村上春樹への12のオマージュ いまのあなたへ

著者 : 青山七恵 藤野可織 村田沙耶香 淺川継太 谷崎由依 中山智幸 羽田圭介 戌井昭人 加藤千恵 荻世いをら 松田青子 片瀬チヲル

• NHK出版 (2014年5月22日発売)

作品紹介・あらすじ

次代を担う作家12人が、"春樹ワールド"を独自に昇華して創作した短篇競作集。各著者による書き下ろしコラム「村上春樹、そして私」を併載。

感想・レビュー・書評

[moondrop421さんの感想 · 2024年2月21日]

蕎麦好きな人って、山奥の綺麗な湧水で作った拘りのが絶対の人と、もう駅の立ち食いのでも良いから好きって人がいて、私は後者なんだけど、村上春樹についても、「っぽい」だけでこんなに好きなんだってわかった。

[tomtom1031さんの感想 · 2021年12月3日]

さらっと読めて、あぁ確かに村上春樹っぽいなぁという世界観の作品が多かったけど、あまり好きじゃない話もあったので読後感は普通。
個人的には最初の「通り抜ける」が好き。
それよりも編集からの「はじめに」の文章が1番好き。

[りかさんの感想 · 2016年7月17日]

作家を通してみる村上春樹の世界は
より深く、より狭い。
そんな印象を受けた。

[ブルーバードさんの感想 · 2015年11月9日]

日常と非日常の境界線

[ayaponさんの感想 · 2015年5月27日]

村上春樹に影響を受けた人。あるいは受けなかった人。次世代を担う若手作家による村上春樹へのオマージュ。好きだったのはやっぱり加藤千恵と青山七恵。一番春樹っぽかったのは淺川継太。春樹オマージュと春樹作品は似て非なるものである。半分くらいは初めて読む作家ばかりだった。

[sugi3sugi3さんの感想 · 2015年4月28日]

村上春樹のことが好きな若手作家による12編の短編集。面白いのと面白くないのと色々だった。「通り抜ける」浅川継太著作はあるびっくりするようなことが起きて、それを解決しようとすると新しい謎がおきる。真面目な姿勢がおもしろい。

[ともりぶさんの感想 · 2014年10月12日]

村上作品と関係した小説かと期待したら違った。とはいえ若手作家さんいろいろ読めてよかった。透明人間！

[pppさんの感想 · 2014年9月2日]

逗子図書館にあり

村上春樹に影響を受けた作家達の本。

はじめの『通りぬける』はとっても村上春樹っぽい。

３８『鉄塔のある町で』
シーグラスの美しさについての描写有

５０手の中には、サンゴのブーケ
⇒素敵だと思う。自分の結婚式のアイデアに用いたい。

１７４　『わたしはお医者さま？』
「ペンギン撫で」という仕事は、あったら、素晴らしいと思う。

２３３　片瀬チヲル
この作者の描写が好きなところがある。
「欲しいものを上手に伝えるのは困難だ。」
２４７「暇だけど余裕のない女です。」

[なっちゃんさんの感想 · 2014年6月23日]

村上春樹ベースに置いて書かれた作品。同世代の人が多かった。村上春樹についてのコラムが面白かった。１２人それぞれで、思い入れがすごくあったり、そうでもなかったりする。

「通り抜ける」が好き。少女がぼくの肩に寄りかかって寝ているうちにくっついて離れなくなる不思議な話。

[むつおさんの感想 · 2014年6月21日]

通り抜けるー淺川継太
鉄塔のある町でー谷崎由依
どうしてパレードー中山智幸
みせないー羽田圭介
流れ熊ー戌井昭人
老婆と公園でー加藤千恵
半分透明のきみー荻世いをら
わたしはお医者さま？ー松田青子
ファイナルガールー藤野可織
赤ずきんちゃんと新宿のオオカミー村田沙耶香
ナメクジ・チョコレートー片瀬チヲル
ヨーの話ー青山七恵

著者プロフィール

二〇〇五年に「窓の灯」で文藝賞を受賞しデビュー。〇七年「ひとり日和」で芥川賞受賞。〇九年「かけら」で川端康成文学賞受賞。著書に『お別れの音』『わたしの彼氏』『あかりの湖畔』『すみれ』『快楽』『めぐり糸』『風』『はぐれんぼう』などがある。

「2023年 『みがわり』 で使われていた紹介文から引用しています。」