • まあ・・・・なんとなくわかるかもしれませんが、いわゆる「バカミス」な感じのノリで。話し言葉とかがいちいち軽いのはそういうものだと思って読めばあんまり気になりません。それでいてミステリミステリした骨子も割とちゃんとしてるので「きれいにまとまってるユーモアミステリ」という印象。
    もちろん「○○手術直後と昔から剥けてるそれとでは傷跡とかじゃなくて色合いとかでそもそも区別つくだろう」とかいろいろツッコミどころもあるんですが、そういうところは「まあバカミスだから」と楽しむのが正しい読み方な気がするw

  • くっそwww
    バカミスだわwwww

    読みやすくて楽しかったです()
    「下品だ、下ネタだ」って聞いてたわりにはあんまり、と思いつつ読み進めてたら、後半でw
    なんだかんだ言ってわりと好き。でもこういうのばっかり読みたいわけじゃないです、たまにこういうの読みたいです、って感じ。

    ところでビデってそんなに使うの確実性がない気がするんだけど……うーん?
    らいちがそこまで調べてたと考えるべきなのかな……

  • 一行目:「八月某日、木曜日、快晴。」
    人によっては、最低ランクにする人もいるでしょう。それも充分覚悟した上で、面白い!と断言する。
    年に1回、とある島に集まるメンバー。ネット上で知り合い、私生活もそう多くは知らないが、仲は良く、毎年集まるのを楽しみにしていた。ところが、今年はメンバーの1人成瀬が、らいちという若い彼女を連れてきた。若干ぎくしゃくした感じで、休暇が幕を開ける。
    メタ要素をふんだんに使いながら、クローズドサークルでおこる殺人事件が展開していく。ミステリ慣れした読者の推理を誘導しながら。
    一番の鍵は、メンバーが島に集まる理由。アホらしいけど、それが判明することで、一気に推理の幅が狭まっていく。しかも、伏線はたくさんあるのに、突拍子もなさすぎて気付けなかったのがくやしい。
    後半のらいちの濡れ場は、サービスではなく、あくまでミステリの一環。分かった時には深く感心。
    下ネタ嫌いの人はキツイかも。

  • 賛否両論ごもっとも。個人的な好き嫌いで評価しちゃっていい作品だと思う。私は好きだった。特に、題名がw タイトル当て=トリックですね。最近のちょっと売れた作品はすぐ映像化されるけれど、この作品は不可能なので、読書の娯楽を提供してくれている点でも○。

  • 前代未聞のタイトル当て本格ミステリー。かなり斬新でインパクトがありましたが、結局タイトル当てはおまけ程度だったので、これに関してはやや肩透かし気味でした。
    物語は典型的なクローズド・サークルものですが、作風はとにかく軽いですし下ネタも多くて品がありません。メインの大仕掛けも下ネタが絡んだ「これぞバカミス!」という感じのトリックでした。
    しかし、パズルのピースがカチリと嵌まる爽快感と、そこから派生するロジックは質が良く、意外としっかりしたミステリーで好感が持てました。

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著者プロフィール

早坂 吝(はやさか・やぶさか)
1988年、大阪府生まれ。京都大学文学部卒業。京都大学推理小説研究会出身。
2014年に『○○○○○○○○殺人事件』で第50回メフィスト賞を受賞し、デビュー。
同作で「ミステリが読みたい! 2015年版」(早川書房)新人賞を受賞。
他の著書に『虹の歯ブラシ 上木(かみき)らいち発散』『RPGスクール』『誰も僕を裁けない』
『探偵AI(アイ)のリアル・ディープラーニング』『メーラーデーモンの戦慄』などがある。




「2019年 『双蛇密室』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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