グレート・ギャツビー (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102063019

感想・レビュー・書評

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  • 村上春樹の影響で読んでみた本。翻訳に違和感があったけど、ストーリーは面白い。村上春樹が翻訳したのも読んでみたい。

  • 2011.3.9
    洋書は難しい・・・

  • ストーリーにそこまで目新しさは感じない。少し退屈だ。構成が入り組んでいるから、読後に第一章だけ読み直してみたら、とてもよかった。文章そのものはなかなかおもしろいからだ。

    いずれ、また。

  • Modern Libraryが発表した「20世紀最高の小説」では2位にランクインしています。
    そんなこと言われたら読んでみるしかないでしょう、ってことで読んでみました。

    が。

    俺には分かりませんでした。(しっかり読み込まなかったってのもあるんだろうけど。)

    この小説、「The Catcher in the Rye」や「ノルウェイの森」にも登場するほどの名作らしいのですが、村上春樹もあまり分からない人間なので。。。残念ですね、俺。

    まぁ興味ある人は読んでみてください。

  • 表現が難しくて、かつ、初外人だったんでいったん休憩して他の読むの笑

  • 評判が高くて読んではみたけど、良さが分からなかった。

    翻訳本は、上手く流れに馴染めない。

  • 置いてきぼり感が強く、始めは理解できなかったけど、何度か読み返すたびに洗練された文章の凄さを知った。
    本当は英文で読むほうがいいのだろうが、野崎さんのテンポの良い日本訳も好きだ。

  • 登場人物が楽しい。

  •  俗にジャズエイジの世代と云われる作家である。
     何よりも、ギャッツビーという人物が良い。かつての恋人デイズィを思い続けるひたむきさ。デイズィに自分が帰ってきたことを知らせるために、向い側に豪華な邸宅を構え、毎日のように絢爛なパーティを行いデイズィが訪れるのを待つという手段の一途さ(虚栄心からか?)。そして、デイズィの代わりに恨みを買い、殺されてしまうと云う悲劇性。ギャッツビーと云う人物はとてもロマン的で、純真で、悲劇的な人物である。愛する人物の為に自分の全てを賭けている。既に結婚してしまっているデイズィについて語り手であるニックと話している時、過去は取り戻せるのだと云って憚らない。
     最後の場面で、ニックがデイズィの夫のトムと宝石店の前で会う場面も印象的。トムは自分がやったことを疾しく思っていないらしく、そういう彼をジェイは「ゆるすことも、好きになることもできなかった」が、ともかく握手だけはするのである。そこでジェイは思う、「何もかもが実に不注意で混乱している。彼らは不注意な人間なのだ。――(中略)――自分たちのしでかしたごちゃごちゃの後片付けは他人にさせる・・・」
     

  • 再読だったけど楽しめた。何故ノルウェーの森の主人公の愛読書だったのか。アメリカじゃだけでなく世界であてはまる貧富の差による悲劇、今にも通じる古典。

  • 全体の印象がマンガ「MONSTER」の読後の奇妙な感覚でした。
    全体というかまぁストーリーつかめてないのであれなのですが

    ギャッツビーが神格化されているというか人間離れしているような気がして
    しかもその狂っている方向性がMONSTERのヨハンのシスターコンプレックスのような病的な異性への狂気みたいなものを感じ取りました。

    期間が空いた上に、どうも昔の作品の登場人物の呼称の仕方が苦手で登場人物を的確に把握できず残念な感じでした。


    村上春樹さんが翻訳されたバージョンもあるみたいなのでそっちも読んでみたいです。

  • マレーヒルの幻影の予習。

  • 「あなたはいつも、とっても涼しそうね」
     それは、彼にむかって愛していると語ったも同然だった。

  • 人間関係を追うのに最初苦労したけど、その人間関係がわかってきて、ギャツビー氏が抱えていたものの大きさとそれに懸けていた気持ちの強さが見えてくると、だんだん面白くなってきた。
    すごい悲劇的だけど、人間誰もがこのような気持ちを普遍的に抱えているのではないかと思う。

  • 特に興味もなく、たまたま読んだ作品だったが、作中で描かれるどこか空虚感のある華やかな生活にどんどん引き込まれていった。
    最後、ギャッツビーの葬式に裕福な夫のいる恋人が姿を現さないところが大変印象的だった。成り上がりものの熱烈な愛情は、元から富める家にあった恋人の心の芯には届かなかったのだろうか。
    真実がどこにあるか分からず、さまよう登場人物たちの姿は、現代の私たちにも通じるものがあると思った。

  • 大学生のとき、高松でたまたま入った古本屋で100円で買っていた。ノルウェイの森の主人公が、愛読していた、という理由で私は前からきになっていた。よみかけて、なかなか進まず、そのままになっていた。・・・それから5年。こないだ片づけの時に出てきて、なんでだろう、ぱらぱらとめくっているうちに惹き込まれて読み始めた。久々の衝撃が!本当に純粋なものっていうのはそれだけでもろい。悲しい。
    翻訳本はなかなか難解なことが多い。これもそうだけど、それ以上のものがある。文章は美しく、(本当に美しいの!)本質がつかれている。
    これ書くと、ハルキストかと思われるかもしれないけど、村上春樹が崇拝するのもわかる。彼が、相当この作品から影響を受けていることも。

  • みんなが面白いというのですが、私にはどこが良いのかわからず…

  • ラスト3ページの文章になにかをえぐり取られたかのような気分。ぼくが「野崎孝」の名前を気にするきっかけともなった名作。

  • 面白くなかったなあ。訳の所為なのか、時代なのか。
    装丁のミア・ファローが別嬪さん。

  • ディズィにあまり魅力を感じなかったのは僕が現代に棲む日本人だからか。破滅に進むと分かりつつも望んでしまうのが人間なのでしょうか。

  • なんだろう、情けない男だと思う。でも、グレートな生き方だと思う。
    野崎 孝の訳が大好き。

  • 『ノルウェーの森』の主人公が(というか村上春樹が)愛してやまない「1ページとしてつまらないページはなかった」と言われた小説。

    現在では20世紀最高の小説とも言われる、フィッツジェラルドの代表作。主人公ギャツビーの波乱に満ちた生涯を隣人の視点から見るというスタンス。だが読んだ感想は…

    洋書全体に言えるのかもしれないが、原文が英語の本を日本語で読む時点で面白さが半減されると思うし、この本を読むには当時のアメリカの状況、書かれた背景を予備知識として必要とされる。

    基本的には恋愛小説。だがもちろんそれだけではない奥深さが感じられる。しかし現代小説にどっぷりはまってしまった僕にはいささか難解で読み難く、そして結局何が言いたかったのかは不明のまま読み終えてしまった。

    逆にいえばこの本のテーマを真の意味で理解できる日が来たのならば、読者として、人間としてのレベルが上がったということなのだろう。

    いつか星5つになることを願って星2つ。

  • 甘美で優雅かつ痛々しい一夏の出来事。フィッツジェラルドの永遠の名作。

  • 2009/09/15 読了

  • 過去の恋人との偶然の再会を夢見、彼女の家の対岸に豪邸を買って偶然彼女が訪ねてくるのを待つ主人公。第一次世界大戦という未曾有の出来事を経験し、夢や希望を失ったアメリカにあって彼の生き方にはロマンがあります。しかし、結局は悲劇でしかない結末に、何ともいえない虚無感が漂います。

  • 村上春樹訳をどっかにやっちゃったので…
    やっぱストレートな訳だなぁ(しかも言葉遣いが古い)。自分の中でいったんかみくだいてみる必要が多分にあるけど、違う言葉のお話を読むってそういうことだ。訳者の一方的な解釈を押し付けられるよりはいいのかも。
    と、いうことを今回感じたので、今まで苦手としていた海外文学もなんとか読めるように…なったらいいな…!

  • 文章とか好きだったし、ギャツビーのひたむきさはなんか好感もてた。けど、グレートまではいかない気がする・・

  • なにがいいかよーわからん。
    貧乏人出身のギャツビーが恋人を追って成り上がり、返り討ちにあう
    もっかい読もう。

  • 再読なんだけど例外的に。

    アイロニカルで且つ切ないお話で、
    読後はなんかしんみりしてしまう。
    その時代はよく知らないけれど、
    現代からは考えられない設定に寓話的要素を感じる。
    そこがまた切ないのだけれど。

    つーかそこまで社会を見られていたフィッツジェラルドが
    何故後世に語り継がれるような愚かな生涯を生きたのかが不思議。
    「失われた世代」とはよく言った。

  • ブックトークテーマ 「憧れ」「成功」

    物語の語り手として、証券会社に勤務している男の目線から
    謎の多い男の姿を明かしていきます。

    憧れの女性と出逢った若き日に
    自分の立っている場所とその女の立っている場所の距離感を感じ
    その女を想うことを忘れずに
    その女が自分が主催のダンスパーティーに来てくれる日を夢見て
    来る日も来る日も財を成してきたのでしょう。

    夕闇の中、対岸の光を眺め
    「やっと、ここまで来たぞ」という思いを胸にしまいこんで
    庭にたたずむギャッツビーの姿がとてもよい場面です。

    この場面、そして健気に事件後にデイジーの家の外で見守るギャッツビーの場面
    そして、葬式の後の語り手の目線からギャッツビーの人間関係を見せる場面
    どれも小説としてよい場面が多いものでした。

    ボクは映画とあわせてみることをオススメします。
    映画のほうはロバートレッドフォードがかっこいいですよ。
    イタリア製のシャツをクローゼットから無邪気にこれでもかと出しまくる場面が最高に素敵です。

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著者プロフィール

1896年ミネソタ生まれ。ヘミングウェイとともに「失われた世代」の作家として知られる。大学在学中から小説を書きはじめ、『グレート・ギャツビー』を刊行して一躍時代の寵児となる。激しい恋愛の末、美貌の女性ゼルダと結婚、贅をつくした生活を送る。しかし、夜ごとの饗宴を支えるため乱作をはじめ、次第に人気を失い、ハリウッドの台本書きへと転落の道を辿る。1940年、再起をかけて執筆していた『ラスト・タイクーン』が未完のまま、心臓発作で逝去。

「2022年 『グレート・ギャツビー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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